G1 CLIMAX 35・Gメッセ群馬

#G1CLIMAX35


新日本プロレス『G1 CLIMAX 35』、群馬・Gメッセ群馬大会。
本日はAブロック公式戦最終日、やや地方の群馬大会とはいえ、札止めの客入り。
星取り状況も全く予断を許さず、決勝トーナメント進出の権利(1〜3位)も今日
結果次第Aブロックだけが熱い気がするんだけど・・・。

今日のピックアップはセミファイナル棚橋弘至vsEVIL
EVILはこの試合に勝てば文句無くトーナメント進出棚橋も勝ちさえすれば可能
が残る、というそそる展開。しかも、横浜の前哨戦時にはEVILが「正々堂々」
宣言。そりゃあもう注目するしかないのだが。
試合の8割は本当にストロングスタイルの攻防。最終的にコレが覆され、棚橋が
騙し討ちに遭う、という結果は火を見るより明らかではあった(^^;)のだが、こ
の序盤の攻防がかなりの見応え。おそらくEVILはマジでこの棚橋戦を“最後”と考
えており、その思いがこの試合の前半に溢れていた、と考えるべき。
もしここで棚橋が勝てば、ソレは本当にビッグアップセットであり、僕も狂喜し
たと思うのだが、さすがにそこまでは望み過ぎ。結局はEVILが東郷・ファレを乱
入させ、その隙に棚橋にパウダー攻撃を見舞い、騙し討ちに成功した。
この結果を以て、EVILはなんとAブロック1位通過。2位はメインで上村を破った
フィンレー、3位はボルチン上村は、本当に残念だった。

しかし、Aブロック異様とも言える盛り上がりを魅せたのは、間違いなくタナ
タイチのおかげ。この二人のベテランのおかげで、短い期間だがを見ること
が出来たと思うと、二人には感謝しかない。

そしてEVIL。こうなったらもう、悪逆の限りを尽くした上でG1制覇して欲しい。
充分可能性はあると思うんだけど。

G1 CLIMAX 35・横浜武道館

#G1CLIMAX35


新日本プロレス『G1 CLIMAX 35』、神奈川・横浜武道館大会。
横浜はここ2〜3年で立て続けに新しいホールがオープン、横浜武道館もその一つ
で、使い勝手が良さそうな「プロレスに丁度良い会場」な気がするのだが、今日
の中継は新日本大失敗。ハッキリ言うが、“暗い”。この会場を使うときは、
をかなり大量に持ち込む必要がある、とか思った。

で、Bブロック公式戦、本日のピックアップはメイン。ただし今回は苦渋の選択
理由は後述。

今年も“台風の目”の如く躍動するKONOSUKE TAKESHTAを迎え撃つのは、最近
ようやくファンの支持を受けつつある海野翔太。両者は開幕前から舌戦を繰り返
し、ストーリーをしっかり構築した上でのメイン。実際、試合時間は25分にも及
び、それなりに力の入った攻防が展開されたのだが・・・。
問題は「それなり」納まってしまったこと。いやまぁ、勝利した海野のマイク
アピールまで入れれば、なんとか合格点を出せなくは無いのだけど、この二人で
あればもっとファンの心に響く試合が出来た気がする。海野はもちろんだけど、
竹下にもこの雰囲気を凌駕する“絶対感”が欲しい。それさえあれば、完全にかつ
ての飯伏幸太存在感で上回れると思う。

正直、今日一番のインパクト第四試合のタッグマッチ、棚橋EVIL前哨戦
あった。俄に信じがたいEVILの「正々堂々」発言、更に棚橋との「握手」。この
アクションが、後に行われた全ての公式戦を上回ってしまったのは、かなりいた
だけない。照明の不備も併せ、今日の興行は今G1初の『×』。う〜ん・・・。

G1 CLIMAX 35・後楽園ホール(1)

#G1CLIMAX35


新日本プロレス『G1 CLIMAX 35』、東京・後楽園ホール
今日はAブロックラス前で、注目すべきカードが並ぶ重要な大会ホール開催
だけあり、さすがに今日はソールドアウト。もしかするとこのG1、最初で最後の
超満員になるかも・・・。

