検事の本懐

▼検事の本懐「佐方貞人」シリーズ / 柚月裕子(Kindle版)

柚月裕子の旧作がゆっくりと電子書籍化中。
今回の作品はこないだ読んだ「最後の証人」の主役・佐方貞人が検事だった頃
の物語で、全5篇からなる連作短編集

もちろん法廷ミステリー、それも気合の入ったハードな内容なのだが、全ての
エピソードがいわゆる「人情モノ」。服装こそ無頓着だが、若手で一本ビシッ
と筋の通った優秀な検事。彼がブレずに様々な事件に審判を下す様は実に清々
しい。起こる事件はそれなりに暗澹としてるんだけど(^^;)。

ということで内容には全く文句は無く、いろんな人にオススメ出来る良作。
問題はこのシリーズを読むにあたっての時系列なんだけど・・・。

いろいろ調べた結果、佐方が検事から弁護士に転身した「最後の証人」が第一
弾ということで正しいらしい。その後を追うように若手検事時代の当作、その
後にいまのところの最新作「検事の死命」という順で出版されている模様。
もしこのシリーズを時系列で読みたいのなら、「本懐→死命→証人」の順番で
読むのをオススメしておきます。

そして「死命」は今月末に電子書籍版がリリース予定。
それまで待てるかなぁ、オレ(^^;)。

真説・佐山サトル

▼真説・佐山サトル タイガーマスクと呼ばれた男 / 田崎健太

初代タイガーマスクとして一世を風靡した佐山サトルの評伝。
著者の田崎健太とは、あの「真説・長州力」を書いたノンフィクション作
家。あの本の好き・嫌いはともかく、取材力に関しては確実に信用出来る
仕事人であることは間違い無い。

・・・いやぁ、凄かった
まずハードカバーの単行本で500ページを超える物量だけでも凄い。これ
に加え、佐山本人や周辺の人々に丁寧に取材がなされており、いい加減な
記述・断定的な記述の類いが一切無い。内容に関しては、これまでいろい
ろなところで書かれてきた初代タイガーや佐山のエピソードとほぼ相違な
く、誤解を恐れずに言うのなら、壮大な「まとめ」を読んでいる気分。だ
けど・・・。

もし田崎さんで無い人間が「まとめていた」のであれば、そんなこととっ
くに知ってたぜ!的な、妙な否定を伴った感想しか出てこなかった気がす
る。キッチリ仕事の出来る作家さんが書いてくれるからこそ、僕らが特別
な感情を持たざるを得ない「唯一無二の存在」物語を楽しむことが出来
た、と思う。田崎さん、本当に感謝します。

そして改めて、佐山サトルという男の「天才ぶり」を思い知った。その上
で、佐山サトルというプロレスラー・格闘家が、今の僕にどれだけの影響
を与えてくれたのかも再確認出来た。

タイガーマスク熱狂したこと、旧UWFゾクゾクしたこと、シューティ
ング「恐ろしい競技が始まった」と感じたこと等を昨日のことのように
思い出す。何より、本人の意には沿わないのかもしれないが、僕が変わら
ずに大好きなプロレスの世界戻ってきてくれた佐山には、本当に感謝し
か無い。

願わくば、今後の佐山サトルの人生に正当な評価があることを望む。
佐山サトルの存在に人生を変えられた人間は、本当にたくさん居る筈なの
だから。

走らなあかん、夜明けまで

▼走らなあかん、夜明けまで 坂田勇吉 / 大沢在昌(Kindle版)

Wくんより、久々の推薦図書
たいへん失礼ながら、大沢在昌という作家をこれまで殆ど知らなかった僕。
事前にちょっと調べてみたら、「新宿鮫」を初めとする多数の著作を持つ
人気作家。なんで今まで手出ししかなったんだろう・・・。

導入部分を読んだ段階では、ああビジネス小説なんだ、とか思った。
東京から単身で大阪出張を余儀なくされたサラリーマンが、慣れない土地
で奮闘する様を描いたモノ、と思い込んでいたら、程なくしてソレが大間
違いであったことに気付く。なんと、いわゆる「パニックモノ」であった
のだ、この作品は(^^;)。

