暗い越流

▼暗い越流 / 若竹七海(Kindle版)

若竹七海短編集
女探偵・葉村晶シリーズ読破中なのに何故に短編集なのかと言うと、この
中にも葉村さんが登場している、という解説を読んだから(^^;)。まぁ、
中途半端な読書スタイルな気もするけど、なんとコレがなかなかの傑作
巡り会っちゃったかも。

全5篇からなる短編集で、特に連作というワケではない。しかし、どの篇
あまりに捻りの利いた秀作であるため、妙な統一感まで醸し出している
のだから凄い。統一感の理由はそれだけではなく、5篇全てに恐ろしく後
を引くオチが用意され、どれを読んでも読後に「うぇ〜・・・」と思う筈。
テーマがきっちり統一された、理想的な短編集だと思います、ええ。

そして葉村晶エピソード2篇、実はコレが非常に重要な内容だった。
特に「道楽者の金庫」に関しては、探偵を休業した葉村晶が何故にミステ
リ専門書店“MURDER BEAR BOOKSHOP”でアルバイトをするハメになっ
たのかが解る。つまり「さよならの手口」以降の展開のキーとなるエピソ
ードで、これを読んでいる・いないで理解度が格段に違う気がする。

・・・まぁ、つまりまた順番をちょっと間違えたワケだけど(^^;)。
先に予告しとくと、次に読むのは「悪いうさぎ」にするつもり。こうな
っちゃったらもうジグザグに走るので(^^;)。

さよならの手口

▼さよならの手口 / 若竹七海(Kindle版)

若竹七海女探偵・葉村晶シリーズ第三弾
またもや順番を間違えたらしく、第二弾を読む前にコッチを読んじゃった
のはご愛嬌、ということで。

こちらは長編「依頼人」ではギリギリ20代だった主人公・葉村晶も介護
保険の徴収対象に(^^;)。環境も完全に現代になっており、この年代の女性
らしく近代機器(^^;)のスマホ操作に四苦八苦。探偵一時休業しており、
現在の立場はミステリ専門書店のアルバイト。シェアハウス住まい独身
というのが初期設定。

書店でのアルバイト中、文字通り「降ってて沸いたような不幸な事件」
巻き込まれ、入院したのが運の尽き(^^;)。同室の老婆から調査を依頼され、
渋々ソレに首を突っ込んだところ、これがあまりに深い事件で・・・といった
内容。

とにかく感心したのは、ありとあらゆるミステリの手法が百科事典の如く
登場してくること。そして長編らしく伏線も随所に散りばめられ、ラスト
近くでほぼ一気にそれが回収されている、という、ミステリファンにとっ
ての「爽快」を感じさせてくれる物語。決して大ハッピーエンドではなく、
扱われている事件もやや暗めなのだが、前述の通り読後感は決して悪く無
いのだから凄い。

短編で感じた「中途半端さ」は見事に消え、全てがスッキリするミステリ
ーの王道と言って良い内容。このシリーズ、僕にとっては“長編≧連作短編”
なのかもしれない。

こうなったら順番関係無く、しばらく葉村晶にハマってみるつもり。
取り敢えず、次はどれにしようかな?

UNNATURAL

TBS金10「アンナチュラル」第二話が本日オンエア。
先週の第一話の段階で、こりゃあ面白え!という状態ではあったのだが、
今回の二話を観てそれが確信に変わった。

そもそも「法医学」に関連したドラマは、洋の東西を問わずおおよそで
名作な場合が多い。USドラマのCSIシリーズBONESはもちろん、国内
でも「きらきらひかる」など、各種の秀作があるのだが、このドラマは
これまでのどの作品とも違う「色」がある気がする。

台詞は基本的に全て軽妙なのに、人間ドラマ深度がもの凄い。しかも、
ミステリーとしての伏線とその回収がやたらスッキリしている上に、と
にかく贅沢豪勢キャスト陣石原さとみを始め、芝居が出来ないキ
ャストが1名も居ない状態で、更に脚本・演出がそれに負けない高度さを
保っている。このドラマ、トータルバランス今クール随一かもしれない。

終了しても、しばらく心に爪痕が残りそう。
本格ドラマが好きな人は、絶対に一度確認しておくべし!

1983-2017

YouTubeのトップで発見した↑↑のビデオ。
1983年から2017年までのプロレスゲームがほぼ全て網羅されている秀逸
な内容のプレイ動画集

結構やってると思ったのだが、この中で実際にプレイしたのは驚くことに
2割に満たなかった。原因は明白で、93年あたりからプロレスゲームでは
なく、バーチャファイター鉄拳を始めとした3D対戦格闘ゲームに趣味
がシフトしたため。

・・・ファイヤープロレスリングあたりはかなり燃えてやったんだけど(^^;)。
2017年WWEのゲームを見ると、なんかもうプレイ出来そうに無いレベル。
どうなのかなぁ・・・。

頑張るインクジェット!

自宅で仕事をすようになってからやたら稼働率が高くなったのがプリンタ
僕の持っているプリンタは一昔前のブラザー複合機(MFC-930CDN)で、
もちろんインクジェットタイプ。これまではジャスト家庭用で、稼働頻度も
月に1度あるか無いか。その所為か、インクヘッドの目詰まり頻発。使う
度にヘッドクリーニング、という状況だったのだが・・・。

ある日を境にいきなり酷使されるようになっっちゃった複合機(^^;)。
最近では、最低10枚、多いときは100枚近くプリントすることもある。
その状況になってからというもの、プリンタの調子が非常に良い(^^;)。
インクジェットプリンタの一番良いメンテナンスは間違い無く「使うこと」。
寿命は確実に延びると思う。

ただ、やっぱりインク代というのはバカにならない。
僕の場合、純正をほぼ使わず、リサイクルカートリッジを中心に購入して
いるのだが、このタイプのインクが何故だかバカ安(^^;)。今後の使用分も
考えて、↓↓を2セット購入しておいた。

リサイクルカートリッジは大体安いが、10色セット646円というのは
これまで前例が無いくらい安い。この他にもストックはあるし、当分の間
はインクカートリッジを買わなくていいかも・・・。

ただ、やっぱり印刷には少し時間がかかってしまうから、どこかのタイミ
ングでレーザー複合機に乗り換えたい。ちょっと儲けないとなぁ・・・。