G1 CLIMAX 35・広島サンプラザホール

#G1CLIMAX35


新日本プロレス『G1 CLIMAX 35』、広島・広島サンプラザホール大会。
開催日は8月2日、つまり昨日なのだが、昨日は江戸川区花火大会で夕方から出掛
けていたため、ライブで観れたのは第6試合まで。残りの試合は帰ってからアーカ
イブを確認した、と記録しておく。

今日のピックアップは第八試合鷹木信悟vsエル・ファンタズモ
両者共に星取りに恵まれず、負けた方は3大会を残して早くも脱落が確定する。
この二人は以前から手が合い、名勝負を重ねて来たのだが、今回はやや妙な悲壮
を感じたほど。しかし内容はやっぱり鉄板で、得意技の応酬は見応え充分。
一進一退の攻防を制したのは鷹木で、取り敢えず星を五分に戻した。
残念なのは、ここでTV王者ELPの予選突破の目がほぼなくなってしまったこと。
新日本の選手の中では際だったバイプレーヤーであるELP、チャンピオンでもあ
るのだから、もう少し終盤まで粘って欲しかった・・・。

そして昨日の広島大会、ここまででいちばんカードが弱い気が。
やっぱりゲイブの不在は痛く、マッチメイク歪みが出たかも。いや、メインの
ザックvsOカーンも凄かったけど、う〜ん・・・。

G1 CLIMAX 35・サンメッセ香川

#G1CLIMAX35


新日本プロレス『G1 CLIMAX 35』、香川・サンメッセ香川大会。
G1四国開催、最近では毎年必ず1回はあるのだが、コレが妙に盛り上がる。今日
はAブロックの公式戦で、そろそろ脱落者が出ても良い頃だから見応えバッチリ
今日のピックアップ2試合

まずは第七試合ボルチン・オレッグvsデビッド・フィンレー
コレに負けると本当に後が無いフィンレーなので、ボルチンが相手とは言えど、
まず負けることは無い、と高を括っていたのが大間違い。ボルチンの成長度は凄
まじく、パワー・スピード・テクニック全てであのフィンレーを凌駕。最後の
最後まで主導権を渡さず、何度も「もしや!」と思わせてくれたのだから凄い。
フィニッシュはフィンレーのかつての得意技、グランビーロール。今のスタイル
になってからクイック系の技を殆ど出さなかったフィンレーが、丸め込みを使わ
ざるをえなかった様に見えたボルチン、正に恐るべし。来年世界王者になって
いても、全くおかしくない。

そしてメイン、棚橋弘至vs上村優也
6月のシングルマッチで敗れている上村は、ここで勝たないと棚橋の勝ち逃げ
許すことになる。そしてさらにメタ的に考えると、上村は優勝戦線に必ず絡まな
ければならない立場。試合前、珍しく「この試合、棚橋は勝ってはいけない」
思ってしまった。が・・・。
・・・もう、タナの色気が凄い。いつもに比べれば幾分かマシなのかもしれないが、
リング上で満足に走れない・ジャンプ出来ない、というレベルのコンディション。
それでも起承転結のちゃんとある攻防を展開し、最良のカタチで期待の若手の
『踏み台』となった。あまりの負けっぷりの良さに、しばらく涙が止まらなかっ
たほど艶やかな、眩しい試合だった。
タナが勝ち星を献上したのは、ボルチン・カラム・大岩・上村の若手勢。正直、
仕方の無いこととして納得はしているのだが、残りの一人には意地を魅せて欲
しい、というのも本音。明後日の辻陽太戦、本気で応援する!!!

G1 CLIMAX 35・大和アリーナ

#G1CLIMAX35


新日本プロレス『G1 CLIMAX 35』、大阪・大和大学 大和アリーナ大会。
昨年のG1から使用されるようになった大和アリーナ、前回もヤバい気がしたが、
なんか今年も客入りが芳しく無い気が。まぁ、今日は大したカードも無いから仕方
無い、とか思っていたら・・・。

本日のピックアップ、もちろんメイン
現世界王者ザック・セイバーJr.の対面に立つのは、KONOSUKE TAKESHITA
この試合が、もうとんでもないくらい凄い試合に。
何が凄いかと言うと、やっぱり竹下。新人の頃から凄いとは思っていたが、この
年齢とキャリアで新日本のファンを力ずくで納得させる技量を持ち合わせるプロ
レスラーなんて、そうザラに居ない。今の竹下は、全盛期のオカダ・飯伏の両名
同等の価値があると思う。

