G1 CLIMAX 34・展望

#決めろ最強


明日の大阪大会にて開幕する新日本プロレス『G1 CLIMAX 34』
通常、この季節になるとそこそこ心が騒ぐのだが、正直言えばこれまでのG1史上、
いちばんと言って良いくらいテンションが上がらない

原因は明白
現在新日本プロレスには“強制世代交代”が発令されている模様。
棚橋・矢野・石井・タイチ、ついでにYOSHI-HASHIベテラン勢の出場は無く、
更に退団したオカダ・オスプレイの出場も無い。つまり、応援したい選手が殆ど
居ない、という状況である。とはいえ、さすがにスルーするのもアレ(^^;)なので、
出場選手を観ながら軽く予想しておく。ちなみに今回は決勝進出までに変則トー
ナメントルールが採用されており、各ブロックで権利が発生するのは上位3名
今回は予想にしっかりと理由があるのだが、まずはサクッとトーナメントに進出
する6名を。

まずはAブロック
①ザック・セイバーJr. ②鷹木信悟 ③海野翔太
世界王者の内藤が居るブロックだが、王者が進出してしまったら面白みが減る。
ジェイクゲイブ、そしてEVILの動きが気になるが、ココは大胆に予想した。

そしてBブロック
①辻陽太 ②上村優也 ③成田廉
注目すべきはDDT竹下と、唯一人のベテラン・後藤。竹下絡みは波乱が多々
予想されるが、後藤に関しては・・・全敗を予想する。コレもかなり大胆な予想。

要するに、今回のG1は“変革”をカタチとして見せなければならない大会である、
と考えている。最近では観客動員の落ち込みが激しい新日本だが、ここで明確
な世代交代を見せれば、良きにつけ悪しきにつけ、なにかしらの変化が起きる。
ならば答えは簡単。第一回大会の闘魂三銃士の様に、若手だけでメインを張る
カタチを構成すればいい。

だから、決勝のカード優勝者も予想しておく。
決勝戦は海野翔太vs上村優也、優勝は上村。本当はこの役を、SHOにやっても
らいたかったんだけどなぁ・・・。

強制世代交代

#njSOUL


東京武道館(足立区)で行われた新日本プロレス『NEW JAPAN SOUL』
DOUKIIWGPジュニア奪取田口隆祐復帰など、いろいろな事が起こった
大会だったらしい。まだNJPW WORLDは未チェックなのだが、取り敢えずは
新日本公式サイトを確認。驚いたのは・・・。

G1 CLIMAX出場権残り2枠を勝ち取ったのは、ボルチン・オレッグカラ
ム・ニューマンの二人。特にオレッグは矢野・棚橋・タイチの3名を撃破して
堂々のトーナメント制覇。ポテンシャルの高さは解っていたのだが、まさか
こんな結果を残すとは・・・。

そして今年のG1、遂に棚橋の出場は無くなった
マジな社長業もあり、フルタイムでの試合出場がほぼ無理なのは、なんとな
く察することは出来る。でも棚橋の出ないG1を、僕は興味深く観ることが出
来るかどうか、ちょっと自信が無い。

世代交代、必要だよね、やっぱり・・・。
しかし、棚橋・矢野・タイチ・石井を欠くのは納得が行かないのも本音。
そして何故に普通に後藤が出るのかもよくわからんのだが(^^;)。

BLOODSPORT BUSHIDO

#Hard Core U-style


『青い目のケンシロウ』こと、ジョシュ・バーネットの主催する大会、
「ブラッドスポーツ武士道」が本日両国国技館で開催。昨年のレッスルマニ
アウィークで飯伏幸太が出場した“異質な興行”として知られているBSだが、
このスタイルにいちばん理解があるのはおそらく日本の古いプロレスファン
日本での開催はある意味で必然と言えよう。

過不足の無いように説明するのはちょっと酷なので、大雑把に説明すると、
BSのスタイルは初期パンクラスUWFインターを混ぜた感じ。基本は15分、
もしくは20分の1本勝負で、決着はKOギブアップレフェリーストップ
どれか。ロストポイントの類いは無く、時間切れの場合は5分延長、それで
も決着が付かない場合は引き分け。MMA系の選手が有利そうなルールだが、
ここに出場している選手たちにその手の“甘え”は無い、とだけ言っておく。

桜庭和志、鈴木みのる、船木誠勝、鈴木英樹、ティモシー・サッチャー、
エリック・ハマーなど、観る人が観れば思わずニヤリとしてしまう、絶妙な
人選。全試合に触れたいところだが、正直ぶったまげたのがメインイベント

