KING OF PRO-WRESTLING 2025

#njkopw


新日本プロレス『KING OF PRO-WRESTLING 2025』両国国技館大会。
まず最初に言っておく。新日本プロレス、やはり日本最大の団体。ここまで
内容の濃い大会になるとは、正直思わなかった。

第一試合のIWGP女子王座戦からメインのIWGP世界ヘビー級選手権まで、捨て
試合が一切無い、凄まじい内容。6試合行われたタイトルマッチのうち、4つの
王座が移動したのだが、どの試合も最高な上に、“今後”に含みを持たせて来た
のだから凄い。

まずはメインKOUNOSUKE TAKESITAが難攻不落のザック・セイバーJr.
攻略し、初挑戦IWGP世界ヘビー級王座を奪取。竹下、三団体所属とはいえ、
DDTに籍を残したまま新日本の頂点に立ってしまったのだから凄い。竹下の
戴冠で、来年ドームまでの流れが更におもしろくなった!

そしてセミファイナルIWGPグローバル選手権は、とんでもない消耗戦の上、
辻陽太が王者のゲイブ・キッドを破り、二度目の戴冠。試合が凄かったのは
当然として、その後に無所属(旧L.I.J勢)と、BC WAR DOGS緊急合体
この展開はさすがに予想出来なかった。すげぇな、コレ・・・。

何よりも第六試合NEVER無差別級選手権が凄いことに。
王者のボルチン・オレッグに対し、いつものように乱入三昧でベルトを強奪
して魅せたEVIL。試合後もボルチンを痛めつけるHOT勢に対し、鬼の形相で
リングに上がったのは・・・なんとウルフ・アロン!!
この乱入シーン、控えめに言って最高。ホンの1分ほどではあったが、ウルフ
強さ・スター性を見事に訴えた。ドームでのデビュー戦は、ほぼEVILとの
NEVER王座戦になることが確定。メチャクチャ楽しみだ、コレも。

後はIWGPタッグにも触れたいところだが、長くなるのでソレは改めて。
今日の大会を観て、やっぱり新日本は凄い、と改めて感じた。この勢いのま
ま突っ走って、来年のドーム超満員になるといいなぁ・・・。

WRESTLE ODYSSEY

#noah_ghc


プロレスリング・ノア『WRESTLE ODYSSEY』両国国技館をabemaにて。
メインは王者のKENTAに、ヒールターンしてN1覇者となったマサ北宮が挑戦
するGHCヘビー級選手権。両国という大箱でこのカードがメイン、というのは
ちょっと辛いかも、と思っていたが、今のNOAHはやっぱりひと味違う

第七試合、丸藤正道&拳王 vs 清宮海斗&棚橋弘至
おそらく棚橋NOAHのリングに上がるのは今日が最後。どうして清宮が棚橋
とのタッグを懇願したのかは解らない(^^;)が、それなりにがありながらも
イマイチ人気に火の点かない清宮は、かつての棚橋に重なる。この試合が清宮
一皮剥けるキッカケになれば、タナも本望なのではないか?と。
そして対戦相手の拳王、相変わらずすばらしい。試合ごとにしっかり世界観
構築し、勝とうが負けようが観客を満足させる。やっぱり今のNOAHに、拳王
ほど王者に相応しい選手は居ないと思うのだが・・・。

セミファイナル、王者・高橋ヒロムEitaが挑戦したGHCジュニアヘビー級選
手権。両者共に新日本・ドラゴンゲートとバックボーンが違うのに、なんと言
うか非常に“NOAHらしい”熱戦。ヒロムのNOAH参戦は結構大マジらしく、も
しかしたら長期間、2桁に近い数まで防衛してしまうかもしれない。
Eitaが惜敗した今、ヒロムから取る可能性があるとすればAMAKUSAダガか。
ワクワクするじゃん、結構(^^;)。

問題はメイン、KENTA vs マサ北宮GHCヘビー級選手権
今回は王者・KENTAではなく、挑戦者の北宮「限界」を感じてしまった。
実力そこそこあるし、プロレスそこそこ上手い。ただし、何をどう弄って
「そこそこ」、ならば、新日本の田口のようなユーティリティプレーヤー
目指すべきなのだが、ノアファンはそういう立ち位置を重要視しない。だから
今回の悪役への転向最後のチャンスで、ここで結果を出せなければ、NOAH
では当分の間役に立たない。北宮自身もソレを解った上で試合に臨んだ、と思
っていたのだが・・・。
正直、もう諦めた方がいい。少なくとも北宮がNOAHのトップの一角に座る日
は来ない、と断言出来る。プロレスを続けるのならDDT、もしくはGLEAT
二択。新日本に移籍してHOTに入る、という手も考えたのだが、今現在ノアの
極悪軍団であるTEAM2000Xに所属しながらこの体たらくなのだから、これに
もちょっと無理がある。マサ・サイトーにはなれなかったね、北宮・・・。

