LIMIT BREAK

#Team Noah #limitbreak


いろんな事情が重なり、潮崎豪が起ち上げたTeam Noah自主興行
後楽園ホールにて生観戦。正直、どうなることかと思っていたのだが・・・。

全6試合、どれも力の入った好勝負が展開された。
雰囲気的には、まだ辛うじて武道館興行を定期的にやれていた頃、
杉浦や潮崎がブレイクした頃のNOAH。

ここで一気に気を吐いたのは小峠篤志
小峠は潮崎と組み、メインで永田裕志&秋山準とタッグで闘った。

盟友の原田が不慮の疾患で引退し、そこから存在感が失われつつあった
かつてのNOAHジュニアのエース。自分以外は全員ヘビー級の実力者
というシチュエーションで、あの秋山を標的に鬼の攻め。観客席は一瞬
で小峠を支持し、場内の声援を集める。ちょっとグッと来た

・・・ただ。
小峠の繰り出したヘッドバットが、僕の心を抉った
NOAHに参戦し始めた頃、小峠はこの頭突きを何度も繰り出した。見て
いるだけで「痛い」技なのは明白だが、こちらが心配になるくらい全力
で打っている。こんな技を続けていたら、いつかヤバイことになるので
はないか?と心配していた。

ある時期から小峠はこの技をほぼ封印し、どちらかと言えばコミカル
ファイトにチェンジした。おそらく今後のキャリアを考慮しての措置
もう強い小峠は望めないし、それはそれで正解だと思っていた。

しかし小峠は今日、完全に封印を解いた
リング上の佇まいは明らかに何かの覚悟をした男のソレであり、猛者た
ちに囲まれても全く見劣りしなかった。彼は、この大会に全てを賭けて
いた、と思う。

小峠の態度もそうだが、今日のTeam Nohaの興行に妙な違和感がある。
・・・コレって、新団体の旗揚げなのでは?と。

同じNOAHを名乗っていながら、現在のNOAHとは趣が全く異なる
近い将来、このグループはNOAH本体から完全に独立し、独自の道を歩
むのではないか?と思わされた。

期待感不安感が半々。今後、Team Noahはどこに行くのかな?

FANTASTICAMANIA 2024・開幕戦

#njcmll


冬恒例の新日本プロレス『FANTASTICAMANIA』が、昨日と同じエディ
オンアリーナ大阪で開幕。まぁ、今日は第二(狭い方)なんだけど。
毎年このシリーズはチェックしているのだが、ココで書くのは随分久し
ぶり。取り敢えずメインに関して。

注目は“二代目”となるマスカラ・ドラダ初来日
初代ドラダ(いまどうしてる?)よりも細身だが長身ハイフライヤー
で、空中殺法の美しさが半端ない。その割にしっかりしたグランドテク
ニックもあり、体幹も強そう。

メインで棚橋・ミスティコと組み、ゲレーロ&ストゥーカJr.&アキラ
対戦したが、名だたるメインイベンターたちを完全に喰う動き。挙げ句
の果てには、なんとゲレーロ親分からフォールを奪って勝利してしまっ
たのだから凄い。

現在ウェルター級世界王者らしいが、今の動きのままでのウェートア
ップに成功すれば、手の付けられないプロレスラーになりそう。もしか
したらあのラ・ソンブラを超える存在になるかも!

今年のFANTASTICAMANIAは、ドラダのおかげで注目度が高い。
このスター候補生新日本に定期参戦してくれないかなぁ・・・。

NEW BIGINNING in OSAKA

#njnbg


新日本プロレス『NEW BIGINNING in OSAKA』エディオンアリーナ大会。
心持ちとしては「遂にこの日が来たか・・・」という感じ。

第6試合に組まれたオカダ・カズチカvs棚橋弘至のシングルマッチ。
既に退団が成立しているオカダはフリーとして参戦し、おそらくコレが
最後になる棚橋との一騎打ち

試合内容云々は、もう語る必要は無い気がする。
・・・オカダ、ちょっと泣きすぎ(;^;)。とにかく毎回貰い泣きしちゃうから、
そろそろ勘弁して欲しい。残りの出場はあと2試合。せめて最後くらいは
あの憎たらしい笑顔を魅せて欲しい。

セミファイナル、ブライアン・ダニエルソンvsザック・セイバーJr.
ベストテクニカルレスラー決定戦と銘打って行われた試合だが、コレが
極上の名勝負となる。

UWFともCACCとも違う、この二人にしか出来ないテクニカルマッチ
関節の取り合い、打撃戦、丸め込み合戦と、プロレスのおもしろさが全
て詰まった最高の攻防ザック3カウントを取った時は、思わずTVの
前でガッツポーズを取ってしまった。

