Animation Movie『GODZILLA』

Netflixにてアニメ『GODZILLA』三部作が配信中。
「怪獣惑星」「決戦機動増殖都市」に加え、ついこの前までロードシ
ョー公開されていた「星を喰う者」までを一挙に。

ゴジラ関連の作品はおおよそで「深い」場合が多いのだが、このアニメ
三部作は今までのどのゴジラよりも深くやたら考えさせられる物語
一作ごとに「敵」が変化、最終的にかなりドロドロな展開となる。この
緊張感は相当なモノで、下手なヒューマンドラマを余裕で凌駕してしま
っているのだから凄い。

もちろん3DCGのレベルも恐ろしく高く、実写のゴジラファン納得
ざるを得ない出来。いやぁ、スゲェわ、コレ。

Netflix加入者は大至急チェック。これは絶対観とくべき!

くるみ割り人形と秘密の王国

「くるみ割り人形と秘密の王国」@シネマイクスピアリ。

チャイコフスキー「くるみ割り人形」は、バレエ音楽ながら、クラッシック
にアレルギーのある人でも「これだけは好き」、という人の多い名作。曲調
はやたらポップでキャッチー、ノリも非常に良い。ご多分に漏れず、ウチに
も確かLPレコードがあるハズ。

ということで音楽は良く知っているのだが、実はストーリーは殆ど知らない
くるみ割り人形(^^;)。大本はヨーロッパの童話であり、こういうのは幼少期
に絵本とかで読んでいるハズなのだが、全く物語が思い出せない。そんな作
品が映画化されたので、じゃあ観ておこう、ということになった。

・・・なんで物語がピンと来ないか解った
くるみ割り人形、他の童話に比べるとインパクトが弱い。しかも構成もかな
り甘い。もうハッキリ言ってしまうと、つまんないんだ、この話(^^;)。

映像自体は美しいし、クララを演じたマッケンジー・フォイも美形、そして
映画用にアレンジされた音楽はかなりのレベルなのだが、残念ながらストー
リーが冗長な上に、カタルシスを一切感じないから困る(^^;)。

悪い映画じゃないとは思うけど、満足感はあまり無し。
おそらくバレエ観た方がきっと感動すると思うんだよな、コレは。

MY DAD IS A HEEL WRESTLER


「パパはわるものチャンピオン」
TOHOシネマズ錦糸町

いつものイクスピアリでは無いのは、上映される映画館が・・・少ないから(^^;)。
前評判どころか、公開が始まってからの評判もやたら良く、コレは大ヒットに
なるかも、と思っていたが、全般的な客入りはそれ程でも無かった模様。

近隣の映画館のスケジュールを調べてみたら、どこもほぼ1日1回上映。それ
も凄く早い時間が多い。錦糸町は12:30開始、これならなんとか、ということ
でチョイス。珍しく事前指定を押さえることなく足を運んだのだが・・・。

・・・いや、客入ってんじゃん、と(^^;)。
そこそこ大きなスクリーンでの上映なのに、少なめに見ても客席の半分は埋ま
っている。おそらく「まもなく上映終了」を感じ取ったプロレスファンが慌て
て観に来たと思う。なんつったって僕がそうなのだから(^^;)。そんな感じで
雰囲気は最高。さて、肝心の内容は・・・。

・・・すっごく良い映画です、コレ。
もちろん僕はキ印の付くプロレスファンだから、そもそも採点が甘くなるのは
間違い無いのだけど、ソレを割り引いて考えても心にグッと来る。

かつて団体のエースまで上り詰めながら、ケガで全てを失ったプロレスラーが、
お笑い担当の姑息な悪役覆面レスラーとしてリングにしがみつく。ここまで極
端では無いが、同じような境遇に置かれたプロレスラーが現実にいる。そう、
G1前棚橋弘至。その棚橋が主役を演じるのだから、リアリティが凄まじい。
現実とスクリーンの中の世界が、あやふやになる程だった。

自分の父親悪役プロレスラーだと知り、ショックを受け幻滅する息子
友だちに言い出せず、苦し紛れにウソをつき、周囲から孤立、学校に行けなく
なってしまう。このシーンを観て、僕は恐ろしい程の自責の念に苛まれた。

13歳以降の僕なら、ヒールでもジョバーでも、プロレスラーには敬意を表し
た筈だが、小学生の頃は確実に違った。猪木だった国際軍団・ラッシャー
木村のことは本当に憎んだし、もし街で会ったら罵声を浴びせていたかもしれ
ない。木村さんにも息子さんが居る筈だが、あの頃、彼のような思いをしてい
たのでは無いか?と思うと、もう申し訳無いどころの話では無い。だから大人
になった今、僕はあらゆるところでラッシャー木村のすばらしさを語っている。
なんのことはない、自分勝手な「贖罪」なのだが。

そういう部分も含め、このたった2時間の映画にはプロレスの・・・いや「仕事」
辛さ苦しさ、そしてすばらしさが全て入っている。だから、この映画が
まもなく上映打ち切りになるのが本当に悔しい。この映画を観た人なら、き
っとプロレスを好きになってくれるのに・・・。

ちょっと遅いかもしれないけど、気になっている人はすぐに映画館へ。
プロレス云々はこの際抜きにして、近年稀に見るヒューマンドラマの傑作
絶対に映画館の大きなスクリーンで観た方が良いよ、コレは。

SKYSCRAPER


『スカイスクレイパー』
@シネマイクスピアリ。

ジュマンジ・ランペイジに続き、今年早くも3作目ロック様主演映画
完全にハリウッドの人となったロック、今作に関しては「製作」の一人
に名を連ねている。ドウェイン・ジョンソンが、WWEスーパースター
ったことを知らない人も居るな、確実に。

ということで、他の作品と比較してロック様の気合いの入り方が違う。
ジャンルはいわゆるパニックアクションで、ハッキリ言ってしまえば
同種の名作「ダイ・ハード」を完全にパクっている(^^;)のだが、こう
いうアクションをやらせたら、もうロック様の独壇場。作品の性質上、
ロック様は何度も大ピンチに陥るのだが、その姿はまるで水を得た魚
続編を作りたい、とか言い出すに違いない(^^;)。

ネタバレしてもまぁ問題は無い(^^;)のだが、詳しい内容についてはコ
コでは明言しない。ただ、観終わった後に皆きっとこう感じると思う。
「ガムテープってすげぇ!」と。

ともかく、スッキリしたい人にオススメ。心臓の弱い人はちょっとだけ
覚悟しなきゃなんないけど(^^;)。

INCREDIBLES 2

『インクレディブル・ファミリー』、シネマイクスピアリ。

シリーズ2作目!ということだが、前作はなんと14年前PIXAR作品
それなりにシリーズモノが多いのだけど、前作からここまで間が空いて
からの続編ってちょっと厳しい(^^;)。

物語は第一作のラストシーンから。
正直、最初の「Mr.インクレディブル」のストーリーを全く覚えていない
というのがいちばん情けないところで、まぁ繋がらないったら無い(^^;)。

もちろんこの作品もPIXARらしい楽しい作品で、それなりに満足度は高か
ったのだが、2004年に観た映画いちばん面白かった、という覚えのあ
る第一作に比べると、やや感動は薄かったかもしれない。

もうちょっと早く創って欲しかったな、続編(^^;)。ああ、惜しい・・・。