六代目・三遊亭圓楽

#笑点王


落語家・三遊亭圓楽師匠が、2日前、2022年9月30日逝去
今年の初めに脳梗塞で倒れながらもリハビリを重ね、夏に高座に復帰した
ばかり。死因は肺炎。享年72

僕らの代は『三遊亭楽太郎』という名前の方が馴染み深い。
先代の圓楽師匠の弟子として笑点にスポットで登場した時からそのセンス
は群を抜いており、唸ってしまう大喜利回答を連発して魅せる。幼き頃の
僕に「上手い!」という感情を植え付けたのは、間違い無く若き日の圓楽
師匠であった。

そして僕らが大きく感謝しなければならないのは、プロレス大きな影響
を与えてくれたこと。同級生だった天龍さんとの縁をキッカケにプロレス
に関わり、ウルティモ・ドラゴンが闘龍門を作った時には大いに助言を授
けたという。もし円楽師匠が関わっていなかったら、CIMAというカリスマ
はこの世に存在しなかったかもしれない。

今は亡き歌丸師匠との掛け合いは芸術の域。笑点という番組の【王】とし
て居続けるべき人であっただけに、今の「不在」が信じられないしピンと
来ない。寂しいとか悲しいとかの感情を超え、未だにボォ〜っとしている。

あの時、「ジジイ、早すぎるよ!」って言ってましたよね、師匠。
そんなアナタが、あの人より若い年齢で追いかけてどうするんですか?
申し訳ないけど責任を取っていただきます。僕ももうすぐ行くので、向こ
うで歌丸師匠と打ち合わせしておいてください。

だから絶対に、絶対に、絶対に、また必ずどこかで。
・・・辛すぎるよ、この一週間。

World Wrestling Federation

#WWF


Gスピリッツの65号が発売中!

▼Gスピリッツvol.65

今回のGスピリッツは完全保存版
・・・っても、Gスピリッツは増刊まで含めて全て完全保存してるのだけど(^^;)。
しかし、今回の特集は【WWF】。現在のWWEのルーツを、Gスピリッツらし
い独自の視点で丁寧に解説。コレは本当に凄い。

特にハルク・ホーガンにスポットを当てた小泉悦次さんの記事が秀逸
世界のプロレス史家26人によるオールタイムのレーティングスをネタに、
「ホーガンの何がダメなのか?」が具体的な史実を含めて記されているのだ
が、その内容がもう大納得。しっかりプロレス史を研究している人は、プレ
ゼン能力にも秀でている、というのが証明された感。

そして、ビンス・マクマホン(ジュニア)という稀代の名プロモーターが、
如何に凄い男なのか?がしっかり解る。しばらく読み返すだろうな、この本。

全日本プロレス50周年記念大会

#過去と現在


個人的にプロレス生観戦の再開は新日本にしたいところだったのだけど、
ちょっとした事情があって、本日日本武道館で行われた全日本プロレス
50周年記念大会現地観戦

全日本が武道館大会を行うのは18年ぶり。そしてBS日テレ生中継
行うことも話題に。日テレグループの会社が全日本主催の興行を中継する
のは、2001年以来21年ぶりのことらしい。

かつての【全日武道館】と言えば、超満員の約束された鉄板の興行。
コレを年に4〜5回やっていたのだから、鶴龍対決・四天王の頃の全日本
は本当に『メジャー』だった。そして今回は、と言うと・・・。

観客動員数は主催者発表で4,780名
このご時世を考えると大健闘・・・と言いたいのだが、今日はちょっと複雑
というのも、50周年記念大会であるが故に、黄金期に全日本でファイト
していたOBが多数来場した上に、休憩前には過去の名勝負をビデオ上映
した所為か、どうしても現在と過去を比較してしまう。う〜ん・・・。

もちろん、希望も多々あった。
メインで諏訪魔から久しぶりに三冠王座を奪取した宮原健斗の弾けぶり
には好感を持ったし、セミでジェイク・リー秒殺した野村直矢の動き
にも唸った。確実に「新しい全日本」を魅せてくれた、とは思う。

・・・でも、過去の全日武道館で感じたぞわっと来る感じは味わえず。
あとちょっとだと思うんだけどなぁ・・・。

レジェンド

#DEPOMART


▼レジェンド / 大川昇(Kindle版)

週刊ゴング・週刊ファイトカメラマンであり、プロレスマスクショップ
DEPOMARTを経営する、大川昇氏のエッセイ集。いわゆる写真集と思いき
や、エッセイ部分結構な文章量。コレがUnlimitedにあるとは・・・。

『プロレスカメラマンが撮った80~90年代外国人レスラーの素顔』がサブ
タイトル。マスカラス兄弟テリー・ファンクブッチャーなど、全日本系
の外人選手に関するトピックが多いのは大川氏のキャリアを考えるとしょう
がない(^^;)のだが、タイガー・ジェット・シンに関する記述にはちょっと
唸った。やっぱりやるね、この人も。

まぁ、80〜90年代と言いながら、2000年代に活躍したミスティコに関す
るトピックが結構な物量で書いてあるのはご愛敬。コアなファンなら誰もが
知っているカメラマンなのに、ちゃんと「プロレスが好き」なのが解るのは
非常に良いと思います。

紙の本で買い直してもいいな、コレ。