ラノベを一気に読む!

#異世界転生モノ


最近、ブックレビューの頻度が低い。
これにはもちろん原因アリ。いわゆる『読書』はしっかりやっているどころか、
ペースは2日で3冊くらい。なのにレビューが出来ないのは、読んでいるモノが
ちょっとレビューし辛い種類、そう、ライトノベルだから(^^;)。

ちなみに読破しちゃったのが下記2シリーズ

▼異世界のんびり農家①〜⑮ /  内藤騎之介 (著)・ やすも (イラスト)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼とんでもスキルで異世界放浪メシ①〜⑭ / 江口連 (著) ・雅 (イラスト)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・両作品に共通しているのは「アニメにハマッた」ということ(^^;)。
こういう場合、順番は“小説→コミカライズ→アニメ化”という流れなのだが、
僕の場合はアニメから見てしまったが故に、その先が知りたくてしょうがない
という状況に陥る。だから、この流れと真逆の“アニメ→コミック→小説”とい
う順番を踏むしか無い。入口アニメなので、ネタバレ必至な小説のレビュー
はするべきでは無い、と判断した。

やっぱりラノベは苦手だが、転スラの時に書いた通り、アニメのおかげで場面
想像が追いつけるので問題無い感じ。この2作品はそれなりにサラッと読める
ので、僕同様苦手な方にもオススメ。ただし、絶対に先にアニメ観とくこと!

ノストラダムス・エイジ

#Lie or True?


▼ノストラダムス・エイジ / 真梨幸子(Kindle版)

前作からたった3ヶ月で届いた真梨幸子新作
今回は『世界で最も有名な都市伝説』とされる「ノストラダムスの大予言」
モチーフに展開されるミステリー。もちろん単なるミステリーではなく、
しっかりと“イヤミス”でもある。

ノストラダムスの件はあくまでモチーフであり、そこから貼られた伏線が
しっかり回収されていく様はすばらしく、最後の最後は思わず唖然として
しまう展開。登場人物の全てが相変わらずアレ(^^;)な上に、やたら胡散臭
「都市伝説」も関わって来るから、人間関係もこれまでに類を見ない程
のドロドロさ。これはもう、“職人の仕事”と表現して問題無い気が。もち
ろん僕にとっては究極の大好物。今回もかなり満足しました!

全般的にすばらしいのだが、考えさせられてしまったのが冒頭部分
結局ハズレたノストラダムスの大予言だが、アレを本気で信じていた人は
僕を含めて多々居るハズ。1999年7月世界が終わらなかった所為で、僕
の生活設計は正直崩れた。ノストラダムスには責任を取って欲しいくらい。

とにかく、僕の大好物である「都市伝説」に、幸子サマが踏み込んでくれ
たことが妙に嬉しい。数年に1回くらい、この手の作品が出るといいなぁ♪

殺した夫が帰ってきました

#タイトル問題


▼殺した夫が帰ってきました / 桜井美奈(Kindle版)

Kindle Unlimitedから最近のチョイス。
桜井美奈、失礼ながら全く知らない作家さんだが、コレはかなり直球
タイトルに惹かれた。結構なホラーが読めると踏んだのだが・・・。

驚く勿れ、かなり本格的なミステリー
全体の中に数段階のどんでん返しが盛り込まれている上に、随所に巧妙
ミスリードを誘う文章が配置されている。台詞回しや状況説明の文書
にも無理は無く、しっかり「読ませてくれる」作品であった。

内容も実はかなり重く、ストーカー幼児虐待DV、果てはあの震災
も踏み込んでおり、ヒューマンドラマとして読んでもインパクトは絶大
まさかこんなところで、ここまでしっかりしたミステリーが読めるとは
思わなかった。

・・・故に、このタイトルの付け方は非常に微妙(^^;)。
僕はまんまとやられたが、わりと多数居る筈の『ホラーを嫌うミステリ
ー愛好家』にとっては、思いっきり逆効果になる気がする。コレは作家
の所為ではなくて、書籍編集者の責任かと。かなりの傑作なのだから、
そういう人たちに響くネーミングをして欲しかった(^^;)。

とにかく桜井美奈、注目しておいて損は無いかも。
著作も結構あるようなので、取り敢えず短編集あたりから手を出してみ
ようかな?

初めて彼を買った日

#ERO


▼初めて彼を買った日 / 石田衣良(Kindle版)

こちらもKindle Unlimited × 講談社フェア作品だが、石田衣良はさすが
知っている作家(^^;)。何作か読んだ覚えもあるので、わりと信頼感
持った上で読み始めたのだが・・・。

・・・え〜、官能小説でした(^^;)。
具体的に言うと、全8篇+付録からなる短編集で、男女の区別無く様々
『性』が、独特なタッチで描かれている。のだが!

ごめん、コレは非常に中途半端(^^;)。
どの篇にも共通しているのは、全てにオチがついていない、ということ。
おそらく今後の展開を想像させるためのギミックだとは思うのだが、個
人的にはそこまでその先を考えなければならなくなる程では無い。結果、
消化不良の内容を8篇も読まされるのはそこそこ“苦行”であった。

さらに言えば、もっと極端にエロに振っても良かったのでは無いかと。
正直、描写の仕方が妙にスタイリッシュで、ハッキリ言えばハナに付く
だから、エロ小説としては全く食い足りないし、興奮したりもしない。
場面設定はそれなりに興味深かっただけに、非常に惜しかった。

この作品に関しては、ただただ残念(^^;)。
他の人はどう思うのかなぁ、こういう短編集・・・。

ジウX

#歌舞伎町セブン


▼ジウX / 誉田哲也(Kindle版)

Kindle Unlimited × 講談社フェアを一旦中断
誉田哲也最新作にして、ファン待望のジウSAGA・歌舞伎町セブンシリ
ーズの最新作がリリースされたからに他ならない。そりゃあ先に読みた
くなるよな、コッチを(^^;)。

ジウSAGAシリーズとしては、4年前の短編集『歌舞伎町ゲノム』以来。
随分間が空いてしまったので、いろんなことを忘れてしまっていたのが
ちょっと不味かった(^^;)。イントロダクションからグロさ全開、思わ
ず目を背けてしまう程の残酷な描写が矢継ぎ早に繰り出される。いや、
元々誉田哲也の警察小説の「売り」は、このハードコアながらもリア
リティに溢れる表現であったハズ。心構えをちゃんとしなかった僕が
悪い(^^;)。

今作のキーワードは「中国」
ジウSAGAはこれまでもかなり重いテーマを扱っていたが、今回のソレ
は少し・・・いや、かなりヤバイところまで踏み込んだ気配が。陰惨な殺
人事件が立て続けに起こるので目が逸らされがちだが、その辺りを無視
してもう一度読むと、ソチラの方がよっぽど怖い。今回は本当にいろい
考えさせられた気がする。

そしてニッチな部分でも幾つか。
今回も登場した謎の組織「NWO」新世界秩序、いわゆるニュー・ワ
ールド・オーダー頭3文字だが、我々としては「nWo」と表記して欲
しいところ(^^;)。それだとまんまなのかなぁ、やっぱり(^^;)。

もう一つは、唐突に登場した『藤波辰巳』という固有名詞
この作品世界に藤波さんを登場させるセンスに、多大なるシンパシー
を感じた。やっぱり解ってるよな、誉田哲也。

しかし、今回もとんでもないところで唐突に終わってしまったのが残念
と言えば残念(^^;)。毎回のことだからしょうがないのだけど、さすが
にこの続きは一刻も早く読ませて欲しいところ。せめて2年で!