THE GLASS SUN Noir

▼硝子の太陽 ノワール / 誉田哲也

発売のニュースを聞いて以来、ずっと楽しみにしていた誉田哲也の新作。
今回は「硝子の太陽」と名付けられた単行本が2冊同時でリリース。
どちらを先に読むか迷ったのだが、“Noir(ノワール)”という副題の付いて
いる方から先に読み始めた。

ノワールの主役は新宿署東警部補と、“粛正屋”歌舞伎町セブンのメンバー。
つまり、名作と誉れ高い「ジウ」シリーズの流れを汲む警察小説で、誉田哲也
のファンがいちばん“燃える”、痛快なダークヒーローアクション。コレを楽し
みにしないワケが無い。

本作では沖縄米軍基地移設、そして日米安保といったタイムリーな話題が素材
となっている。そういうバリバリの社会派ネタ“歌舞伎町”という異様な街を
絶妙にリンクさせ、物語を成立させてしまう手腕は相変わらず見事。そして、
誉田哲也作品内でも無類のカッコ良さを誇る東弘樹警部補の存在感は際だって
おり、ファンにはたまらない展開となっている。

もちろん歌舞伎町セブンのメンバーも大活躍。残念ながら冒頭でキーマンの1人
が非業の最期を遂げてしまうのだが、その弔い合戦に挑むセブンのメンバーの
立ち居振る舞いがイチイチカッコイイ。現代版の必殺仕事人、というのがしっく
り来るキャッチフレーズなのだが、ダークヒーローとしての魅力は確実にこちら
のメンツが上を行く。やっぱり大好きだな、このシリーズ♪

そして、2冊同時発売のコラボ企画として、もう1冊の“Rouge(ルージュ)”
り、お馴染み姫川玲子勝保健作といったストロベリーナイターズが登場。
もちろんこの篇ではチョイ役の域を出ることは無いのだが、ジウチームとキッ
チリ因縁がある、という詳細な設定がすばらしい。

現在、鋭意“Rouge”を読書中。この2冊、今のところ2016年のベストになりそ
うな気配大。気合いの入った警察小説好きは絶対に読むべし!

ハードコアサウナII

暑くなってきた。ということで、今年もホーム通い開始。
船堀・東京健康ランドまねきの湯限界まで汗を流す、という楽しい修行

マニアの間では定評のある100℃近いサウナと、キリッと冷たい水風呂
それだけでも充分なのに、天然温泉炭酸泉露天風呂ジェットバス
各種の風呂を取り揃え、浴室も食堂も談話コーナーも広い。それでいて、
お値段は1,500円前後と破格。もう江戸川区「宝」と言って過言は無い。

今日のサウナもかなりハードコア。食事も兼ねての訪館だったので、最初
の入浴時にサウナ12分+水風呂5分、その後に温泉に10分浸かり、食堂へ。
1時間ほど夕食を食べた後、本編へ突入した。

2回目のサウナタイムは12分×6セットの合計72分。合間に水風呂4分。
初回分を入れると実に1時間24分も100℃近い部屋に居続けた計算になる。
帰宅時にはさすがにボロボロ(^^;)。ただし、非常に心地よい疲れ

サウナマニアには非常に良い季節に突入。
暑さが本番に入ったら、また違う種類の“修行”と化すのだけど(^^;)。

納得し難い電池交換

腕時計が無いとちょっと落ち着かない派の僕が使用しているのは、基本的に
CASIOG-SHOCK×2本。↑↑はそのうちの1本で、主に現場等で活躍する
GW-810TDというモデル。G-SHOCKにしてはわりと高級なモデルで、入手時
の価格は税込みで4万円近かった。コレを選んだのにはちゃんと理由がある。

発売は2006年。僕は2009年頃に入手しているのだが、この頃のG-SHOCKで
“ソーラー+電波”という機能のあるモデルは殆ど無かった。購入時の売り文句
“電池交換・時刻合わせ不要”であり、コレに惹かれて手に入れたモノ。
ところが・・・。

先日の京都出張で気付いたのだが、バッテリー残量LからMを行ったり来たり。
さらに、ちょっと油断すると盤面に「LOW」という文字が点滅する始末。
明らかにバッテリー不足の警告だが、ソーラー電池の時計でこの表示が出る、
という事実が信じられず。焦ってネットで調べてみたら、この手の機種でも
7〜8年に一度、“二次電池”という謎のパーツを交換しなきゃならないらしい。

誇大広告とか虚偽とか言う言葉がアタマの中を駆け巡った(^^;)のだけど、コレ
がキッチリ動作しないといろいろ困る。幸いなことにCASIOの修理センター
秋葉原にあることが判明したので、そこに持ち込んでみた。

交換・調整手数料は3,000円(税別)。一応窓口でネチネチ文句は言ってみた
のだが(^^;)、それで復活するなら安いモンだ、と渋々判断した。そしてここの
窓口に持ち込むと、早ければ1〜2時間電池交換防水・防滴チェックをして
くれる。一般の時計店にG-SHOCKを持ち込むと、メーカー預けで約1週間かか
ることを考えると、スピーディで良いサービスなのかもしれない。

とにかく治ってよかった。このモデル、もうとっくに生産中止だし(^^;)。
これであと7〜8年は保つハズ。3年くらいで同じ症状になったら、流石に文句
言おう、窓口で(^^;)。

新福菜館 秋葉原店・チャーシューメン

京都で衝撃を受けた新福菜館は、東京にも数店の支店がある。
一度麻布のお店に出向いたことがあるのだが、残念ながら閉店時間
を大幅に超えており、断念。それ以来諦めていたのだが、なんと極く
近く、秋葉原に新福菜館を発見した!!

