PIONEERのCD-ROMドライブ

#これが「国産メーカー」の底力


部屋の備品を整理していたら、凄く懐かしいモノを発見。
かなり埃だらけで汚れていたので、そのまま捨てようと思っていたの
だが、何故だか掃除して電源を入れてみることに。

PIONEERの12倍速ポータブルCD-ROMドライブ・PCP-PR2M。
発売されたのは1997年で、当時の定価は49,800円。いつのタイミン
グで手に入れたのか全く覚えていないのだが・・・。

インターフェースは今は懐かしきSCSI。確かどこかにUSBに変換する
ケーブルがあったはずだけど、残念ながらそれを探す気にはならず。
じゃあなんでわざわざ電源を入れる気になったのかと言うと・・・。

この手の機種に昔よくあった機能として「ポータブルCDプレーヤーと
して使用可能」というのが。アナログのダイヤルボリュームとヘッド
フォン端子に加え、LINE-OUT端子まで備えている。パイオニアと言え
ば、かつて音質で日本のオーディオをリードしたメーカー。CDが聴け
るのであれば、ということでチェックする気になったのだが・・・。

CD-ROMドライブは言わば光学機器。長期間使用しない場合、自然に
ピックアップが汚れていき、使い物にならなくなる、というのはよく
あること。20年近くほったらかしにしておいた機器なので、動かなく
て当然、と思いながら電源を入れてみたら・・・。

見事に稼働した。
この機種、電源を入れなければCDトレイが開かない作りになっており、
ピックアップ部分が密閉されていたのが功を奏したのかと。単三電池
でも動く仕様になっており、少し大きいがポータブルCDプレーヤーと
して充分に使える。

ボリュームにガリも無く、ヘッドフォン端子のサビも無い。ヘッドフォ
ンを繋いでCDを聴いてみたが、最新のメモリーオーディオと比較して
遜色ない音質。というか、iPodより良い音かもしれない。

光学機器が20年経ってもしっかり動くことに感嘆した。
某S社の製品はソ●ータイマーのおかげで長持ちしないらしい(^^;)が、
パイオニアはそうでは無いらしい。ちゃんとした音響メーカーの製品っ
てやっぱり凄いなぁ、と。値打ちモノになるかもしれないから、しっか
り密閉して保存しておこう!

NO PEOPLE GATE

#最終兵器・麻優


スターダム、後楽園ホール大会開催。
いつもと徹底的に違うのは、この大会がノーピープル、つまり無観客で行
われたこと。この興行が無観客になることは、かなり早い段階で発表され
ていた。

↑↑、本日の全試合。
YouTubeでしばらくアーカイブしてあるらしいので、是非観て欲しい。

感心したのは、無観客状態でもこの表情を自然に創れる女王・岩谷麻優。
カイリ全盛期に何度もスターダムの興行を観に行ったが、あの岩谷がここ
まで魅力的なプロレスラーになるとは正直思わなかった。今現在、麻優は
僕の中で歴代No.1の女子プロレスラー。場面ごとにクルクル入れ替わる
表情は、彼女しか持ち得ない個性だと思う。

いつもの興行と遜色のないすばらしい大会だった。
だけど、やっぱりプロレスは観客が居て初めて成立するパフォーマンス。
はやくこんな状態が終わってくれるといいなぁ、本当に。

古今東西プロレスラー伝説

#元祖あやしい日本人


▼古今東西プロレスラー伝説 / タイガー服部

ジャパンプロレス、全日本プロレス、新日本プロレス、そして伝説のWJで
レフェリーとして活躍し、先日引退したタイガー服部氏の著書。
基本は週刊プロレスの連載記事「YOUなに聞きたい!?」をまとめ、そこに
新規で行われた対談やインタビューを付加したモノ。

服部さんは間違い無く長州一派。ということは、僕が好きになることは無
い位置に居る人なのだが、何故だか昔からこの人に悪い印象が無い。口髭
をたくわえた小柄な姿がユーモラスなことと、リング上でのキビキビした
レフェリングがその要因。何よりも「完璧なブロークンイングリッシュ」
で外人選手たちとニコニコ会話する姿のあやしさが、非常に魅力的だった。

この本に登場するプロレスラーはオールドタイムから現在までバラエティ
に富んでいる。服部さんの語り口もおもしろく、かなり楽しめる内容なの
は間違い無いのだが、ちょっと問題が。

