CUE DREAM JAM-BOREE 2016

鈴井貴之率いるCREATIVE OFFICE CUE2年に1度開催するビッグイベント、
「CUE DREAM JAM-BOREE」2016年開催版のBDディスクが届いたので、
さっそくチェック。

CDJオフィスキュー所属タレントが勢揃いするライブイベント。芝居だった
り音楽ライブだったり格闘技(^^;)だったりと、毎回ごった煮系なんでもアリ
のイベントなのだが、とにかく客が入る。イチ芸能事務所のイベントでここま
で客が入るのは、他に年末のジャニーズくらい。しかも舞台は北海道オンリー
彼の地でのCUEがどれだけ特別で重要なのか、凄くよく解る。

今回は2006年以来10年ぶりとなる大泉洋プロデュースで、テーマは「仲間」
TEAM NACSの2015年作品「悪童」“エピソード0″という構成は、NACSフ
リークが狂喜しそうなネタ。大泉脚本は歌あり笑いありのバラエティに富んだ
内容になる場合が多いのだが、何よりも妙に「泣ける」のがポイント。
・・・彼もまた天才だな、やっぱり。


注目は大泉洋作曲「手漕ぎボートは海をこえて」
鈴井&大泉のデュエット曲に加え、藤村・嬉野による感涙必至イメージ映像
バカならこれは絶対に観ておくべき。あと、この曲の特典映像も要チェック!

バカの仲間入りをしてずいぶん経つ僕だが、このイベントの映像を観ると本当
元気になる。高齢化の進むメンバー体力が心配だが、出来ることならこの
先も末永くこのイベントが観たい。戸次さん、そろそろ出番じゃないすか??

 

▼CUE DREAM JAM-BOREE 2016(Blu-ray)

喫茶ライフ

池袋・BOX in BOX THEATERにて、舞台「喫茶ライフ」を鑑賞。
言ってしまえば仲間内が出演する公演であり、多分に“付き合い”的な観劇になる、
と最初から覚悟していたのだけど・・・。

いや、すばらしかった
舞台転換の無いワンシーンシチュエーションにもかかわらず、75分全く退屈せず
舞台系に疎い僕だから、出演した女優・俳優は全く知らない人たちなのだけど、
各々の技量は凄まじく高度で、開始5分で完全に物語に引き込まれてしまった。

今回の舞台はいわゆる変則ダブルキャスト。主演の2名以外はBitterSweet
2チームで編成されており、本日はSweetチームの初日だったのだが、完成度の
高さはかなりのモノ。脚本も演出も全くイヤミが無くストレートだし、フワッ
とした感覚なのにちょっとホロッと来るストーリーも心地よい。予想を覆し、
本当に良い舞台を見せていただきました。感謝!

そして中村純猛
前回の舞台でその成長に舌を巻いたのだけど、今回は遂に「良作」に巡り会った
かも。普段の“カッコイイ”彼のイメージとかけ離れた“中年の三枚目”が妙に板に
ついており、劇中に全く不安を感じさせなかったのだから大したモノ。前回に引
き続き「間」の取り方がすばらしく、すっかり俳優らしい演技に。お見事です!

もちろん今回も中村くんを観に行ったワケなのだが、そういうのを抜きにしても
下手すればもう一度観たい、と感じさせてくれた舞台。Bitterチームの芝居も気
になるなぁ・・・。

この舞台、12月25日まで公演中。ちょっといい芝居を観たい方はぜひ!

参考:「喫茶ライフ」(OFFICIAL)

Le Tartuffe

劇団つばめ組・第13回公演「タルチェフ」を中野の劇場HOPEにて。
フランスのモリエール17世紀に発表した戯曲で、いわゆる古典と呼ばれる演目。
・・・こういうのはちょっと苦手(^^;)なのだけど、ちょっとした事情で観に行く事に。

古い戯曲を大胆にアレンジし、人情劇喜劇に持って行く、というアイデアは悪く
無い。脚本家も演出家もかなり頑張った、というのは非常に良く解るのだが、正直
もう一歩、という感じ。あそこまで壊すのなら、台詞ももっと短く解りやすくした
方が良かったかもしれない。

しかし、主人公タルチェフを演じた中村純猛は注目に値する。
主役なのに登場まで1時間(^^;)を要したのだが、彼が出て来てから急に芝居が動き
始めた。元フィギュアスケーターでしっかり踊れるし、ルックスが良く、動いてい
るだけで華やかなのは天性の資質。そして、いわゆる「芝居の間の取り方」がかな
本格的になってきた。台詞の前後に相手を一瞬見つめるクセがあるようなのだが、
その時の表情をシーンによってカッチリ変えて来るところが凄い。コレを天然でや
ってるのだとすれば、末恐ろしいかも・・・。

中村くん、急速成長中
ひょっとしたら、ここ1〜2年の間で大物俳優になっちゃうかも。マジで。

TEAM NACS「悪童」on WOWOW

TEAM NACS本公演「悪童」WOWOWライブにて鑑賞。
チケットが取れるなら是非とも観に行きたかった舞台だが、さすがに
大人気劇団の公演は全く歯が立たず。WOWOW入ってて良かった!

そして今回、演出はマギー
言わずと知れた伝説の劇団・ジョビジョバの主宰であり、NACSは彼ら
に憧れていた、とのこと。この融合は本当に楽しみにしていたのだが、
これがもう期待を大きく上回る「凄い舞台」だった。

メンバー全員がイキイキと自分の持ち味を発揮。特に作演から離れ、
役者に徹したリーダー・森崎博之から垣間見える「余裕」が、舞台に
大きな筋道を立てていたように思う。そして、全盛期のジョビジョバ
を思わせる緻密なコミカルさ。マギーの存在無くして、コレは有り得
なかった。

正直、前作の「WARRIOR」でNACSはピークだと思っていたのだが、
それは間違いだった、と断言。マギーとのコラボももっと観たいし、
他の有名な演出家・脚本家を迎えた舞台も観てみたい。そういう場数
をこなしていけば、森崎脚本ももっと凄くなる気がする。

名実共に、現在日本最強の劇団TEAM NACSで間違い無い。
笑えて、泣けて、考えさせられる、を、たった1本の公演で体感させ
てくれるのだから。

一度でいいから、生で観てみたいなぁ・・・。