FREEZE

Amazonプライムビデオで今月19日から配信が開始された松本人志の番組、
「HITOSHI MATSUMOTO Presents FREEZE」が、予想通り超絶に面白い

アイデア的にはとっくの昔に誰かが考えていてもおかしくないモノなのだが、
それがやたらと練り込まれた、ある種緻密な番組に進化。今現在の地上波で
はコンプライアンス的にオンエア出来ない内容をふんだんに含んだ、恐ろし
いプログラムとなっている。

改めて言うのもなんだが、やはり松本人志という男はズバ抜けた天才
配信というシバリの殆ど無い世界を手に入れた天才は、ここぞとばかり縦横
無尽に泳ぐ。もしかしたら、松本人志は今後地上波を「仕事」と割り切って
しまう日が来るかもしれない、なんてことを思った程。

Amazonプライムの特性をしっかり生かし、尚且つ「面白い!」と太鼓判を
押せるバラエティ番組は、残念ながら今のところ「DOCUMENTAL」とこの
「FREEZE」、そして「有田と週刊プロレスと」しか発見出来ていないのが
ちょっと寂しい。

例えばビートたけし好き勝手やるプライム番組なんて、すげぇ観たいんだ
けどなぁ・・・。

有田と週刊プロレスと シーズン3

もしかしたらAmazonプライムビデオ最強のコンテンツかも!?とまで言わ
れている人気番組「有田と週刊プロレスと」のシーズン3が先週より配信中。
プロレストーク番組というかなりニッチな内容なのにも関わらず、シーズン1
・シーズン2で25話ずつ、計50話分を配信し、尚且つ視聴者評価がやたらと
高いことで有名。

個人的には待望・・・というか、かなり待たされた上でのシーズン3だが、よく
考えてみたら6ヶ月スパンで新作オンエア、というのは異様な速さ。視聴者は
もちろん、配信メディアであるAmazonからも多大な期待を受けている、と
いうことが非常に良く解る。

シーズン3の第一話は、ゲストに陣内智則を迎えての初代タイガーマスク
エピソード。陣内の受けはやや緩いが、2シーズンを越えて培った有田
ークテクニックは冴えに冴え、結果やたら面白くなってるのだから凄い。

もう一つ注目しているのが、アシスタントを務める元AKB48・倉持明日香
存在感。この世のプ女子と呼ばれる人たちは、全員彼女を参考にしたらいい
と思うようになっちゃったのだから、彼女もまた凄い。

また水曜日の楽しみが戻って来た!
シーズン3、なんなら50話とかやっちゃってください、有田さん・倉持さん!

FODプレミアム

hulu・NETFLIX・amazonプライムビデオ等のVODサービスは、今や僕の
生活に無くてはならない映像ソース。各社それぞれがオリジナルコンテン
ツを所持しており、その作品群には概ね満足なのだが、一つだけ足りない
ジャンルが。そう、「フジテレビのドラマ」である。

今現在はもう見る影も無いのだが、我々の年代で“連ドラ”と言えばやっぱ
フジテレビの作品群。20〜30年前は、ドラマだけでなく音楽やバラエ
ティでも王者だった当時のフジテレビコンテンツは、時折強烈に見返した
くなるモノが多い。しかし、VOD各社には殆どコンテンツが落ちてこない。
そこで・・・。

FOD(フジテレビオンデマンド)のアカウントを開いてみた。
文字通りフジテレビが運営する配信サービスで、当然ながら自社コンテン
が充実。自社モノだけでなく、WOWOW系や海外のドラマ、映画なども
それなりの物量がある。価格も月888円と他に比べて安くいので、フジ系
のドラマで育ってきた40〜50歳台のテレビ好きには、かなり有効なサー
ビスかもしれない。

取り敢えずドラマのラインナップをザッと検索し、昨日・今日で深津絵里
主演の「恋ノチカラ」「ビーチボーイズスペシャル」などを一気に(^^;)。
今後はもっと昔のドラマにシフトしそうで怖いくらい(^^;)。

FOD、良いかも。
取り敢えず今夜はガリレオシリーズを一気に観よう♪

参考:FODプレミアム(公式)