この本はよくある口述筆記・・・著者が語り、それを聞いた編集者が文章を
起こすスタイル・・・だと思うのだが、編集者の技量に疑問を感じる。米国
生活の長い服部さんは日本語がある意味不自由であるのに加え、おそらく
年齢の影響で何度か同じことを繰り返し喋ってしまうらしい。それが読ん
でいるこちらに解ってしまう、というのはどうかと思う。もう少ししっか
りした編集が付けば、もっと傑作になった気がするんだけど・・・。

とにかく、服部さんの偉大なるキャリアを改めてリスペクト。そして今さ
らながらなんだけど、なんで「タイガー」なんだろうなぁ、この人(^^;)。

大勝軒まるいち渋谷店・つけ麺with味玉

#それでもつけ麺が食べたい時


渋谷で打ち合わせ、その後に軽く一杯。
〆でラーメンでも食べましょう、ということになり、かなり久々に駅
前の↓↓このお店に。

大勝軒まるいち 渋谷店・つけ麺with味玉。
金曜の夜とはいえこんなご時世、渋谷もいつもに比べたら人通りは少
なく感じたのだが、さすがにこのお店人気店だけありそこそこの客が。
こういう状況を見るとちょっと安心する。

これまた久しぶりに魚介系のつけ麺をオーダー。最近は呑んだ後には
魚介系を避けるようになっていたのだが、今日はそれ程大量に呑んだ
ワケでも無かったので、かなり丁度良い味に感じた次第。

美味しいラーメンを食べると、ちょっとだけやる気が溢れる気がする。
週明けもまた渋谷に来なければならないので、ちょっと他のお店も調
べておこうかな?

参考:大勝軒まるいち 渋谷店(RDB)

2000年の桜庭和志

#ただ一人期待に応え続けた男


▼2000年の桜庭和志 / 柳澤健(Kindle版)

柳澤健「XXXX年の○○」シリーズ最新作。
満を持して登場するのは“世界が恐れるIQレスラー”、もしくは“グレイシー
ハンター”の異名でお馴染み、我らが桜庭和志。黎明期の日本の総合格闘技
界が偶然に産み落とした、歴史に残るプロレスラーである。

いつもはそういうことをしないのだが、今回読む前にAmazonのレビュー
を幾つか読んでしまった。この作者の作品にしては珍しく辛い評価のオン
パレード。引用が多い、桜庭に対する思い入れが無い、などの記述が多く、
ちょっと心配しながら読んだのだが・・・。

・・・いや、全然面白い。
昨今の流行でUWFやPRIDEの裏話はもう出尽くした感があるが、この作品
ではその幅を大きく越えた人たちの談話が多々登場してくる。確かにその
中には書き下ろしのインタビューよりも引用が多いのだが、そこにかつて
のNWA世界王者であるダン・スバーンや、Uインターのスタンディングバ
ウトの選手だったボーウィー・チョーワイクンの言葉もある。Uインター
やサクのことを深く知る上で、非常に効果的な人選だと思う。

そして今もファンの間で「暗黒時代」と表現されるゼロ年代に、夢を魅せ
てくれたプロレスラーは桜庭和志ただ一人。格闘技側の人たちはサクをプ
ロレスラーとカテゴライズすることに抵抗があるかもしれないが、我々に
とって本当の意味での「救世主」。高田がヒクソンになすすべも無く敗れ
た時、大袈裟でなく自殺しかねないほどズタズタになった僕の心を大いに
救ってくれたのは、紛れもなく桜庭和志ただ一人だった。

そんな桜庭和志の全盛期、加えて現在・過去・未来。
それが見事に一冊にまとまっているのだから、面白く無いワケが無い。

確かにこれまでにあったような「新たな真実」的な記述には乏しいかも
しれないが、不世出のヒーローを客観的にまとめた作品としては最高レ
ベルだと思う。僕の柳澤健の評価は、相変わらず高いままである。

最後に。
冒頭に記載されているUFC代表、デイナ・ホワイトの談話は必見。
あの時僕が感じていたことを、今をときめく世界最大の総合格闘技団体
の代表者が寸分の違いも無く語ってくれている。それが読めただけでも、
僕は本当に満足である。