FULTON vs INOUE

#This is THE MONSTER


井上尚弥スーパーバンタム級初戦Lemino配信にてライブ観戦。

初戦がWBC/WBO二団体統一世界王者スティーブン・フルトンとの
試合になってしまうところが、怪物が怪物たる由縁。王者のフルトン、
テクニカルで負けないボクシングをする上に、フェザー級に届こうか
という体格。正直言って、試合開始前はかなり心配していたのだが・・・。

序盤、フルトンに対してデトロイトスタイルに構える尚弥。
テクニシャンのフルトンに対し、「このスタイルでもオレが上だ!」
と見せ付けるかのような戦法を選択。実際、フルトンがロングから放
つジャブは中盤まで全く当たらない上に、尚弥がフリッカー気味に打
つジャブは時折ガードを割って中に入る。1Rの時点で、もう負けは無
、と確信させて貰った。

それでも王者の意地で食い下がるフルトン。尚弥のパンチのパターン
をある程度読み、果敢にも前に出て来るのだが、コレはある意味自殺
行為。8R、一瞬の隙を見逃さなかった尚弥は、左ボディから右ストレ
ートコンビネーションと追撃の左フックで王者からダウンを奪う。
なんとか立ったフルトンだが、すぐにタコ殴り。レフェリーが試合を
ストップ。

・・・井上尚弥、完勝の上、いきなりWBC/WBOの二冠統一王者に!
おそらく今のスーパーバンタム級にフルトン以上の選手は存在しない
試合後、WBA/IBF王者マーロン・タパレスがリングに上がり、年内
四団体統一戦が決定したが、おそらく尚弥の相手にはならない。
二試合で四団体を統一し、来年にはフェザー級に行くんじゃ・・・。
五階級制覇もあり得るな、こりゃ(^^;)。

あと、Leminoにちょっとクレーム
カメラが1台、ホワイトバランスがおかしいのがあった。修正する時間
は充分あったと思うんだけど??

G1 CLIMAX 33 開幕も・・・

#G1CLIMAX33


新日本プロレス夏の本場所『G1 CLIMAX 33』札幌二連戦開幕

昨年に続いて4ブロック制、参加人数は各ブロック8名・合計32名
公式戦は全て20分1本勝負。これまでと環境があまりに違う。

今回は新人が集まっているAブロックと、棚橋の出場するDブロックにしか
注目していない。というか、興味が無い(^^;)。辻・海野・成田か、NOAH
清宮が決勝に残る、という展開が起きない限り、真剣に観る必要は無い
気がするのだが・・・。

案の定、開幕戦でぶつかった海野成田引き分けてしまい、今後の展開
が良くなる気がしない。清宮に勝利したが、インパクトの薄さは否め
無い。逆には印象を残したが、負けちゃうのはちょっと・・・。

後はエース・棚橋の巻き返しだが、今回もザックに負けて黒星スタート。
今年のG1、やっぱり厳しいかも・・・。

KOTA IBUSHI on AEW

#AEWDynamite


↓↓AEWツイート

 

来週のAEW Dynamaite!で行われる『Blood & Guts』にて、THE ELITE
5人目として発表されていたXの正体は、やはり飯伏幸太

あの騒動以降、飯伏の去就については「気にならなくなった」というの
が正直なところ。どこかでプロレスを続けてくれればそれでいい、とか
思いながらも、新日本で闘わない飯伏にやや失望していた、というのも
純然たる本音。

ただ、この組み合わせにはやっぱりグッと来る。
久々のGOLDEN LOVERSおよびGOLDEN ELITE、そして対角には竹下
居る。さすがにこの試合はちょっと観たいかもしれない。

飯伏は8月GLEAT・両国大会への参加が発表されているが、その後は
どうするのかなぁ・・・。AEWレギュラー参戦するのがいちばん良い気
はするのだけど、プロレススクールのオープンを発表してしまった今、
“レギュラー”が勤まるかどうか・・・。