主催者のジョシュ・バーネットの対角に立つのは、なんと現役IWGP世界王者
ジョン・モクスリー。こういうカードをサラッと実現してしまうところが、
ジョシュがジョシュたる由縁。かつてU系に狂った人間で、ジョシュのことが
キライな人は一人も居ない、と断言しよう。

そして試合は驚くべきくらいスイングしてしまったのだからおもしろい。
ジョシュのハードな打撃とグランドにしっかり付き合いつつ、大流血で盛り
上げるモクスリーもやっぱり只者では無い。

延長戦、疲労困憊になりながらもデスライダーを決め、あのジョシュから勝
利したのはモクスリー。ジョシュの負けっぷりも、観ていて非常に気持ち良
かった。

正直、今の品の無いMMAは全く観る気がしない。
僕からすれば“プロレスの理論”をしっかり採り入れたBSの方がよっぽど恐ろ
しいし、見応えも充分にある。出来れば日本で定期開催してくれないかなぁ、
このイベント。

BEST OF THE SUPER Jr.31 FINAL

#BOSJ31 #njDOMINION


新日本プロレス『DOMINION 6.9 in OSAKA-JO HALL』、テレ朝チャンネル
にてライブ観戦。今年のドミニオンは、IWGP世界ヘビー級選手権を差し置い
て、メインBOSJの優勝決定戦

優勝、エル・デスペラード
今回のBOSJ、終わってみれば完全に「デスペが主役」のシリーズだった。
実力的にはデビュー時から認められているモノの、イマイチ人気が上がらな
かったデスペだが、この1〜2年で間違い無くプロレスラーとしてのグレード
急上昇。今ではあの高橋ヒロムに負けないくらいのカリスマを醸し出して
いるのだから凄い。

ヒロムかデスペ、どちらでもいい
ジュニアヘビー級の王者のまま、IWGP世界ヘビー級王者になって欲しい。
コレはライガーの時代からの僕の夢でもあるのだが、正直だれでも良い、と
言うワケでは無い。あの暗黒期に、必死で新日本を盛り上げた若手二人
どちらかなら・・・。

『BOSJ』というブランド

#BOSJ31


新日本プロレス『BEST OF THE SUPER Jr.31』準決勝、後楽園ホール大会を
NJPW WORLDにてライブ観戦。今回のBOSJ、週プロモバイルの試合結果以外、
正直追いかけられていなかった。雰囲気はどうなの?と気にしていたのだが・・・。

さすがは歴史ある大会天王山だけあり、ホールは超満員
最近の新日本、正直観客動員が厳しいらしく、中継で見る会場は閑古鳥状態が
多かった。その様子を観るのがイヤで中継からも遠ざかっていたのだが、この
入りなら何の問題も無い。

準決勝の第1試合は石森太二vsTJP
公式戦で4連敗→5連勝で準決勝に滑り込んだTJPに対し、開幕からわりと安定
した闘いを魅せていた石森。この二人のカードが成立した時点でもはや「鉄板」
だったのだが、その想定を軽々と超えた

大熱戦を制したのは石森
終盤は正しく手に汗握る接戦で、結果がどちらに転ぼうが納得せざるを得ない。
明暗こそ付いたモノの、TJPの価値は正直爆上がりした気がする。もちろん勝っ
た石森もソレは同じで、移籍以来最高のパフォーマンスだった、とまで思った。

準決勝第2試合、エル・デスペラードvsDOUKI
前の試合の余韻が残り、プレッシャーの半端ない状態で闘った二人だが、この
試合の組み立てに唸りまくったデスペDOUKIへの一点集中攻撃
展開。地味になってもおかしくない攻防で客席のボルテージが上がりまくって
しまったのだから驚く。

勝者はエル・デスペラード
こちらは完全に削り合いの消耗戦だが、DOUKIのレベルが少し前とは比べもの
にならないくらい上がっている事がしっかり確認出来た。そして、デスペにも
カリスマ的な何かが出来上がりつつある。コレは・・・。

BOSJ決勝はビッグマッチであるDOMINION・大阪大会のメインイベント。
もし去年、同じカードが決勝になったとすれば、正直心配になったと思う。
しかし、今日の試合を観る限り、デスペも石森もビッグマッチのメインに相応
しい。改めて「BOSJ」のブランド力を思い知った。DOMINION、メチャクチャ
楽しみになってきた!!