Bumblebee

#トランスフォーマー・アーリーストーリー


バンブルビー@舞浜シネマイクスピアリ。
トランスフォーマー系は最初こそ興味深く観てたのだが、ここ最近の
作品はストーリーが若干めんどくさい感じで敬遠気味。ところが、
予告編バンブルビー可愛さにやられ、思わず劇場へ(^^;)。さて・・・。

いや、面白かった!
オプティマスが一瞬出てくるけど、基本は全編でバンブルビー主役
敵の攻撃で声と記憶を失ったバンブルビーがやっぱりやたら可愛く
その上で強い黄色ワーゲン・ビートルに化ける、というすばらしい
設定にも感心。もちろんCGアクションの部分も全く手抜きは無く、
最高のスピンオフになっていると思う。

そして、いい味を出してたのが米軍幹部を演じたジョン・シナ
ロック様の次くらいに“映画俳優”なプロレスラーだが、シナの場合は
良い意味でプロレスラーっぽさを感じさせない演技をする。もしかし
たら2年後にはハリウッドのAクラスに入っているかも。

久しぶりにスカッとした。ハリウッド映画はこういう単純なストーリ
ーがいいな、やっぱり。

シュガー・ラッシュ:オンライン

シュガー・ラッシュ:オンライン、at 舞浜シネマ・イクスピアリ。
2012年1作目が公開されているのだが、残念ながら観ておらず・・・。しかし、
この作品の予告編があまりにステキで、コレは絶対観に行こう、と。というこ
とで昨晩DVDで前作を観て、万全の状態で劇場へ。

・・・いやぁ、やたらおもしれぇ(^^)。
ラルフヴァネロペの名コンビが、インターネット上を駆け巡るストーリーは
最高にテンポが良く、流れに全く淀みを感じない。その辺はさすがディズニー、
基本の作り込み手抜きが一切無い。アニメーション映画のなんたるかをいち
ばん解っているのは、やっぱりこの会社なのかも。

そして真面目な話、例えば未就学児童とかに「インターネットとは何か?」
理解させる教材映像として使えるくらい優秀。例えばネットでのポップアップ
広告の意味とか立ち位置、その挙動なんかは一目瞭然。今の世で言うネットの
世界が、全てこの作品の中にある、と言って過言は無いと思う。

ツボだったのが、終盤の廃墟のシーン。
壁に書かれている文言が「DIAL UP」とか「GEO CITIES」とかやたらニヤニヤ
出来るモノばかり。完全に脱帽しました!

そして、「シュガー・ラッシュ:オンライン」という邦題が凄く良い。
原題は「Ralph Breaks the Internet」。これより100倍くらいインパクト高い
気がしますよ、ええ。

とにかくオススメ。ネット映画アニメが好きな人は是非!

Animation Movie『GODZILLA』

Netflixにてアニメ『GODZILLA』三部作が配信中。
「怪獣惑星」「決戦機動増殖都市」に加え、ついこの前までロードシ
ョー公開されていた「星を喰う者」までを一挙に。

ゴジラ関連の作品はおおよそで「深い」場合が多いのだが、このアニメ
三部作は今までのどのゴジラよりも深くやたら考えさせられる物語
一作ごとに「敵」が変化、最終的にかなりドロドロな展開となる。この
緊張感は相当なモノで、下手なヒューマンドラマを余裕で凌駕してしま
っているのだから凄い。

もちろん3DCGのレベルも恐ろしく高く、実写のゴジラファン納得
ざるを得ない出来。いやぁ、スゲェわ、コレ。

Netflix加入者は大至急チェック。これは絶対観とくべき!

