Stephen King’s 「IT」2017

舞浜シネマイクスピアリ、レイトショーにて「IT」を観た。
スティーブン・キングの同名小説が映画化されたモノで、映像になるのは
コレが初めてでは無い

1990年米ABCで短期のテレビシリーズとして制作され、その翌年くらい
に日本のレンタルビデオ店にも並んだ。当時、B級ホラーを好んで観ていた
僕はすぐに飛びつき、そこで衝撃を受ける。僕とスティーブン・キング作品
との付き合いは、実はこのTVドラマから始まっており、そういう意味でも
思い入れの強い作品

2017年版の「IT」、正直過度な期待を極力持たずに鑑賞した。
あれから30年近くが経過し、僕の中で「IT」は美化されまくっている(^^;)。
あるプロレスラーは「思い出と闘っても勝てねぇよ」と言い放ったが、正に
ソレと同じ心境。正直、ただガッカリするのがイヤだったのだけど・・・。

・・・2017年版、すげぇ!
極悪ピエロ・ペニーワイズが登場するシーンで何度後ろに仰け反ったか解ら
ないくらい怖かった。最近ホラーからかなり距離を置いていたから、こうい
う感覚が非常に新鮮。ちょっとホラー熱がぶり返してしまった程。

↑↑は1990年版2017年版のペニーワイズを並べたモノ。
・・・怖さの種類は違うけど、どちらもやたら怖いのは変わらない(^^;)。
しばらく夢に出るな、きっと・・・。

だから、やっぱり言い換えといた方がいいと思う。
過去と闘って、何が悪い!と。

Blade Runner 2049

「ブレードランナー 2049」、舞浜シネマイクスピアリ。
フィリップ・ディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を原作
に、リドリー・スコットがメガホンを取り、ハリソン・フォードが主演し
第一作の公開は1982年、もう35年も前。前作の設定、もうリアルで再
来年となる2019年から30年後の世界を描いたSF大作。

とにかく感心したのは、良い意味でも悪い意味でも映画史に確実に残るで
あろう古い作品「続編」が、きっちり成立する形で制作されていること。
特にストーリー世界観は新旧を2作品続けて見ても違和感が無い気がする
のだから、うるさ型の映画マニア・SFマニアも納得せざるを得ない筈。
ハリウッドの底力を見せつけられた気がした。

僕がブレードランナーを最初に見たのは、おそらく18〜19の頃。
当時通っていた学校の作品鑑賞で上映されたモノで、授業なのに度肝を抜
かれたことを鮮明に思い出す。そういう作品の続編はどうしても採点の辛
い見方になってしまうのだが、今回は及第点を完全にクリア。

ただ、ちょっと気になった点が無かったワケでも無い。
監督のドゥニ・ヴィルヌーヴ、リドリー・スコットの世界観を崩さなかっ
たのは見事なのだけど、ワンカットが非常に長いリドスコばりのカメラワ
ークがちょっとハナに付く。僕が現代映画に慣れてしまった所為かもしれ
ないのだが、ロング多用のシーンは明らかに無駄。そこは踏襲しなくても
良かった気がする。

しかし、前作同様のレンジが広くボリュームの大きい音響や、現代ならで
はのCGを駆使した画面造りはやはり秀逸。満足度はかなり高い方だと思う。
取り敢えず後ほど第一作をDVDで確認!その後、もう一度観てもいいかな?

A Dog’s Purpose

「僕のワンダフル・ライフ」、舞浜シネマイクスピアリにて。
予告編等を見て、もうその段階で泣いてしまいそうになった「犬映画」
ただ、これまで何本か観てきた犬映画は残念ながらイマイチなモノが多く、
今回は過度な期待をせずに観に行ったのだけど・・・。

何度も生まれ変わる犬を軸に描かれるヒューマンドラマ
人情劇として観れば割とありそうな話なのだけど、間違い無く凡庸な内容
の映画では無い。主役の犬たち(?)が、一つの人生の終局を迎える度に
号泣。映画を観て、これだけ何度も泣いたのはちょっと記憶に無い。

・・・見事にやられました(^^;)。
どこかのサイトに「帰ったら愛犬を抱きしめる」と書いてあったけど、僕
に犬が居たら確かにそうすると思う。評判以上のハートフルさは、一度観
ておく価値が充分にあると思う。

ペットと暮らしている人は、この映画を信じるべし。そうすれば、きっと
幸せになれるから。

THE MUMMY

『ザ・マミー/呪われた砂漠の王女』をシネマイクスピアリにて。
ハッキリ言って僕はトム・クルーズの映画と非常に相性が悪い(^^;)。っつ
ーか、「トム・クルーズだからDVDでいいや」派の急先鋒だったりする。

ただ、今回の映画は「THE MUMMY」ミイラものであればそれがトムでも
観たくなる、というのは、プロレスファンの性というかなんというか(^^;)。
それでも、結構期待して観に行った。

う〜ん、まぁ(^^;)。
ハムナプトラシリーズとかに比べると、キャストはやたら豪華。でも主演
トム・クルーズなんだよなぁ、やっぱり(^^;)。いや、過去のトム作品の中
ではいちばん良かった気がするけど、正直DVDで良かったかも、といつもと
同じ事を感じた次第。

ただ、悪役アマレットを演じた元ダンサー、ソフィア・ブテラの存在感は
掛け値なしに凄い。彼女の出てるシーンは殆ど退屈しなかった。願わくば、
違う作品で同じような役を演じて欲しい。そしたらもっとファンになると思
うので。

・・・そういえば、プロレスの方のマミーもいわゆるクワセ者だったなぁ(^^;)。
トムだけが悪いわけじゃ無いな、きっと。

DEAD MEN TELL NO TALES

「PIRATES OF THE CARIBBEAN / DEAD MEN TELL NO TALES」
いつものシネマイクスピアリにて。邦題は「最後の海賊」

ジョニー・デップの出世作になったパイレーツ・オブ・カリビアンの一連の
作品はそれなりに思い入れが深い映画。しかし、作品としての出来はいつも
ムラがあり、前作の「生命の泉」あたりはかなり厳しかった(^^;)思い出が
あるだけに、今回は過度な期待をしていなかった。ところが・・・。

もしかしたら、シリーズ5作で最高に面白い作品かも。
まず、これまで冗長になりがちだったストーリー展開がキッチリ整理され、
起承転結がハッキリしたハリウッド映画らしい仕上がりに。そして、さすが
キャリアを重ねたジョニー・デップの演技も隙が無く、カッコ良さと笑い
が交互に観られるのが見事。ラストから考察すると、どうやらもう2〜3作
は製作されそうだから、次作にも期待。いやぁ、楽しめました!

・・・ただ、一点だけ(^^;)。
ポールさんキース対抗意識持つこと無かったんじゃねぇの(^^;)?
マッカートニーリチャーズは、全然違う種類のカッコ良さなんだから♪