鷹村守の金言

10月20日(現地時間)、ラスベガスで自身の保持するWBA世界ミドル級
選手権の防衛戦、同級3位にランクされるロブ・ブラントとの一戦に挑む
村田諒太

この試合、地上波やWOWOWなどでのオンエアはなく、配信サービスの
DAZNが日本時間21日の午前10時より独占生中継。TVCMもガンガン打た
れ、かなり盛り上がっているのだが、オフィシャルのwebCMも話題に。

マンガ「はじめの一歩」とのコラボ。
どこかで見たシーンの台詞だけを入れ替えたモノだが、コレが非常に重み
のあるすばらしい映像に。特に最後の鷹村の言葉・・・。

「それでも村田は勝たなきゃならねぇ」「あいつが本当に目指しているの
は本当の世界一 次世代の絶対王者」「そのために必要なのは圧倒的な勝
利と実力の証明だ」

・・・正直、これまでの村田は自身と同等、ないしはより実績に勝ると思われ
る選手と闘って来なかった。言葉は悪いが、現在保持するタイトルも当時
スーパー王者に認定されたゴロフキンが返上したモノをちゃっかりいただ
いただけの話。もし、村田の目指しているモノが鷹村の言葉通りのモノだ
とするのなら、実力者であるブラントに圧倒的に勝利し、カネロゴロフ
キンビリージョーらと同じ土俵に上がる必要がある。

難敵なのは間違い無い。でも、勝って欲しいなぁ、村田には。

DON LEO JONATHAN

「人間台風」のニックネームで1940年代から全米で活躍したプロレスラー
ドン・レオ・ジョナサン氏がカナダの病院にて死去。享年87。死因について
は明らかにされていないが、年齢的にも「天寿を全うした」と言って良い。

日本では1958年力道山時代の日本プロレスに初来日。
考えてみればこの頃がジョナサンの全盛期であった筈で、力道山がテーズか
ら奪ったインターナショナル選手権初防衛戦の相手を務めた記録が残って
いる。

僕が最初にジョナサンを見たのは↑↑1975年全日本プロレス・オープン
選手権で、とにかく他のどの選手よりも「強さ」を発揮。上記は当時の全日
本外人エース、アブドーラ・ザ・ブッチャーとのシングルだが、日の出の勢
いのブッチャーに殆ど何もさせず、子ども扱いしているのだから凄い。
この時、ジョナサンは既に晩年だった、ということを考慮すると、全盛期が
どれだけ凄かったか想像が付く。

スタン・ハンセンブルーザー・ブロディのような、反則をせずにフィジカ
ルの強さをウリとした名選手。プロレスにそれほど明るくないウチの父親も、
「ジョナサンは強かった」と言っていたくらい。

ここまで生きていてくれた事実に対し、心からリスペクトを。
本当に強く練習熱心なプロレスラーならば、しっかり寿命を全う出来ること
を証明してくれた気がする。

これまでお疲れ様でした。また必ずどこかで。

KING OF PRO WRESTLING 2018

新日本プロレス「KING OF PRO WRESTLING」@両国国技館。
今回はCS・テレ朝チャンネルの生中継にて。年内最終のビッグマッチで、来年頭
ドーム大会のカード確定のための重要な大会。さて・・・。

まずはL・I・J新パレハ問題。大方の予想通り、6人目のメンバーとして登場し
たのは、昨日ドラゴンゲートで最後の試合を終えたばかりの鷹木信悟。こうなる
と完全に新日本の一人勝ち。オカダや石森との同門対決実現が楽しみ。

IWGP挑戦権利証防衛戦は、保持者の棚橋弘至が挑戦者のジェイ・ホワイトを破っ
東京ドームメイン進出を確定させた。正直、結果は見えていた試合。にも関わ
らず、手に汗握る好勝負に仕上げてしまう棚橋は、やっぱり他のプロレスラーと
違う才能がある。新日本の舵は、やっぱり棚橋が取るべき、と改めて思った。

メインのIWGPヘビー級選手権3wayマッチ。年内最後のIWGP戦を3wayにする
のはどうかと思ったが、これがまさかの名勝負に。ケニー・オメガ飯伏幸太
派手な試合をするのは予想出来たが、コレにCodyが絡むことで更に面白くなると
は・・・。

勝利したのは、飯伏をフォールしたケニー
これでドームのメインはケニー・オメガvs棚橋弘至IWGP戦となった。今現在、
日本マット界で最高のマッチアップ。棚橋復権の足がかりになりそうな気配。

そして、乱入してEVILvsザックを潰したクリス・ジェリコジェイ・邪道・外道
の加入で増幅したバレットクラブOGなど、ドームに向かっての伏線は完璧。今の
新日本、全く穴が見えない。ドームの全カード発表が楽しみ!