超人・石森太二はもっと無茶をする

#石森もっと無茶


新日本プロレス『超人・石森太二はもっと無茶をする』、後楽園ホール大会。
NJPW WORLDにてPPVで配信されたのだが、今現在僕はコレを買っていない
しかし・・・。

ハイライトを確認する限り、メチャクチャ面白そう(^^)。
そもそも↑↑このサムネの絵がかなりシュールで、コレを見ただけでもう興味
をそそられる。最近の新日本はPPV配信される大会が増えており、月額だけで
観られないことに憤りがあったりしたのだが、一面対抗戦といい、石森無茶
いい、月額とは別にお金を払わざるを得ない興行が多いのも確か。う〜ん・・・。

コレは買い、かな?
週末にでもビール片手に全編観ようかと。3,500円の価値はあるな、きっと。

DESTRUCTION in KOBE 2025

#NJPW on GHC


新日本プロレス『DESTRUCTION in KOBE』神戸ワールド記念ホール大会。
秋のビッグマッチ第一弾で、そこそこ興味深いカードが並んだ。正直に言うと、
10.13両国大会よりも見どころ多いんじゃないかと(^^;)。

ピックアップ第5試合で行われたGHCジュニアヘビー級選手権
新日本の大会でGHCのジングルが鳴るとすげぇビックリしてしまう(^^;)。
NOAHYO-HEYを下してGHCジュニア王者になった高橋ヒロムが、元NOAH
同王座の最多防衛記録を持つ石森太二の挑戦を“新日本のリング”で受ける、と
いうちょっと複雑(^^;)な状況。コレが殊の外おもしろかった

ヒロムも太二も円熟期に入っており、緩急の付け方職人の域に達している。
序盤の立体的な攻防から、反則勝ち狙いの応酬、何よりも太二の“幻の技”であ
SSエルボーが繰り出されそうになった(結果は未遂)のに驚愕。両者共に
ベテランの味を出しまくった、思わずニヤリと出来る試合だった。

そして当然の様に、試合後はNOAHのEitaがヒロムを急襲。
NOAHの10.11両国大会に向けてのデモンストレーションは大成功。この大会
もちょっと楽しみになってきた。

少し気になったのは、第6試合辻陽太に敗れたデビッド・フィンレー去就
・・・まさか新日本辞めたりしないよね?

男色ディーノ × 棚橋弘至

#これが、プロレス


DDT『WRESTLE PETER PAN 2025 day2』後楽園ホール大会。
ダブルメインイベント1、ドラマティック・ドリームマッチ対戦カードは・・・。

男色ディーノ vs 棚橋弘至
年齢にして一歳違いの両雄は、共に大学時代、関西で学生プロレスのカリスマ
だった。しかし、関西の学生プロレスは関東の様な横の繋がりは無く、この時
代の両雄が絡むことは無かった。その後、棚橋は新日本プロレスに入門、自他
共に認める“エース”となり、なんと社長にまで登り詰めた。一方のディーノも、
ゲイキャラクターを極め、DDTの“アイコン”に。棚橋は来年初頭の引退が確定
しており、二人の対戦は夢のままに終わる、と思われていた。が・・・

棚橋引退がアナウンスされてしばらく経った頃、ディーノは自らのNoteにて
棚橋弘至への想いを激白。言わないで後悔するより、言って後悔する方がマシ
と開き直り、棚橋との対戦を要望した。おそらくDDTは、ディーノの意向を尊
重し、新日本と交渉。スーパーササダンゴマシンからの「奢り」として、この
禁断のカードが実現に至った。

この試合を観るため“だけ”に、僕はWRESTLE UNIVERSE会員登録
本当は生観戦したかったのだが、いろいろな事情で後楽園ホールに行くことは
出来ず。ただ、この選択は今にして思えば大正解だった。

・・・だって僕は、最初から最後まで泣いていた。それも、ほぼ大号泣
ディーノがこの試合に並々ならぬ思い入れを持って臨んだことは疑いようが無
いが、一方の棚橋もディーノに対して大きな思い入れがあったに違いない。
そうでなければ、急所の掴み合いキスの交換コスチュームの脱がせ合い
繰り返されたこの試合で、感動などできるワケが無いのだから。

ディーノも棚橋も、本当に懐が深い
プロレスに対する解釈は人それぞれだと思うが、二人が繰り広げた「戦い」
『人生の投影力』を競ったモノであり、結果は完全に互角。エースとアイコン
に、心の底から拍手を贈ると共に、大きな感謝を贈りたい。

そして、改めてディーノにもう一度御礼を。
棚橋弘至は男色ディーノと戦えたことで、計り知れない幸福を手に入れたハズ。
もしかしたら夢が叶った男色ディーノより、かつてターナー・ザ・インサート
だった男の方が、充実感を味わっている気がする。

これこそが、これが、プロレス。観ている僕も、相当幸せだった
プロレスを魅せてくれて、本当にありがとう!