POWER HALL 2019

#ど真ん中


後楽園ホールで行われた「POWER HALL 2019・長州力ラストマッチ」を、
FightingTV SAMURAIの生中継にて。

サブタイの「長州力ラストマッチ」は僕が勝手に付けたモノ。
長州は既に一度引退しており、本人曰く「コレは引退試合ではない」とのこと。

何度もココで書いてるとおり、僕は長州力というプロレスラーが基本的に嫌い
なので、この試合に特に思い入れは無い。コレはもう生理的なモノで、多々あ
る筈の長州の「功績」の部分は全く思い出せない。逆に長州が犯した「罪」
関しては、普通に10個くらい出てくる(^^;)から凄い。

試合に関して、判官贔屓を無理に除いたとしても、特に見るべきところは無く。
ここ数年見なかった長州はすっかり「老体」で、パワーファイトを中心に試合
を組み立てていたプロレスラーとしては既に峠を越えていた。対戦相手として
対角のコーナーに居た藤波辰爾が若干の若々しさを残してしていたから、ある
意味残酷現実的対比。長州にとっては、本当に今日がギリギリのラストだ
ったように思う。

テレ朝・金曜夜8時
アントニオ猪木・坂口征二・藤波辰爾・前田日明・タイガーマスク・藤原喜明
・ラッシャー木村・アニマル浜口・小林邦昭らと共に、僕の人生に大きな影響
を与えてくれたプロレスラーの中に長州力も居た。最後の最後まで相容れる感
情を抱くことはなかったけど、その事実だけは事実として覚えておくことにす
る。非常ベルはもう、鳴らない。

クーデター

#新日本プロレス #金曜夜8時 #ゴールデンタイム


▼クーデター 80年代新日本プロレス秘史  /大塚直樹

最近読み漁っている80〜90年代プロレス検証本
今回の作品は新日本プロレス団体的にも世間的にもいちばん元気だった時代に
営業本部長を務め、その後に長州・マサ斉藤らの維新軍を大量に引き抜いた上に
「ジャパンプロレス」を設立し、全日本プロレスと提携する、という離れ業をや
ってのけた辣腕フロント大塚直樹氏の作品。

かつて少年ファンとして新日本の会場に足を運んでいた僕にとって、大塚さんは
「新日本のやたら怖いオジさん」として印象に残っていた人。昭和後期の新日本
はどの会場も連日満員を記録したのだが、その頃に精力的にチケットを売ってい
たのが大塚さん率いる営業部。この本を読むと大塚さんはあの頃まだ20台だった
らしいのだが、失礼ながらそうは見えない程の貫禄迫力があった。

そんな大塚さんが、当時付けていた日記を元に振り返る80年代のプロレス界。
この手の本をいささか読みすぎており、正直あまり期待していなかったのだけど、
まさかここまでのめり込むとは思わなかった。とにかく動いた「カネ」の話があ
まりにリアルだし、関わった選手・関係者の心の揺れ様の書き方も見事。ノンフ
ィクションとして非常に秀逸、と評価する。

大塚直樹という人、最終的には失敗しているハズの維新軍クーデターでも、各所
不義理をしているワケでもなく、大損しているワケでもない。よ〜く考えてみ
ると、そんな関係者はこの人しか居ない気がする。

ゴールデンタイムの新日本で育った世代なら、間違い無く興味深く読めるハズ。
プロレスにどっぷり浸かりながら、破滅しなかった偉人のご高説は、プロレスフ
ァンなら読んでおくべき。面白かった!

G1 CLIMAX 29・出場メンバー発表!

#G1


昨夜行われた新日本プロレス・KIZUNA ROAD後楽園ホール大会にて、夏の
本場所「G1 CLIMAX 29」出場メンバーおよびブロック分けが発表された。
参加メンバーを確認してみる。


- Aブロック -

01)オカダ・カズチカ【IWGPヘビー級王者】(2012年、2014年優勝)
※8年連続8回目の出場

02)ザック・セイバーJr.【ブリティッシュヘビー級王者】
※3年連続3回目の出場

03)棚橋弘至(2007年、2015年、2018年優勝)
※18年連続18回目の出場

04)飯伏幸太
※3年連続5回目の出場

05)EVIL
※4年連続4回目の出場

06)SANADA
※4年連続4回目の出場

07)バッドラック・ファレ
※6年連続6回目の出場

08)ランス・アーチャー
※5年ぶり5回目の出場

09)ウィル・オスプレイ【IWGP Jr.ヘビー級王者】
※初出場

10)KENTA
※初出場


- Bブロック -

01)内藤哲也【IWGP IC王者】(2013年、2017年優勝)
※10年連続10回目の出場

02)石井智宏【NEVER無差別級王者】
※7年連続7回目の出場

03)ジュース・ロビンソン
※3年連続3回目の出場

04)矢野通
※13年連続14回目の出場

05)後藤洋央紀(2008年優勝)
※12年連続12回目の出場

06)ジェイ・ホワイト
※2年連続2回目の出場

07)ジェフ・コブ
※初出場

08)鷹木信悟
※初出場

09)タイチ
※初出場

10)ジョン・モクスリー【IWGP US ヘビー級王者】
※初出場


総勢20名
昨年退団した選手たち(ケニー・ペイジ・スミスJr他)を除けば、落選した
のはYOSHI-HASHI、真壁刀義、タマ・トンガ、そして鈴木みのる。ここ最近
の活躍を考えると仕方ない部分もあるのだが、真壁と鈴木を落とす、という
のがやっぱり納得いかない。後藤ファレをアウトして真壁と鈴木にするか、
単純に2人を足して11名×2ブロックにする、などの改善をすべき。
実際、鈴木はかなり文句言ってるみたいだし(^^;)。

