WRESTLE KINGDOM 16・3rd Day

#njwk16day3 #njwk16 #プロレスのチカラ


新日本プロレス「WRESTLE KINGDOM 16」三日目
今年のレッスルキングダム、どちらかと言えばドーム大会が前座で、今日
横浜アリーナがメイン、という感じに。何故ならば、今大会の全試合が
新日本プロレスvsプロレスリング・ノア対抗戦だったから。
さすがに今日はAbemaTVPPVを購入。セットアップ大変だった・・・。

まずはダブルメイン1試合目について触れなければならない。
あとでしっかり考察するつもりだが、ここまでの成績は4勝4敗1分けと、
しっかりイーブンL.I.J金剛も両団体のダークヒーローズであり、今後
を考えると負けた方のダメージが大きすぎる。特に、シングル王者2人
も配しているNOAH・金剛絶対に勝ちたかったところ。

しかし、試合はL.I.Jの完勝
この結果にはちょっと唖然とした。チームの実力バランスはほぼ均等、と
思っていたのだが、実際に観ると技量差が歴然。L.I.Jは勝つべくして勝っ
た、とするしか無いのだが、ここで終わらせてしまったらNOAHファン
引くに引けない中嶋勝彦拳王はシングルでリベンジすべきだし、新日
本もそのチャンスを与えなければならないと思う、のだけど・・・。

そしてダブルメイン2試合目はもっと残酷な試合となった。
今度は新日本オカダ・カズチカ&棚橋弘至という2人の王者を登場させ、
NOAH武藤敬司清宮海斗をパートナーとして対角線へ。前の試合の結
果を考慮すると、NOAHは絶対に負けられない

この試合で主役にならなければならなかったのは、もちろん清宮
明らかに格上の3人に囲まれながら、随所で良い攻めは魅せてくれたのだ
が、如何せん役者が違いすぎた・・・。

フィニッシュのタイガースープレックスをカットされた清宮にもう引き出
しは残っておらず、オカダのレインメーカーで轟沈。試合が決した時、場
外でやり合っていたハズの棚橋武藤が、なんとも言えない表情を見せた
のが印象的。

オカダは号泣する清宮を文字通り「罵倒」
こういう態度を取るオカダを初めて見た気がするが、コレは清宮への期待
の現れ、と取りたい。以前似たような風景を観たことがある、と思い返し
てみたら、若手の頃に対抗戦に抜擢されたオカダが正に今日の清宮。あの
頃のオカダは、罵倒すらして貰えなかったのだから。

いろんな意味で対抗戦を完勝して魅せた新日本。僕は新日ファンとして何
度もNOAHに煮え湯を飲まされて来た覚えがあるのだが、今日NOAHが飲
んだ煮え湯は激アツで劇毒かも・・・。繰り返すが、この続き、無い事にして
しまったらNOAHファンは立ち直れなくなる気がする。

しかし、久しぶりにピリピリした緊張感の漂う良い興行だったのは間違い
無いと。オカダと棚橋の〆には、さすがに多幸感あり。横浜アリーナで
やっと示せたかな、【プロレスのチカラ】を。

NJPW vs NOAH Again

#対抗戦


新日本プロレスプロレスリング・ノア合同記者会見

2022年、横浜アリーナで行われる「WRESTLE KINGDOM 16」にて、
新日本とNOAHが久々にクロスすることに。今回は交流戦ではなく、完全
【対抗戦】モード。プロレスでここまでゾクッと来るニュースは本当に
久しぶりである。

ちょっと前までは「勝負にならない」と感じるところまで差の付いた両団
体の規模だが、ここ1年で状況は激変した。新体制で試合内容も観客動員
数も上げて来たNOAHに対し、ややこれまでの勢いが削がれて来た感のあ
る新日本。ここでの対抗戦開催は、どちらの団体にも起爆剤になり得る。

しかし、重要になるのは『勝ち負け』かと。
ここで負けた方の団体は、2022年が地獄になる可能性も。特に新日本は
地力をしっかり示す必要があり、結果如何では考えたくない事態に陥るか
もしれない。新日ファンとして、「NOAHに煮え湯を飲まされる」のは、
正直もうたくさんなので。

どんなカードになるか、今から楽しみ。
横浜は・・・行かなきゃならないだろうなぁ、来年。

CyberFight Festival 2021

#DDT≧NOAH?


サイバーファイトが運営する4団体が集結して行われたビッグマッチ、
『サイバーフェス2021』WRESTLE UNIVERSEにてライブ観戦。

アンダーマッチまで入れれば全15試合という最近では類を見ないボリ
ューム。結論から言えば【大成功】、どの試合も全て「意味」のある、
最高の大会だった、とまず言っておく。新日派を自負する僕でも今日
は文句の付けようがない。すばらしい興行でした!