本日のピックアップは文句無しでセミファイナル
無所属の上村優也が、後輩のTMDK・大岩陵平と初のシングルマッチ。星取り
にも全くの互角であり、事実上負けた方が脱落する(可能性大)、という緊張感
新世代の二人が、このハードルの高い舞台をどうこなすか?に注目していた。
・・・120点。いや、アームロックヘッドロックという基本技の応酬だけで客席
を沸かせ、その上で起承転結をしっかり構築。結果的に場内に大熱狂の渦を起こ
し、説得力満点結果まで出したのだから凄い。
勝ったのは上村。だが、ノア仕込みのテクニックを存分に魅せ付けた大岩もすば
らしく、この二人が居れば新日本はまだまだ大丈夫、とまで思った。おそらくは
この試合、G1全体のベストバウトを取るだろうし、しばらくはファンの間で大い
に語られる試合になる。上村と大岩のランクも、一気に上がった。いや、凄い。

セミがあまりにも凄かったので見落としてしまいそうになるが、今日でタイチ
SANADA脱落が確定。そして棚橋生き残ったAブロックはやっぱり熱い
Bブロックとの温度差が激しすぎるな、マジで。

G1 CLIMAX 35・インテックス大阪

#G1CLIMAX35


新日本プロレス『G1 CLIMAX 35』、大阪・インテックス大阪5号館
人気のG1・大阪開催とはいえ、平日の、しかも南港という辺鄙な場所。さすがに
集客は厳しく、府立が使えれば・・・とか思ってしまった。

今日のピックアップは第七試合グレート・O・カーンvs成田蓮
両者の若手時代を知っている者としては、注目せざるを得ない一戦。若い頃から
規格外だったOカーンに対し、成田ヤングライオン時代をしっかりこなしてき
た生え抜き。現在は二人ともキャラクターが乗っており、それがどうぶつかるの
かが気になっていたワケだが。
・・・いや、おもしろい。図式は『怪物vsヒール』で、いつものようにHOT勢
凶器攻撃もあったのだが、その中で行われたのは関節技の攻防。こういう
ストロングスタイルもあるんだなぁ、と思わず感心してしまった。
勝ったのは後輩の成田。気が付いたら5勝目、もしかしたら決勝進出もあるかも。

・・・しかし、Bブロックは正直パッとしない感。
Aブロック棚橋・タイチベテラン勢の試合がエモく、毎回ちょっとした感動
があるのだが、Bブロックでソレを担わされているYOSHI-HASHIが、残念ながら
役者不足かも。いや、頑張っているのは認めるし、今のYOSHI-HASHIはこれまで
のキャリアの中で最高、ではあるのだが・・・。払拭出来るとすれば、それはもう
YOSHI-HASHIが決勝トーナメントに進むこと。ダメな気はするけど・・・。

G1 CLIMAX 35・福岡国際センター

#G1CLIMAX35


新日本プロレス『G1 CLIMAX 35』、福岡・福岡国際センター大会。
昨日(8月3日)に行われた大会なのでご注意。Aブロック大混戦で、この日を
入れて残り3試合なのに、未だに完全脱落者が居ない状況。にも関わらず、重要な
のは大混戦のリーグ戦では無かった。

メイン、棚橋弘至vs辻陽太
これまで“新世代”と呼ばれる選手たちに全敗を喫しているタナ、今日の相手は
よりによって新世代のトップを走っている。流れから考えてもタナの負けは
色濃く、ココでタナが脱落するのもしょうがない、と思っていた。
・・・現実、今現在の棚橋弘至が、日の出の勢いの辻陽太を上回る部分はほぼ無か
った。試合も辻のペースで進み、何度も「終わった」、と思った。しかし・・・。
タナが3発目ハイフライフローを繰り出し、辻から完全フォールを奪ったとこ
ろで、マジで涙が止まらなくなった。ココに来てまで、夢を見続けさせてくれる
プロレスラーなんて、他に何人居ることか・・・。
考えてみれば、昨日の大会がタナの最後の福岡ビッグマッチになる可能性は充分
にある。メイン終了後も殆どの観客が帰宅せず、タナのファンサービスを見届け
ていた。その様子を観ているだけで、またしても涙が。

僕に取って、G1 CLIMAX 35とは、棚橋弘至のための大会である、ということ。
残り2試合、こうなったらマジで勝ち、決勝トーナメントまで行って欲しい!!