教祖の作りかた

#イヤミスの教祖 #ミスリードメーカー


教祖の作りかた / 真梨幸子(Kindle版)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真梨幸子新作
珍しく前作から約1年ぶりという長いインターバルを経て、ようやくリリー
スされた待望の一冊タイトルからしてもう刺激的、読む前から大好物の
予感がヒシヒシあったのだが・・・。

・・・凄い
これはもう、真梨幸子の集大成、という意欲作かと。
お得意のイヤミステイストを全編に溢れさせている上に、都市伝説・新興
宗教・YouTuber・バラバラ殺人・同窓会不倫など、諸々の要素をバランス
良く見事にブレンド。その上で、語り部を複数人用意した上でミスリード
を誘う、という最強の展開。薄気味悪くなるくらいのレベルのイヤミスなの
にも関わらず、メチャクチャ「ミステリーを読んだ!」という気分になる。

「日本人ほど神を信じたがる国民はいません」は、核心を突いた名言
幸子サマの作品で語られることで、説得力さえ増すのだから・・・。

でもまぁ、僕は大丈夫だと思う。
何故って?だってもう、神はこの世に居ないんだから。

Ms.Ruth Stiles Gannett

#エルマー


米国の児童文学作家ルース・スタイルス・ガネットさんが今月11日に
逝去した模様。享年100

名著『エルマーのぼうけん』三部作は、おそらく僕が最初に読んだ本
だから、僕のドラゴンの最初のイメージは、水色と黄色のストライプに、
丸っこい顔赤いツノと手、だった。

もし最初がこの作品でなかったら、今のようなファンタジー好きの僕
居ない、と断言できる。それくらい、エルマーの世界にはワクワクさせ
て貰った。

こんなに長い間、生きていてくれてどうもありがとうございます。
アチラではどうか、唯一無二の素敵なイラストを描いていただいたお母様
にもお礼をお伝えいただければ。

エルマーとりゅうは、きっとこれから先何百年も、たくさんの子どもたち
を魅了すると思います。その様子を、楽しく観ていてください。
また必ず、どこかで。

ストラングラー 死刑囚の逆転

#冤罪証明


ストラングラー 死刑囚の逆転 / 佐藤青南(Kindle版)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

佐藤青南・ストラングラーシリーズ第四弾
一応こちらがシリーズ最終作であり、これで物語は完結する。4冊、という
のはある意味で丁度良い分量決着の付け方は・・・。

前作のラスト、「幻覚が見える」という精神疾患の中、衝動的に性犯罪者を
殺してしまった刑事・簑島。自らの罪を認め、簑島たちとのコンタクトを絶
っていた死刑囚・明石も、簑島のピンチにチームメンバーとの面会を再開。
罪を犯したまま逃亡中の簑島の居場所を、またもや鋭く推理して魅せる。
一方、オリジナル・ストラングラーの正体を絞り込んだ捜査一課の二人の刑
は、犯人とおぼしき男を追い詰める。とかろが・・・という展開。

さすがに最終巻だけあり、簑島の逃亡劇にのみフォーカスした構成。正義感
の強い簑島が逃亡した理由やその居所を推理する明石の名探偵ぶりは鮮やか
な上に理がかなっており、思わず唸ってしまったほど。

そして、ストラングラー事件の真相についても目からウロコ。どんでん返し
と言うよりも、「何故ソレに気付かなかった?」という悔しさを覚えるトリ
ックで、納得せざるを得ない。ミステリーとしての完成度は高く、シリーズ
としても読み応え満点のすばらしい内容だった。

このシリーズ、オススメ。
ちょっと歯ごたえのある本格ミステリーが好きな人、サクッと4冊読めてし
まうと思うので是非!

ストラングラー 死刑囚の悔恨

#冤罪証明


ストラングラー 死刑囚の悔恨 / 佐藤青南(Kindle版)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

佐藤青南・ストラングラーシリーズ第三弾
取り敢えずセール中に購入したのはこの第三弾まで。どうやら次巻でクライ
マックスを迎える模様。思った通り、今作で大きな展開が・・・。

前作で死刑囚・明石秘密・・・死刑判決を受けた件は冤罪っぽいが、それと
は別件で殺人を犯していた・・・を知ってしまった刑事・簑島。簑島は明石と
距離を置き、明石も自分のを意識、後悔の念を抱き始める。そんな折、
ストラングラーの仕業と思われるデリヘル嬢殺人事件が。簑島は捜査線上
に浮かんだ男のアリバイを確認、この事件では“シロ”とされた容疑者だが、
コイツがとんでもない男で・・・という感じでストーリーは展開する。

完全に心が壊れた刑事・簑島が、元同僚の幻影に惑わされ、遂に大きな罪
を犯してしまう第三巻。シリーズは全四作とのことだが、一冊ごとにしっ
かり『起・承・転・結』を盛り込んで来るところがニクい。シリーズ最終
作で罪を犯した簑島はどう動くのか、そして明石擁護チームと全てを知っ
てしまった捜査一課の2名がどう対応するのか、非常に気になる。
・・・まぁ買いました最終巻(^^;)。

ただ・・・。
大きなストーリーの流れ満点だが、この巻で起こる事件に関してはもう
薄ら寒いを通り越して気持ちが悪くなるくらい劣悪。あまりのグロさで一
瞬読むのを中断してしまった程。耐性の無い人には厳しいかもしれない。

取り敢えずここまで来てしまえば後はクライマックスまで付き合う他無い。
そして1人、どう考えても怪しい人物が居るのだが・・・。
あんまり酷い事件が起こらないといいなぁ、マジで(^^;)。

ストラングラー 死刑囚の告白

#冤罪証明


ストラングラー 死刑囚の告白 / 佐藤青南(Kindle版)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

佐藤青南・ストラングラーシリーズ第二弾
「推理」に続いて読み始めたのだが、まぁ展開が凄いことすごいこと(^^;)。

幾つかの難事件を共に解決し、次第に距離が近くなっていく刑事・簑島
死刑囚・明石。簑島は次第に明石の起こしたとされる連続殺人事件に対し、
「冤罪」を意識。遂には明石本人に「お前はやっていない」と宣言するま
でになった。一方、明石も重度のアル中で薄れていた事件当日の記憶が蘇
り、その断片を簑島に伝え、自らのアリバイの証明を依頼する。コレを調
べるうちに、とんでもない事実が発覚して・・・という展開。

明らかに人格が崩壊して行く簑島があまりに切ない。
前作で失った元同僚の幻影が日常的に見える上に、ようやく信じられるよ
うになった明石にも最大級の裏切りを喰らう。そりゃあ心も壊れるわ、と
は思うが、残念ながら打開策が一つも見当たらないのが現状。

おそらく次作以降でまた一つ展開があると思うのだが、悪い予感しかしな
(^^;)、というのが本音。出来れば簑島くんには立ち直って欲しいのだ
けど・・・。

そして、注目すべきは各章で展開される事件のトリック。短編集と意識し
て読んでもなかなかの手応えなので、ぜひご一読を。