そしてメイン、DOG POUND CAGE MATCH
まさかこんな形式の試合が、ウィル・オスプレイ新日本最後の試合にな
るとは思わなかった。しかし・・・。

試合は完全なるハードコアマッチ。僕はこの手の試合に免疫はある方だ
と思っていたが、コレを60分続けた10選手に正直舌を巻いた。特に、
BC WAR DOGSの面々のポテンシャルは凄い。もしかしたら、これまで
バレットクラブの中でも最強のチームになるかも・・・。

完全に粉砕されたオスプレイだが、試合後は顔面を血で真っ赤にしなが
らも惜別のマイク。超満員のエディオンアリーナから響くオスプレイへ
サンキューチャントを聴いていたら、涙腺の制御が出来なくなった。

派手さ強さをしっかり併せ持った、新日本プロレスにいちばん相応し
い選手、それがウィル・オスプレイ。8年間、新日本プロレスに参加し
てくれて本当にありがとう!オスプレイならAEWでも絶対にトップを取
れるよ!寂しいけど、ガンバレ!!

Evolution #10

#Evo女


女子プロレス『Evolution』第10戦・新木場1stリング。
Evo女は旗揚げ第二戦まで観に行ったが、その後も着実に自主興行を重ね
て、遂に10回目。その間にいちばんのスター候補だったSUNNYが無念の
引退を余儀なくされる、などの惜しいトラブルはあったが、残るChi-Chi
ZONESが他団体にも積極的に参戦。ZONESに至っては、仙女新人ト
ーナメント優勝するなど、進境著しい感じ。今回は遂に新人がデビュー
する、ということなので、久々に新木場へ足を運んでみた。

新人のソイは、ショーンキャプチャー青木いつ希を相手にデビュー戦。
ゴング前はもうバリバリに緊張しているのが見て取れ、非常に心配して
いたのだが、始まってしまったら見事に心を奪われた

Evo女は団体の成り立ち上、最初から「そこそこ出来る」選手が求められ
たのは自明の理。旗揚げでデビューした3人は一応そのレベルを最初から
クリアしており、連戦連敗を繰り返すモノの、いわゆる“下積み”の感覚
が乏しかった気がする。

しかしソイのデビュー戦は、「正しい新人のデビュー戦」といった風情。
緊張でガチガチになりながらも気持ちは強く、先輩の技を正面から食ら
った上で愚直に反撃する。こういう選手に、プロレスファンは弱い(^^;)。
終盤は思わず大きな声を出してしまったが、新人らしく見事に玉砕した。
・・・100点満点のデビュー戦。次が勝負だな、ソイは。

そしてメイン、あの高橋奈苗とシングルで20分近く渡り合ったZONESは、
もう立派なメインイベンター。暑苦しいまでの根性打たれ強さに関して
は他のレスラーも見習うべきところがある。

試合に敗れた後、奈苗にパッションを託されたZONES。
デビュー1年に満たない新人なのに、既に風格まで漂って来ている気が。
セミに登場し、自主興行で初勝利を挙げたChi-Chiも併せ、Evo女の未来
は明るい、と思わせてくれた。

エンディングではソイが改めてデビューの挨拶をしたのだが、その内容
抱腹絶倒な上に、まで誘う内容。もう一人練習生がいるらしいのだ
が、彼女がデビューすればまた一つ充実する気がする。

個人的に、あの青木いつ希が新人のデビュー戦の相手を見事に務めたこ
とにもちょっと感動(^^;)。成長するんだなぁ、人って。

Kazuchika Okada Stands in The Ring For The Last Time in NJPW

#Rainmaker


新日本プロレス『Road to THE NEW BEGINNING』後楽園ホール大会。
オカダ・カズチカ新日本プロレス所属として最後の試合

・・・おいおい、泣くのは卑怯だ(–;)。完全に貰っちゃったぞ、マジで。

そういえばコレを観ていて思い出したのが、BOφWYROOSTERZ
解散。双方共にちゃんとラストライブを開催したけど、実際のところ、
バンドの終焉はその前の渋谷公会堂だったんだよなぁ、と。オカダも
まだ3試合残ってるけど、彼の中ではケジメの日だったんだろうなぁ、
と思う。

所属最後にタッグを組んだ中に、棚橋弘至石井智宏が居て良かった。
フリーとして参戦する最後の3試合は、ボーナストラックとして存分に
楽しませてもらうつもり。

取り敢えず、お疲れ様でした!
・・・この言葉も、解る人には解る皮肉になっちゃうのかな?