揺るぎなし!「ビーチボーイズ」

古いDVDを整理していたら、偶然・・・というか、必然のように発見された
6枚のディスク。見つけるのは絶対に「夏」なんだよなぁ、コレが。

1997年だから、今からもう21年前の夏大ヒットした上に社会現象に近い
ところまでいっちゃったCX月9「ビーチボーイズ」。いろんな意味で、僕の
ライフスタイルを思いっきり変革してくれた連ドラである。

反町隆史・竹野内豊ダブル主演。性格も生き方も真反対男2人が、とある
きっかけで海辺の民宿に転がり込み、そこで一夏を過ごす、という、よくよく
考えてみればかなり“ありきたり”なストーリー。制作手法も典型的なトレンデ
ィドラマのソレであり、本当なら20年以上経過した後に改めて見返すような
プログラムでは無いのかもしれない。でも・・・。

自然光を大胆に活用したやたら明るい画面と、かなり考え込まれたナチュラル
な台詞回しは、今観ても全く輝きを失っていない。そして、きっと偶然だとは
思うのだが、物語の性質上、現代的なアイテムの類をほぼ必要としていない。
実際、画面には携帯電話が数回出る程度だし。そういう奇跡が重なりまくり、
年月が経っても決して「錆びない」ドラマになったのだと思う。

もちろんディテールだけでなく、この作品に出演した時期が正しく「全盛期」
だった主演反町・竹野内稲森いずみ、そして誰よりも凶悪なくらいの可愛
を醸し出す広末涼子らのハツラツとした演技は、本当に何度観ても飽きない。

このドラマに出会わなかったら、きっと今のように週に何本もドラマを観るよ
うにはならなかったし、映画以外の映像ソフト・ハードにこんなに金を使うこ
とは無かった筈。そう考えると、ちょっと複雑なのだが・・・。

・・・でも夏になるとやっちゃうんだよなぁ、このドラマの一気鑑賞(^^;)。
まぁ、いいよね、夏だし(^^;)。

▼ビーチボーイズ DVD BOX ※現在絶賛品切れ中!

BANANA FISH on TV!

僕はいわゆる「読書家」。幸いなことに某所では「レビュアー」という
肩書きをいただき、書評を書くことで幾ばくかの報酬を得ることもある。
読んでいるのは今では殆どが小説で、年間100作品くらいのペースで片
っ端から読み漁っている。であるが故に、周囲からは“小説第一主義”
と思われているが、実はそうではない。

僕がいちばん好きな本とは、間違い無く「マンガ」である。
人生のターニングポイントには必ず重要なマンガがあり、ソレに影響さ
れてここまで生きてきた、と言っても間違いではない。じゃあ具体的に
どの作品なの?とか聞かれると話が長くなるので、その話題はまた別の
機会に。

そういう作品の中に、吉田秋生「BANANA FISH」がある。
1985年から約10年間、小学館の別冊少女コミックに連載された作品で、
そのあまりに生々しいストーリー展開から少女マンガの枠を軽々と越え
てしまった問題作。幼き頃から少女マンガに抵抗が無く、中高生の頃は
普通に毎月別冊少女マーガレットを購読していた僕であったが、この時
代はBANANA FISHを読むためだけに別コミを購入していた程。

そんなBANANA FISHが、作者・吉田秋生の40周年記念プロジェクト
一環としてフジテレビノイタミナ枠でアニメ化。先週からオンエアが
開始され、現状で2話まで放送されている。

あまりにも思い入れの深い作品だと、アニメ化された段階で落胆するこ
とが多い。なので、2週分のオンエアが終わるまで感想は控えていたの
だけど・・・。

すばらしいと思います、このアニメ。
いろいろあって「原作通り」というワケでは無いけども、漂う緊迫感
原作と同等がそれ以上。声優のキャスティングもイメージが全く壊れず、
初めて原作を読んだ時と同じくらい心臓の鼓動が早くなった。毎週木曜
にオンエアされるが、見逃しても1時間後にAmazonプライムに落ちて
くる。大きな楽しみが一つ増えた!

たった一つ心配なのは、この大河ドラマが途中で打ち切りになってしま
う可能性がある(^^;)こと。安定した数字が毎週稼げればいいのだけど、
視聴率だけは水モノだからなぁ・・・。