新日本参戦は無いだろうなぁ、きっと。あ、多分WWEも無い気が・・・。

力道山の真実

#日本プロレス界の祖


▼力道山の真実 / 大下英治

プロレス本「××××の真実」というタイトルのモノはおそらくその殆どを読ん
だハズ。で、読み逃しがあるんじゃないか?と探していたら、覚えの無いタイ
トルを発見。相当古い文庫本で、当然古本扱い。主役はなんと・・・力道山

大下英治というノンフィクション系の作家が1991年にリリースした「永遠の
力道山」改題したモノ。こちらの題名には若干の覚えがあるのだが、当時は
スルーしたんだろうなぁ、きっと。まぁ、いちばん金無かった頃だし(^^;)。

日本にプロレスをもたらした力道山に関しては、まぁいろいろな文献を読んで
きたから、内容的にはやや薄い感否めず。ただ、30年以上前にココに書いてあ
ることと同じ知識を持っていたか?と問われると、さすがに自信が無い。タイ
ムリーに読んでいれば、かなり印象が違っていたことは間違い無い。

この本に書いてある内容は、もちろん虚実が入り乱れている(と思う)。
ただ、力道山と当時の任侠組織との関係や、興行関係者との駆け引きなどにつ
いてかなり突っ込んだ記述が成されており、その辺りのリアリティは満点。
力道山が赤坂のナイトクラブで刺され、そこから死に至るまでの状況は詳細に
描写されており、思わず唸ってしまった。

もっとも、力道山という『プロレスラー』に関しては、以前からやや評価し辛
かった僕(^^;)。ソレは、この本を読んでもあまり変わらなかった。アントニ
オ猪木を見いだしてくれたことには感謝しているのだけど・・・。う〜ん・・・。

国際プロレス外伝

#IWE


▼国際プロレス外伝 / Gスピリッツ編集部

G SPIRITS MOOKでは3冊目となる国際プロレス書籍
今回の外伝は以前に出た「実録・国際プロレス」のスピンオフ的な位置づけで、
実録の方で掲載されなかった選手・関係者へのインタビューや評伝に加筆修正、
さらに書き下ろしまで加わった充実の内容「東京12チャンネル時代の国際プ
ロレス」とも併せた、カルト三部作最終刊(?)になると思う。

実録の時も驚いたが、この外伝も恐ろしいほどの(^^;)。
レイアウトは新書によくある二段組み、ページ数は500弱。文字数ももちろん
だが、執筆陣熱量もまた凄まじく、情念に溢れたすばらしい作品に昇華して
いるところが凄い。

今作のポイントは、故・ラッシャー木村さんの次男である木村宏さんがインタ
ビューを受け、内側から見た「プロレスラー・ラッシャー木村」について語っ
てくれていること。国際プロレスという団体に於いて、最重要人物と言っても
過言の無い木村さんというファクターが、前2作まででは圧倒的に足りなかっ
たのだが、ようやく最後のピースがハマった感。一般人であるにも関わらず、
Gスピリッツのロングインタビューに対応していただいた木村さんには、心の
底から感謝をお伝えしたい。

あとはアポロ菅原・高杉正彦パイオニア戦志ご両名のインタビューも必読。
あのプロレスバカこと剛竜馬のダメっぷりを忌憚なく語る二人が、良い意味
でも悪い意味でも微笑ましい。伝説の嫌われ者こと、グレート草津には及ば
ないが、も人望無いなぁ(^^;)、と改めて感じた。

読み終わってから確認したのだが、ご存命の方が本当に少なくなった。
何年かに一度くらいのペースで販売される国際プロレス関連書籍だが、語り
部が誰も居なくなってしまったら、それすら潰えてしまう。団体崩壊から何
年経とうが、当時のことを雄弁に語ってくれるマイティ井上氏高杉正彦氏
には、少しでも長く生きて欲しい、と思う。

やっぱりいいなぁ、国際