カンタンに中身を説明すると、出張先大阪で不注意から重要サンプル
入ったを盗まれた主人公がソレを取り戻す話。言っちゃえばそれだけの
話なのだが、まぁコレがいろんな方向転がり続けていく。冷静に考えれ
ば、鞄一つ取り返すのに命をかける、という状況はオカシイのだが、コレ
が妙に説得力があるから凄い。圧倒的なリアリティを伴って疾走するジェ
ットコースターに乗っている感覚で、読中に「オカシイ」とか「あり得な
い」とか、その類いのことは一切考えられなかった

いいなぁ、こういうの(^^;)。
どうやらこの作品、坂田勇吉シリーズとして他に2作の続編があるらしい。
読んじゃうな、間違い無く(^^;)。

ハードボイルド系が好きな人は超オススメ。あとは「24」とか、あの手の
リアルタイムドラマが好きな人もかなり手応えがあるかと。しばらく読む
モノに困らなくなるな、きっと。

RIZIN11・浅倉カンナvsRENA再戦は・・・

やたら盛り上がっているG1 CLIMAX28だが、珍しく日曜に試合が組まれ
ていなかった。そんな狭間の日に、ひっそりと(でもないのかな?)開催
されたRIZIN11、メインだけYouTubeで確認してみた。

女子スーパーアトム級トーナメントを制し、名実共にRIZINの女王の座に
就く驚異の20歳・浅倉カンナに、ツヨカワクイーン・RENAが挑んだリベ
ンジマッチ。この試合、僕の予想通りの結果となった。

・・・得意の打撃が全く当てられないRENA。これはRENAが悪いのではなく、
カンナの距離の取り方が絶妙だ、ということ。有効打を殆ど貰わないまま、
面白いように何度もRENAにタックルを決める。RENAもテイクダウン後の
ディフェンステクニックを鍛えて来たようだが、ほぼ防御しか出来ない
ポイントが全く稼げない判定3-0でカンナがまたもや完勝した。

前回の対戦時には嬉しさを隠しきれなかったカンナだが、今回は「当然」
という表情で受けた勝ち名乗り。おそらくカンナ、バックボーン打撃系
の選手にはもう負けないかも。グラップラーと闘う時が次の審判かな?

負けたRENAは翌日の記者会見で「休業」を示唆。キャラクターを考える
と休業は非常に惜しいのだが、おそらく相当なショックだったんだろうな
ぁ、と思う。個人的には復活を望むが、MMAじゃなくていい気がする。

他の試合は一切観ていない。
というか、やっぱり観る気にならないんだよなぁ、この大会(^^;)。
天心が出るときくらいかな、やっぱり。

SUNTORY DREAM MATCH 2018

今年もサントリードリームマッチの日。
昨年は翌日から始まる海外出張の準備をしなければならず、残念ながら殆ど
ゲームを観られなかったのだが、今年はいつものアレがかなり早く片付いた
ので試合開始に余裕で間に合った石原さとみの二段階投法も観られた♪

三塁側の指定席に陣取り、1イニング1杯の勢いプレモルを飲みながら、
とにかく豪華なプロ野球OBのプレイを楽しんだ。今年は周囲のオヤジさん
たちがバース応援歌を歌う、という楽しい座席で、僕も思わず大きな声
出てしまう状況。珍しくゲームセットまで居たのだけど、これは酔っ払って
動けなかっただけ(^^;)。いやぁ、マジで飲みすぎた・・・。

このイベントの実施が非常に大変だ、ということを僕はよく知っている。
それでもグラウンドのOBの皆様は本当に楽しそう。この環境を毎年キチン
と造っている人たちに敬意を表します。すばらしい仕事。んでもって、羨ま
しい仕事だな、コレって。

さぁ、ちょっと元気が出た!
まだまだ暑くてイヤになっちゃうけど、取り敢えず頑張ろう!