覆面職人の意地

#Lucha Libre


アチラでもちょっと書いた件。
プロレスラーにして覆面職人としても有名なミステル・カカオ氏の経営する
覆面屋工房.comが、かなり興味深い商品を次々に発売している。

ウィルス対策「布マスク」
基本、カカオさんが一点ずつ手作りしている洗濯が可能な布マスク。マスク
を作る時に出る余り布や、Tシャツに使用している素材を使ったデザイン性の
高いマスク。実際に使用するのはちょっと勇気が必要(^^;)だが、とにかく派手
で、プロレスファンなら一つは持っていたい商品。

サイトに上がると秒殺で売り切れるのだけど、こないだなんとか購入出来た
のが↑↑コチラ。これはメキシコのマスク職人が作ったものらしく、マスク
と同じ素材の一枚生地だからマスクオンマスクでの使用前提。言っちゃえば
マスカラスのオーバーマスクみたいなモノ。アンヘル・デ・オロのマスクを
モチーフにデザインされている。

今の時期だから出した商品だとは思うけど、この騒動が終わっても継続して
新作を作ってくれることを強く望みます。いわゆる「応援用マスク」として
会場に着けて行きたいので。

覆面屋工房ミステル・カカオ職人魂、リスペクトしております!
騒動が明けたら、一度現場で着用してみよう♪

The Adventures of Tom Sawyer

#原点の物語


昨晩、突然思い出したあるアニメ作品。検索をかけたら、FODで全話配信
していることを知り、第1話から↓↓の第23話まで、ずっと見続けてしま
っている。

「トム・ソーヤーの冒険」
懐かしの世界名作劇場枠でオンエアされたアニメで、放映は1980年
僕は既に小学校高学年であり、この枠のアニメは卒業していておかしくな
い時代なのにも関わらず、そのおもしろさに魅了され、最初から最後まで
全話を観た覚えがある。もちろん、DVD等で数度繰り返し観ている作品。

↑↑の第23話ナマズ釣りの日」は、今も僕が傑作と思っている回。
トム・ソーヤーハックルベリー・フィンは僕の原点とも言える「物語」
であり、トウェインの原作を何百回も繰り返し読んだ。だからこのアニメ
版が「トム・ソーヤーの冒険」「ハックルベリー・フィンの冒険」を組
み合わせて構成されているのは解るのだが、上記エピソードのように完全
オリジナルストーリーも多々ある。80年代では屈指の傑作だと思う。

こういう「ザ・良質」なアニメって、今はなかなか無いなぁ・・・。
おそらく今作っても流行らないんだろうなぁ、きっと。寂しいけど。

劇場版「キングダム」

#秦の始皇帝


コロナ禍で突然始まった「キングダム」視聴強化月間
アニメは観られるところまで全部観てしまったので、残っているのはもう
原作しかない・・・と思ってたら、忘れてました(^^;)。

劇場版「キングダム」
強化月間と関係無く、ロードショー公開時に観に行くべき映画だったの
だが、残念ながらタイミングを逃したママだった。まだ配信には降りて
きておらず、今回はブルーレイをレンタルして鑑賞した。

いろいろな意味で、実にお見事
アニメを観てしまっているが故に、実写になった時にイメージの違いを
感じるかと思いきや、かなり巧妙なキャスティング。特に主役のをダイ
ナミックに演じた山崎賢人幅の広さには唖然とした。まぁ、橋本環奈
河了貂もすばらしく可愛かったけど。

ストーリーの端折り方アレンジもすばらしい。
アニメと比較しても過不足が全く無く、充足した気分で鑑終えることが
できた。

かなりの大作で凄い予算がかかっているとは思うけど、キャスト陣が今の
若さを保っているウチに続編が観たいところ。アニメの2期を3時間でまと
めるのは大変かもしれないが・・・。

I Wanna Be Adored

#ONGAKU-SENKA


『今日のiPod「POP」から流れた曲』
一瞬iPodがトラブったのかと思ったが、正体はゆっくりしたフェードイン

I Wanna Be Adored by The Stone Roses
ストーンローゼズがかかっている、と解ると、妙にテンションが上がる♪
この曲は1stアルバムにして最高傑作とされている「THE STONE ROSES」
1曲目であり、つまりローゼズと僕との出会いの曲でもある。

1989年なんだよね、コレって・・・。
あの時感じた強烈なインパクトは今も鮮明だし、あれ以来僕はずっとイア
ン・ブラウン崇拝(Adored)し続けている。たった2枚のアルバムで
ほぼ世界を征服した実力は、やっぱりダテでは無い。

今の人たちの感覚がよくわからないのだが、例えば今流行っている曲で、
30年後に聴いても全く古さを感じさせない曲ってどういう曲なのかなぁ、
とか思う。僕らにとってのローゼズが、今の子たちにも存在することを
願っているし、そうなるべきアーティストが誰なのかを知っておきたい
気がする。

マンチェスターの今は、まだマッドチェスターの匂いがあるのかなぁ・・・。

▼THE STONE ROSES / THE STONE ROSES

逆ソクラテス

#僕は、そうは、思わない


▼逆ソクラテス / 伊坂幸太郎

伊坂幸太郎の新作は、久々のテーマ短編集
リリースは随分前から知っており、その段階で予約注文を入れておいたモノ
が、(おそらくこの騒動の所為で)何日かリリース日を遅らせた後、先日よ
うやく届いた。

「逆ソクラテス」「スロウではない」「非オプティマス」「アンスポーツマ
ンライク」「逆ワシントン」5本は、全く違う状況の物語ではあるが、幾つ
かのストーリーが細かく繋がっている、という伊坂幸太郎得意の構成。

全てに共通しているのは、各章の語り部が全て「子ども目線」、それも小学
の目線あること。考えてみれば、これまでの伊坂作品ではありそうで無か
った展開なのかと。少なくとも、僕にはあまり覚えがない。

・・・いや、本当にまいった。陳腐な言葉になるが、傑作としか言い様が無い。
何の変哲も無い日常が描かれているだけなのに、その世界がやたら羨ましい
読中、自分の矮小さを自覚させられ、ちょっと涙する部分さえあった。
状況は全く違うのだが、僕の中の伊坂ベスト5の上位に食い込んでいる名作、
「週末のフール」に非常によく似た雰囲気。小説はあまり積読しない僕だが、
この本はきっと何かに辛くなった時、もう一度読む気がする。

もう一つ。
普通、伊坂作品では象徴的とも言える「カッコイイ言い回し」が多々出てく
るのだが、今回はけしてそういう言葉が多いワケではない。ただ、ピンポイ
ントで特に目立つものが無いだけで、全体からそういう雰囲気をビシビシ感
じる。作者の本意では無いかもしれないが、小学校高学年くらいの子どもた
ちは、ぜひこの作品に触れて欲しい。その中から、ポスト伊坂幸太郎の位置
につく作家が生まれてくる気がするなぁ・・・。