「怪物」、大舞台での”秒殺劇”

あまりに陳腐な表現になっちゃうのだが・・・。
思わず言葉を無くした。まさかあのファン・カルロス・パヤノが、ゴングから
70秒後にはリング中央でピクリとも動かないなんて・・・。

井上尚弥の実力は理解しているつもりだったが、今日の勝利はこれまでのどの
試合よりも凄かった。WORLD BOXING SUPER SERIESという、言わばリアルワ
ールドチャンピオンシップの舞台で、世界中に実力を認められている選手を全
く問題にせず秒殺。こんなボクサー、これまでの日本には絶対に居なかった。


繰り出したパンチはたった2発。フェイントを含めればもう少し手数はあると
思うのだが、当てようと思って出したパンチはあの2発だけだった気がする。
打ち終わりで完全に勝利を確信しているのだから、完全にレベルが違う

・・・WBSSのバンタム級はこの後準決勝・決勝と続くが、今日の試合を観てし
まうとどの王者が出てきてもMONSTERと互角の勝負が出来る気がしない。
おそらく当然のように優勝し、当然のように階級を上げてまた王者になる・・・。
そんなイメージしか浮かばないんですけど(^^;)。

いやぁ、生きてるウチに井上尚弥の活躍が観られて本当に良かった!
村田も続いてくれるといいんだけど・・・。

MY DAD IS A HEEL WRESTLER


「パパはわるものチャンピオン」
TOHOシネマズ錦糸町

いつものイクスピアリでは無いのは、上映される映画館が・・・少ないから(^^;)。
前評判どころか、公開が始まってからの評判もやたら良く、コレは大ヒットに
なるかも、と思っていたが、全般的な客入りはそれ程でも無かった模様。

近隣の映画館のスケジュールを調べてみたら、どこもほぼ1日1回上映。それ
も凄く早い時間が多い。錦糸町は12:30開始、これならなんとか、ということ
でチョイス。珍しく事前指定を押さえることなく足を運んだのだが・・・。

・・・いや、客入ってんじゃん、と(^^;)。
そこそこ大きなスクリーンでの上映なのに、少なめに見ても客席の半分は埋ま
っている。おそらく「まもなく上映終了」を感じ取ったプロレスファンが慌て
て観に来たと思う。なんつったって僕がそうなのだから(^^;)。そんな感じで
雰囲気は最高。さて、肝心の内容は・・・。

・・・すっごく良い映画です、コレ。
もちろん僕はキ印の付くプロレスファンだから、そもそも採点が甘くなるのは
間違い無いのだけど、ソレを割り引いて考えても心にグッと来る。

かつて団体のエースまで上り詰めながら、ケガで全てを失ったプロレスラーが、
お笑い担当の姑息な悪役覆面レスラーとしてリングにしがみつく。ここまで極
端では無いが、同じような境遇に置かれたプロレスラーが現実にいる。そう、
G1前棚橋弘至。その棚橋が主役を演じるのだから、リアリティが凄まじい。
現実とスクリーンの中の世界が、あやふやになる程だった。

自分の父親悪役プロレスラーだと知り、ショックを受け幻滅する息子
友だちに言い出せず、苦し紛れにウソをつき、周囲から孤立、学校に行けなく
なってしまう。このシーンを観て、僕は恐ろしい程の自責の念に苛まれた。

13歳以降の僕なら、ヒールでもジョバーでも、プロレスラーには敬意を表し
た筈だが、小学生の頃は確実に違った。猪木だった国際軍団・ラッシャー
木村のことは本当に憎んだし、もし街で会ったら罵声を浴びせていたかもしれ
ない。木村さんにも息子さんが居る筈だが、あの頃、彼のような思いをしてい
たのでは無いか?と思うと、もう申し訳無いどころの話では無い。だから大人
になった今、僕はあらゆるところでラッシャー木村のすばらしさを語っている。
なんのことはない、自分勝手な「贖罪」なのだが。

そういう部分も含め、このたった2時間の映画にはプロレスの・・・いや「仕事」
辛さ苦しさ、そしてすばらしさが全て入っている。だから、この映画が
まもなく上映打ち切りになるのが本当に悔しい。この映画を観た人なら、き
っとプロレスを好きになってくれるのに・・・。

ちょっと遅いかもしれないけど、気になっている人はすぐに映画館へ。
プロレス云々はこの際抜きにして、近年稀に見るヒューマンドラマの傑作
絶対に映画館の大きなスクリーンで観た方が良いよ、コレは。