2018年7月8日放送の「笑点」

本日オンエアの「笑点」は、特別編成


若かりし頃(と言っても既に貫禄があるけど)の歌丸師匠の姿はやっぱ
り凜々しくてカッコイイ。さらに幼き頃の僕を夢中にさせた小円遊師匠
との絡みは、驚いたことに今観ても本当に面白かった

名司会ぶりを如何なく発揮出来たのは、やっぱり円楽師匠の存在があれ
ばこそ。「黄金コンビ」という代名詞を名乗っていいのは、猪木・坂口
の他には歌丸・円楽という名タッグチームのみ、と僕は思っている。

大喜利トリを取ったのは、その円楽師匠。
・・・名回答。誤解の無いように、全文を引用させていただきます。

「歌丸師匠!

一緒に回答者だった頃、そして司会になられても、私の悪口を優しく
受け止めてくれて、罵詈雑言にも耐えていただいて、どうもありがと
うございました。最後に一言言わせてください!

ジジイ! 早すぎるんだよ!」

ラストシーンで皆が客席に頭を下げる中、一人だけ中空に向かって手
を振る木久扇師匠。付き合いの長い彼には絶対、歌丸師匠の姿がそこ
に見えていた、と思う。

・・・こんな大爆笑は本当に久しぶり。でも、大笑いしているのに号泣
ている自分が、本当に不思議だった。これが「笑点」パワー。歌丸
師匠が完成させた、日本最強の演芸番組底力である。

あまりにもすばらしいプログラムを、たったあれだけの時間で作り上
げてくれた出演者制作の皆様日本テレビリスペクト感謝を。

また、来週。

『桂歌丸』

桂歌丸師匠、逝去
死因は慢性閉塞性肺疾患、2日午前11時43分に横浜市内の病院で死去。
享年81。

師匠の姿を初めて見た時の記憶はもちろん無い。
物心が付いた頃にはもう師匠は笑点の画面の中に居て、それからずっと
普通にテレビに出ている噺家さんとして認識していた。

だから、僕の中では最初から最後まで「最高に面白い爺さん」であり、
落語家・・・いや、落語そのものの代名詞だった。僕が未だに寄席に行こう、
と思うのは、三遊亭小圓遊(4代目)、三遊亭圓楽(5代目)、そして
桂歌丸の3人の影響が大きい。小圓遊師匠も圓楽師匠も早くにお亡くなり
になったが、歌丸師匠はとんでもない力強さでずっとそこに居てくれた。

悲しい。そして、寂しい。コレを書いている今、どんどん涙が湧き出て
きてしまう。全く関係が無いのに、身内を失ったような喪失感は・・・。

謹んでご冥福をお祈りいたし・・・。いや・・・。
師匠、僕はもう一度、高座に上がる師匠の雄姿を観れると思っていました。
それが叶わない、というのは納得が行きません。

だから、追いかけますよ、どこまでも。
それまで冥福は祈りません。また必ずどこかで、名調子を聴かせてください。
師匠は仰いましたよね、「死なない」って。僕は師匠がずっと大好きです。

13 Reasons Why

Netflix独占配信のUSドラマ「13の理由」を見始めてしまった。
いわゆる「イジメ」がテーマの重たい話。USドラマでこの手の題材、とい
うのは、非常に珍しいのだが・・・。

自殺した少女語り部。正確に言えば、彼女が死ぬ前に録音した7本のカセ
ットテープの内容に沿って物語が進む。遺書を残さなかった彼女の自殺には
13の理由があり、それが毎回淡々と明らかになっていく・・・というお話。

現状、シーズン1の6話まで観ているのだが、もう正直辛い(^^;)。
ドラマとはいえ、あからさまなくらい非道いことが次々に起こる。そして、
コレはあり得ない話ではない、などと考えると、本当に・・・。

・・・誰かを幸せにするタイプのドラマでは決して無い。だから決してオスス
メは出来ないし、このドラマについて語ろうとも思わない。にもかかわらず、
引き込まれてしまうのは何故なんだろうなぁ・・・。

Netflixオリジナルって本当に凄い。
ありとあらゆるジャンルのオリジナル作品が出てくるんだろうなぁ、今後も。

DESIGNATED SURVIVOR

NETFLIX独占配信のUSドラマ「サバイバー: 宿命の大統領」にちょっとハマ
っている。主演はキーファー・サザーランドで、演じるのはアメリカ合衆国
大統領。それも、議事堂爆破というテロが勃発し、指定生存者として仕方な
く大統領となった下っ端の閣僚、という役柄。

雰囲気的にはあの名作「24」にそっくり。
特にシーズン1は事件直後にジリジリと明らかになっていく真相が凄まじく、
全く目の離せない展開。キーファー、今回は最前線で身体を張る役では無い
が、その熱苦しい男らしさは健在。アメリカらしい愛国心に溢れた、すばら
しいプログラムである、と言っておく。

いわゆる「独占配信」とされるドラマの質に於いては、Amazonプライム
NETFLIXが双璧。洋ドラだけに絞るのなら、NETFLIXがぶっちぎりでトップ
を走っているかも。huluはもっと頑張った方がいいな、コレは(^^;)。

THE MENTALIST

Amazonプライムビデオにて米USドラマ「メンタリスト」を今さらながら。
シーズン7完結しており、Amazonでは全シーズンを配信。こないだまで
Prime扱いだった「ホワイトカラー」が突然有料になったりしたから、今の
うちに観とくべし、ということで。

詐欺師(オマケにインチキ霊能者^^;)のパトリック・ジェーンが、カリ
フォルニア州捜査局(CBI)のコンサルタントに就任、諸々の事件を解決し
ていく物語。ジェーンの目的は自らの妻子を殺した宿敵、レッド・ジョン
追い詰めること。基本一話完結の構成だが、全般にレッド・ジョン案件の要
素が組み込まれているため、長編ドラマの趣ももちろんある。

アメリカでのオンエア時は「24」「LOST」よりも視聴率を取ったらしい
のだが、それも納得の内容。ジェーンを演じるサイモン・ベイカーと相棒の
CBI捜査官・リズボンを演じるロビン・タニー名コンビぶりがすばらしく、
人間ドラマレベルの高いミステリーが見事に融合しているのが凄い。

現在シーズン5中盤まで視聴中。そろそろレッド・ジョン問題もカタが付き
そうな気配だから、このまま一気に観る!

助かるなぁ、Amazonプライムって。