くるみ割り人形と秘密の王国

「くるみ割り人形と秘密の王国」@シネマイクスピアリ。

チャイコフスキー「くるみ割り人形」は、バレエ音楽ながら、クラッシック
にアレルギーのある人でも「これだけは好き」、という人の多い名作。曲調
はやたらポップでキャッチー、ノリも非常に良い。ご多分に漏れず、ウチに
も確かLPレコードがあるハズ。

ということで音楽は良く知っているのだが、実はストーリーは殆ど知らない
くるみ割り人形(^^;)。大本はヨーロッパの童話であり、こういうのは幼少期
に絵本とかで読んでいるハズなのだが、全く物語が思い出せない。そんな作
品が映画化されたので、じゃあ観ておこう、ということになった。

・・・なんで物語がピンと来ないか解った
くるみ割り人形、他の童話に比べるとインパクトが弱い。しかも構成もかな
り甘い。もうハッキリ言ってしまうと、つまんないんだ、この話(^^;)。

映像自体は美しいし、クララを演じたマッケンジー・フォイも美形、そして
映画用にアレンジされた音楽はかなりのレベルなのだが、残念ながらストー
リーが冗長な上に、カタルシスを一切感じないから困る(^^;)。

悪い映画じゃないとは思うけど、満足感はあまり無し。
おそらくバレエ観た方がきっと感動すると思うんだよな、コレは。

MY DAD IS A HEEL WRESTLER


「パパはわるものチャンピオン」
TOHOシネマズ錦糸町

いつものイクスピアリでは無いのは、上映される映画館が・・・少ないから(^^;)。
前評判どころか、公開が始まってからの評判もやたら良く、コレは大ヒットに
なるかも、と思っていたが、全般的な客入りはそれ程でも無かった模様。

近隣の映画館のスケジュールを調べてみたら、どこもほぼ1日1回上映。それ
も凄く早い時間が多い。錦糸町は12:30開始、これならなんとか、ということ
でチョイス。珍しく事前指定を押さえることなく足を運んだのだが・・・。

・・・いや、客入ってんじゃん、と(^^;)。
そこそこ大きなスクリーンでの上映なのに、少なめに見ても客席の半分は埋ま
っている。おそらく「まもなく上映終了」を感じ取ったプロレスファンが慌て
て観に来たと思う。なんつったって僕がそうなのだから(^^;)。そんな感じで
雰囲気は最高。さて、肝心の内容は・・・。

・・・すっごく良い映画です、コレ。
もちろん僕はキ印の付くプロレスファンだから、そもそも採点が甘くなるのは
間違い無いのだけど、ソレを割り引いて考えても心にグッと来る。

かつて団体のエースまで上り詰めながら、ケガで全てを失ったプロレスラーが、
お笑い担当の姑息な悪役覆面レスラーとしてリングにしがみつく。ここまで極
端では無いが、同じような境遇に置かれたプロレスラーが現実にいる。そう、
G1前棚橋弘至。その棚橋が主役を演じるのだから、リアリティが凄まじい。
現実とスクリーンの中の世界が、あやふやになる程だった。

自分の父親悪役プロレスラーだと知り、ショックを受け幻滅する息子
友だちに言い出せず、苦し紛れにウソをつき、周囲から孤立、学校に行けなく
なってしまう。このシーンを観て、僕は恐ろしい程の自責の念に苛まれた。

13歳以降の僕なら、ヒールでもジョバーでも、プロレスラーには敬意を表し
た筈だが、小学生の頃は確実に違った。猪木だった国際軍団・ラッシャー
木村のことは本当に憎んだし、もし街で会ったら罵声を浴びせていたかもしれ
ない。木村さんにも息子さんが居る筈だが、あの頃、彼のような思いをしてい
たのでは無いか?と思うと、もう申し訳無いどころの話では無い。だから大人
になった今、僕はあらゆるところでラッシャー木村のすばらしさを語っている。
なんのことはない、自分勝手な「贖罪」なのだが。

そういう部分も含め、このたった2時間の映画にはプロレスの・・・いや「仕事」
辛さ苦しさ、そしてすばらしさが全て入っている。だから、この映画が
まもなく上映打ち切りになるのが本当に悔しい。この映画を観た人なら、き
っとプロレスを好きになってくれるのに・・・。

ちょっと遅いかもしれないけど、気になっている人はすぐに映画館へ。
プロレス云々はこの際抜きにして、近年稀に見るヒューマンドラマの傑作
絶対に映画館の大きなスクリーンで観た方が良いよ、コレは。