↑↑チャーシューメン+ヤキメシ
支店に行くとちゃんと「チャーシューメン」という名称の商品がある
のは、おそらく関東住民に対する心優しい気遣いであろう(^^;)。
そして、京都本店では誰もが食べていたヤキメシ!これもやっと実食!

ラーメンに関しては、やっぱりちょっと本店とは味が違うような気が。
ただ、決して嫌な差ではなく、独自のアレンジと解釈して良いかも。
そして噂のヤキメシは、僕が幼い頃普通にお店で出ていたチャーハン
に酷似した、ノスタルジックな食べ物。ラーメン+ヤキメシの相性
すばらしく、やや多めの量も難なく食べきることが出来た。

新福が近所にある、という幸せ♪
また選択肢が一つ増えたな、うん。

参考:新福菜館 秋葉原店(RDB)

プロレスという生き方

▼プロレスという生き方 – 平成のリングの主役たち / 三田佐代子

三田佐代子とは、おそらく日本で唯一プロレス専門ニュースキャスター
20年前に“スカイ”が付く前のパーフェクTVで開局したプロレス・格闘技専門
チャンネル「ファイティングTVサムライ」のメインキャスターであり、同局
アイコンでもある。

プロレスファンという特殊な人種は、プロレスに関する全ての情報を多方面か
ら積極的に入手する傾向がある。無論僕もその中の一人であり、サムライTV
も開局から今までをずっと視聴し続けている。開局当時からサムライの目玉は
2つ。1つはもちろん試合中継なのだが、もう1つは毎日(現在は月水金)
放送されるニュース番組。そこに抜擢されたのが、古館プロジェクトに所属す
元テレビ静岡アナウンサー、三田さんだった。

開局当初の三田さんは・・・正直、酷いモンだった(^^;)。
それまで全くプロレスを知らなかったのだから無理も無い。技の名前はもちろ
ん、選手や団体の名称のイントネーションすら怪しい。失礼を承知で言わせて
貰うが、当時は「この人、いつまでもつのかなぁ?」と思っていた。

ところが!
そのあたりの違和感は、約1週間で完全に払拭されてしまったのだから驚く。
2週間後には表層をなぞる、という感覚がほぼなくなり、全く新しいジャンル
だったプロレスニュースバラエティという番組を完璧に回していた。もっと
驚いたのは、キャスター就任後1ヶ月を過ぎるあたりから、立ち居振る舞いに
我々と“同じ匂い”を醸し出していたこと。三田さんは、驚くべき速さで我々の
代弁者となっていた。

実はちょうどその頃、ある仕事で三田さんご本人にお会いしたことがある。
正直、思い出すのも腹立たしいくらいのサイアクなイベントであり、僕の中で
は黒歴史と言える程。クライアントはもちろん、僕も含めた運営サイドもグタ
グタであり、その日をキチンと終われるかどうかも不安な仕事だった。そんな
イベントで司会を務めてくれたのが三田さんであり、彼女だけが唯一のプロフ
ェッショナルだった。数十分の打ち合わせで大筋を把握し、出演者のコメント
を巧に引き出す。そして押すのが確実だった本編をキッチリ時間通りに終わら
せてしまった。まるでニック・ボックウィンクルの世界戦のような仕事ぶり。
失礼だが、その男らしい佇まいにちょっと憧れさえ覚えたほど。

三田さんに「301(当時のチャンネル)いつも観てます!」とご挨拶したの
だが、目つきが一瞬で優しくなったのを強烈に覚えている。当時、サムライで
僕の先輩がディレクターをやっており、その話題で数分盛り上がった。
この人、本当にプロレスが好きなんだ・・・そう確信出来たのが妙に嬉しかった。

そして、そこから20年間(!)、三田さんはサムライの象徴であり続けた。
キャスターとしての技術は年々洗練されて行き、扱いの難しそうな選手から
も必要なコメントを必ず引き出す。ここ20年で団体や選手との距離感はかな
り近くなって居る筈なのに、番組では絶対に一線を越えず、客観的な位置に
立ち続ける。今の三田さんに対する我々の信頼度は圧倒的に高い。

この作品はそんな三田さんが20年寄り添ったプロレスについて書いた本。
慶応卒の才媛であり、テレビキャスターでもある三田さんの文章は淀みが全
く無く、タイムラインに間違いや無理は一切無い。それでいてプロレスに対
する愛と説得力に溢れているのだから、面白く無いワケが無い。

三田佐代子という特異な天才が、プロレスの世界に居てくれて本当に良かった。
改めてそう感じさせてくれる、凄い作品である。

プロレスファンなら、もう間違い無く鉄板で楽しめる。
しかし、どうせならプロレスとなんの関係も無い人に読んで欲しい。もしかし
たら、そういう人たちの何人かが明日どこかの会場に出掛ける可能性も充分に
ある気がするので。