それと、Aブロック・Bブロックでちょっと偏りがある気が。
オカダ・棚橋・飯伏のうち1人はBブロックに行かせた方がバランスが取れた
メンツになりそうなのだが、なにか意図があるのか無いのか・・・。おそらく、
KENTA絡みのカードを充実させよう、という腹なのかと思うけど。

今から予想してもしょうがないが、現時点での僕の希望は、
(A)飯伏幸太vs内藤哲也(B)という組み合わせの決勝戦、飯伏の初優勝
今年の夏も熱くなりそうだな、両国方面は。

KENTA’S CHOICE

#ヒデオ・イタミ #SOUL MATE


昨日、大阪城ホールで行われた新日本プロレスのビッグマッチ「DOMINION」
関西の本場所とされる興行で、新日本のチカラの入れようは半端ではなく、
豪華なカード目白押し。メインに若干の中途半端さこそ残ったモノの、超満員
の観客は大熱狂。いろいろ触れたいのだが、今回は敢えて・・・。

休憩時間、柴田勝頼に伴われて入場してきたのは、元WWEヒデオ・イタミ
・・・いや、元GHCヘビー級王者KENTA。まさかここでKENTAが来るとは・・・。

柴田にマイクを託されたKENTAは「本能に従ってココに来た。KENTAのプロ
レスをお見せします。G1で会いましょう」とコメント。前の試合で鷹木信悟
ジョン・モクスリーが参戦表明した2019年のG1に、KENTAも参戦する
とになりそう。

新日本ファンとしての僕は・・・。
もちろん、大歓迎である。元々、KENTAはNOAHに居る頃から「新日本に居
て欲しかった選手」であり、暗黒期の頃は丸藤との名勝負を歯ぎしりしなが
ら羨ましがった覚えがある。今のKENTAが棚橋オカダ内藤飯伏とどん
な試合をするのか、想像するだけでワクワクする。だけど・・・。

プロレスファンの僕としては、心境複雑である。
まず、日本帰国後の舞台として生まれ育ったNOAHではなく、新日本を選ん
だという事実。ノアのファンはきっとKENTAが帰って来ることを期待してい
た筈で、それが再浮上のカギになる、と思っていたのは間違い無い。もちろ
んKENTAは「プロ」として新日本を選んだのだから、そこに文句を言う資格
は我々には無いのだが、やはり少し寂しい気がする。

そして。
残念ながらWWEで何の結果も残せないままに帰国したKENTAが、消耗度の
激しいG1を完走出来るのか、という懸念アリ。またシリーズ中に負傷欠場、
などという事態が起これば、本当にプロレスラーとして終わる。好きな選手
なだけに、正直心配。大丈夫なんだろうか・・・。

BEST OF THE SUPER Jr. 2019 at RYOGOKU SUMO ARENA

#BOSJ #両国国技館


新日本プロレス「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア2019」決勝戦
27年ぶり両国決勝戦をテレ朝チャンネルにて。


決勝のカードは鷹木信悟vsウィル・オスプレイ
一進一退のすばらしい試合だが、終わってみれば鷹木の良さを引き出した
上で勝利する、というオスプレイのゲームプラン通りだったのかも。この
才能新日本に存在する、という事実にただただ感謝。

ジュニア最強の座に居ながら、ヘビー級のトップどころと対等に渡り合え
のがオスプレイの強み。かつての新日ジュニアには、創始者の藤波辰爾
を始め、タイガーマスク、ダイナマイト・キッド、高田延彦、越中詩郎・
獣神サンダーライガーなど、そういうポテンシャルのある選手が多々居り、
ジュニアをヘビーの添え物と考えるファンはあまり居なかった気がする。
今回、オスプレイ鷹木、ブロック決勝で惜しくも散った田口隆祐の3人
は、久々にスーパージュニアをそのレベルまで押し戻してくれた。心の底
からお礼を言いたい。


そしてもう一つ、セミで組まれたIWGP USヘビー級選手権
王者のジュース・ロビンソンに挑んだのは、元WWE王者、ディーン・ア
ンブローズことジョン・モクスリー。思わぬ大物との一戦にジュースも
張り切ったのだが、さすがに現役メジャーリーガーは強く、新日本初参戦
でタイトルを奪ってしまったのだから驚き。モクスリーはAEWの契約選手
だが、フルタイムに近い状態の新日参戦があるかもしれない。

凄いなぁ、今の新日本プロレスは。
両国国技館、平日開催なのにほぼほぼ満員だったし、内容も抜群。今週末
にはもう大阪でビッグマッチがあるが、こういう試合が続くのであれば、
成功は間違いないと思う。次回、ドミニオンに注目!