印象的な試合が多々あったのだけど、敢えて一つ選ばせて貰った
第8試合DDT vs 金剛全面対抗12人タッグマッチ。予てから大舌戦
を繰り広げていた高木三四郎拳王「決着」の場。

・・・結果から言えば、戦前にDDTを「学芸会の延長」と罵倒しまくった
拳王率いるNOAH・金剛完敗。この結果は、ちゃんと分析する必要が
あるかもしれない。

というのは、試合途中にDDT側の6人の中で明らかに戦力的に劣る、と
思われた選手が高木三四郎ただ一人だった、という事実。ちなみに両チ
ームのメンバーは、

DDT:○高木三四郎・彰人・樋口和貞・坂口征夫・吉村直巳・納谷幸夫
金剛:拳王・中嶋勝彦・征矢学・×覇王・仁王・タダスケ

拳王中嶋の強烈な打撃は、樋口・吉村・納谷というDDT巨漢勢に果た
して効果があったのかどうか。金剛勢の攻撃が効いたのはおそらく高木
のみ。にも関わらず、そんなボロボロの高木フォール勝ちしちゃった
のだから、これは拳王も言い訳が出来ない

・・・拳王と中嶋、そして征矢あたりがシングルで1人ずつに借りを返して
行くしか無い気が。狙うべきは社長業が多忙な高木ではなくて、彰人以下
の今日のメンバー全員。僕の知っている拳王は、恥をかかされたままで終
わる選手では無い、と信じる。

これはハッキリ言うべきだと思うのだが、DDTは思った以上に「強い」
この後の試合でも最近までGHC王者だった清宮DDT・上野に完敗した
し、このタッグマッチも実力差通りの結果。NOAHはこの2試合の結果に
危機感を持つべきだと思う。

僕はおそらくNOAHよりDDTの方が好きなのだが、それでも弱いNOAH
観たくない。NOAHの巻き返しに期待。終わんないよね、このまま。

愚零闘武多伝

#忍炎


▼愚零闘武多 グレート・ムタ伝 / 武藤敬司

G SPIRITS BOOK vol.15としてリリースされたのは、なんとグレート・ムタ
評伝。評伝と言っても、著者武藤敬司だから、ある意味「自伝」でも全く
差し障りは無い(^^;)。プロレスファンだけが解っていれば良いニュアンス。

グレート・ムタはアメリカ遠征中の武藤敬司がプロモーターの要請に従って
顔面にオリエンタルペイントを施したキャラクターを演じたのが始まり。
アメリカで大ブレイクしたキャラを日本でも、ということで新日本のマット
にも登場したが、そこからムタを完全な【別人格】としたところが武藤の賢
であった。

武藤敬司の自伝的な作品はこれまでにもあったが、面白いのはコチラがほぼ
グレート・ムタにのみ注視してタイムラインを描いていること。こういうア
プローチの出来るプロレスラーは、やっぱり武藤敬司しか居ない気がする。

正直、そのあまりの天才ぶりの所為で僕は武藤ファンだったことは無いのだ
けど、プロレスラーとしての上手さ凄さ、さらにその魅力を認めないワケ
にはいかない。それがムタになれば尚更で、これまで印象的だったムタの試
合の殆どが武藤の口から解説されていることに大きな価値がある。

今現在、武藤敬司はNOAHGHCヘビー級のベルトを巻き、エースとして活
躍している。この状況が終わった時、再びムタが降臨するかもしれない。
グレート・ムタ、桜庭和志と試合したら面白いと思うんだけどなぁ・・・。

拳王という劇薬

#DDT×殺伐


全くタイムリーでは無いのだが、5月4日に後楽園ホールで行われたDDT
「MAX BUMP 2021」をチェック。なぜコレを確認したかったのかと言う
と、第三試合終了後に↓↓こういう場面があったことを知ったから。

同じ会社に属しながら、社長である高木三四郎を全く認めていないNOAH
拳王が、スーツ姿でリングへ。何をするかと思ったら、大嫌いな三四郎に
深く頭を下げ、自らがコロナにかかってしまったことを詫びたのだが・・・。

なんと三四郎は拳王にスタナーを浴びせ、予てから6月のサイバーファイト
フェスへの出場を拒否していた拳王に出場を強要。この暴挙に対し、拳王は
「学芸会の延長とオレたちを一緒にするな!」と暴言で返す。ここでリング
に飛び込んできたのは・・・。

坂口征夫見参!
拳王と火のでるような睨み合いをして見せたのだから、マジで恐れ入った。

拳王と征夫の絡みは、誰もが見落としていた絶妙のマッチアップ
この刺激的すぎる組み合わせは、久方ぶりにDDTに「殺伐」をもたらすかも。
こうなった時のDDTは本当におもしろい。過去の棚橋vsHARASHIMAを上回る
可能性すらある。

それにしても、拳王というプロレスラーは本当に「宝」だと思う。
彼が絡む全ての試合はいつも注目を集めるし、話題性だけでなく内容も凄く
なる。正直、NOAHは早いうちに拳王を中心に回すべきな気がする。

サイバーファイトフェス、楽しみ!
・・・開催制限がかからないことを、心より願う!