そんな「勢い」である竹下を迎え撃ったのがザック
ザックは“自分がこの団体のトップ”という自覚に溢れており、何がなんでも勢い
を止めてやる、というやる気が垣間見えた。こうなると王者は強く、前半の不調
が信じられないような最高の攻防を展開。その上で“締め落とす”という、圧倒的
な結果を出してしまうザックは、やっぱり世界王者に相応しい男である。

そして、セミファイナルでは遂に鷹木自力初白星。片目さえ明けば、後は勢い
が乗るのが鷹木信悟だ、と信じている。逆に、負けた海野翔太のことが若干心配
になってきちゃったけど(^^;)。

Mr.HULK “超人” HOGAN

#HULKAMANIA


2025年7月24日、アメリカンプロレスの象徴であるハルク・ホーガン氏逝去
ホーガンは5月頸椎固定の手術を受けたところ、合併症を併発し健康状態
著しく悪化。療養を続けていたが、7月24日朝9時頃、医療通報を受けた消防
隊と州警察により、フロリダ州クリアウォーターの自宅で心停止の状態で発見
され、近隣の病院に緊急搬送されたが、同日11時17分死亡が確認された。
享年71

かつてはステロイドを常用していた、とされるホーガン。それが事実であった、
と考えるのであれば、よくここまで長生きしてくれた、とすら思う。筋肉マン
タイプのプロレスラーは殆どが短すぎる生涯を終えていたが、ホーガンはそれ
すら乗り越えて魅せた感謝すると共に、最大限のリスペクトを贈りたい。

・・・思い出せる試合はいくらでもある。
あのストロング小林“カリフォルニア・クラッシュ”なるアバランシュホール
ドで秒殺した初来日黒のショートタイツ「一番」の文字を載せ、日本陣営
としてアブドーラ・ザ・ブッチャーと繰り広げた大流血戦アンドレ・ザ・ジ
ャイアントから3カウントを奪った最初レッスルマニア・・・。勿論、いちばん
インパクトがあったのは、アントニオ猪木失神KOに追いやった第一回IWGP
ということになるのだが・・・。

全日本にはファンクスマスカラスが居たが、新日本では外国人ベビーフ
ェイスとなったホーガン。僕自身が多感であった頃であるが故に、この行動の
インパクトは凄かったし、心の底から応援できるガイジンレスラーであった。
そのキャラクターのまま成り上がり、世界でいちばん有名なプロレスラー、と
いうところまで成り上がってくれた。どこまで最高な人なんだろう・・・。

WWF世界ヘビー・WCW世界ヘビー級チャンピオン。そして、第一回IWGP
トーナメント初代チャンピオン『超人』として存在してくれたことに、改め
て感謝とリスペクトを。

そして、これであのカードがマッチメイク可能になった。
馬場&アンドレvs猪木&ホーガン・・・。この試合は絶対に見逃せない!
だからまた必ず、どこかで。

※生涯プロレス界のアイコンで在り続けた故人に敬意を表し、一部敬称を略さ
せていただきました。

G1 CLIMAX 35・ポートメッセなごや 第1展示館

#G1CLIMAX35


新日本プロレス『G1 CLIMAX 35』、愛知・ポートメッセなごや大会。
Aブロックは今日から後半戦が開始となるのだが、このG1は棚橋弘至にばかり
注目している所為か、リーグ戦に対するドキドキ感が希薄(^^;)。今日も色気
たっぷりの棚橋のメインに惹かれはしたのだが、さすがに他に気になる試合が・・・。

第六試合デビッド・フィンレーvsカラム・ニューマン
昨日の鷹木と全く一緒の状況に陥っているのが、WAR DOGSリーダーである
フィンレー。今のフィンレーは間違い無くプロレスラーとしていちばんの充実期
にある上に、パワー・テクニック・ラフの全てで高水準を保っている凄い選手
にも関わらず・・・。

・・・カラム、ウラカン・ラナで逆転勝利
フィンレーはこれで4敗目。しかも負けた相手が、大岩・タイチ・棚橋・カラム
の4名で、辻・上村・ボルチン・EVILとの対戦が残るのみ。鷹木同様、残りを全
て勝利して決勝トーナメントに進出出来れば良いのだが、残りの4名にさすがに
全勝出来る気がしない。う~ん・・・。

フィンレーや鷹木の場合、負けが込んでいる様子を観ると、「移籍?」と勘ぐっ
てしまいがち。両者共に新日本プロレスの「宝」なことに間違い無いから、後半
での大爆発を期待するしか無い。このままだと、ヤバイことになりそう・・・。