#JUDO
米国で『グラップリング・マスター』と称される元プロレスラー・柔道家
の“JUDO”ジン・ラベール氏が逝去。享年89の大往生。
UFCに出場したロンダ・ラウジーのコーチとして有名になったが、古く
からのプロレスファンなら誰でもその名前を知っている【顔役】。
かつて兄のマイク・ラベールがプロモートしたLAのNWA HOLLYWOOD
のポリスマンであり、バックボーンである柔道の腕前は五輪レベル。
旧オリンピックオーデトリアムでは、ジンに逆らう選手は皆無だったと
いうまことしやかなウワサが。
日本との繋がりも深く、旗揚げ直後の新日本プロレスと提携し、ハリウ
ッド・ブロンドス等の渋めのレスラーをブッキング。そして何よりも、
伝説の『猪木vsアリ』でレフェリーを務めた事実は、その後彼の名前を
世界的なモノにした。
力道山時代から【伏魔殿】と称されたロスマット。
しかし、新日本・WWEを含む現在のメジャーと呼ばれる団体はある意味
ロスマットの拡大解釈。良い意味での胡散臭さが溢れているので、今改
めて各種文献を読み返すと本当に興味深い。そういう団体で、言うこと
を聞かない選手・・・マスカラスも含まれていたとか・・・を実力で従わせる、
というのが恐ろしい。
その実績に感謝しつつ、謹んでご冥福をお祈りいたします。
ちなみに、ジンのフルネームを英語で書くと『Gene LeBell』となる。
この名字を「ラベール」と読むか、「ラーベル」と読むかが悩ましい
ところ(^^;)。個人的にはラベールの方がしっくり来るんだけど。