#ONGAKU-SENKA
『今日のiPod「POP」から流れた曲』。
1980年代の終わり、いわゆる「バブル」に差し掛かる頃のアーティスト。
Cars and Girls by Prefab Sprout.
破壊力抜群のパンク・ニューウェーブが終わり、ニューロマンティクスで
灼爛期を迎えた英国音楽界が、ハウス・マッドチェスターの前にソッと提
示したバンド、と個人的には思っている。
この頃の音楽は大前提としてミドルテンポで、耳障りの良いモノが多い。
バブル時代に「お洒落」系と言われた人たちは、こういう音楽を好んで聴
いていたのだが、そういう音はパンクを経験した僕らには毒にも薬にもな
らず、全く響かなかった。具体的に誰とは言わないけど(^^;)。
最初はプレファブ・・・我々の世代はプリファブとは言わない(^^;)・・・もそ
の一つ、高を括っていたのだが・・・。当時勤務していた会社で、先輩がこ
のバンドのCDを好んでかけていた。その人は当然お洒落でもなんでもな
く、どちらかと言えばリアルなパンクムーブメントをきっちり経験した
筋金入りのヤバイ人(^^;)。この人がこんなの聴くの?という疑問すら沸
いたんだけど・・・。
・・・数回聴いていると、もうやたら気持ち良くなってくる。
計算し尽くされた音の運びは、よくありそうなのに実は唯一無二。そして
プレーヤー、特にギターとベースがとんでもないテクニシャンである、と
いうことが非常によく解る。
軟弱そうに見えて筋金入り、というのがいちばんカッコイイ。
ちなみに、80′sのBGMを依頼されると僕は必ずこの曲を入れるのだけど、
反応してくれる人も皆一様に一癖ある人ばかり(^^;)なのがおもしろい。
偉大だな、プレファブ。
▼From Langley Park to Memphis / Prefab Sprout