配達あかずきん

▼配達あかずきん 成風堂書店事件メモ / 大崎梢(Kindle版)

Unlimitedリコメンドに出て来た作品。
元書店員の大崎梢、以前からちょっと気になっていた作家。これは丁度いい
機会だ、ということで、迷わず読み始めてみた。

舞台は「書店」、主人公はそこで働く2人の女性正社員大学生アルバイト
の2人だが、この2人がホームズ役ワトソン役で、書店で起こる様々な事件
を解決していく物語。残念なことに、正社員の方がワトソン(^^;)なのだが。

流れる雰囲気は日常的でややユルい感じなのだが、内容はかなり本格寄りの
ミステリー。実際に書店で起こりそうな事件5篇はどれもリアリティに溢れて
おり、ユルい雰囲気ながらも手に汗を握る展開。いわゆる生活ミステリの中で
も、かなり水準の高い作品な気がする。

この作品は「成風堂書店事件メモシリーズ」の1作目。
確認した限り続編が2つあり、共にKindleで読める。近いうちに制覇しちゃう
だろうな、きっと。

ぶらり路上プロレス

どうしたんだAmazonプライムビデオ!
「有田と週刊プロレスと」に続き、またもやプロレス番組の配信が開始。
タイトル「ぶらり路上プロレス」HRASHIMA・飯伏幸太といったDDT系
のプロレスラーが博多大吉先生と共に日本各地のぶらぶらする、とい
旅番組なのだが、その行程で必ずプロレスが行われる。それも路上で。
しかもとんでもない路上で(^^;)。

さすがに路上プロレス慣れしてるだけあり、DDT勢のファイト(?)は
ハチャメチャながらもツボを突いたすばらしい展開。ただ、今回のロケ地
として設定されているのは神田明神。爆笑しながらもいろんなことを心配
してしまう僕が居るのだが(^^;)。

初回配信は#1・#2の2本(神田明神篇)。
来週配信の予告でぶったまげた。なんと、上野・アメ横のど真ん中で路上
をやっちゃうらしい。マジでヤバいんじゃねぇか、コレ(^^;)。

そしてシーズン1は何話予定なのか? 東京以外のどこでロケするのか?
寒くないのか? など、心配は尽きないのだが、「有田」と共にコレも毎週
チェックするつもり。Amazonプライムビデオ万歳♪

天上の飲み物

▼天上の飲み物 / 三浦しをん(Kindle版)

久々のKindle Singleはこれまた久々の三浦しをん作品。
SingleはUnlimitedだとどうやら無料で読めるらしい。有名作家の作品が
そこそこ多いので、今後はキッチリチェックさせていただく(^^;)。

この短編の主役はどうやら“吸血鬼”。それも黄昏れ感満載、それでいて
見た目は20歳前後。何百年も生きた末にある種達観し、自分の生活を人間
に近づけて行く、という変わり種。人の血を吸わなくなった代わりに、高級
なワインをこよなく愛する。吸血鬼なのにもかかわらず、行動様式は完全に
草食系(^^;)。こういう設定をするところが三浦しをんの真骨頂

そんな草食系吸血鬼の、何百度目かの「恋」のお話。
どんなに誰かを好きになっても、その人は必ず自分より先に死ぬ。考えてみ
れば絶望的であまりに悲しい人生を、この短いストーリーで清々しいヒュー
マンストーリーに転化させてしまうのだから流石。

出来ればこの吸血鬼が主役を張る物語を、もっとたくさん読みたい。
単純にそう思った。そして、ちょっとワインが恋しくなる(^^;)。個人的に
の方が好みなんだけど(^^;)。

ツナウォーズ

▼ツナウォーズ / 菅原裕一(Kindle版)

Unlimitedを徘徊してる時に発見した奇妙なタイトルの作品。
菅原裕一という作家はもちろん知らなかった(^^;)のだが、煽り文章に
「東スポ創刊50周年記念特別企画東スポ官能小説大賞グランプリ作家」
いう、あまりに我々を揺さぶる表現が。これは読まなきゃ、ということで
読んでみた。

誤解を恐れずに言うのなら、近未来SF小説w
2回目の東京五輪が終わった202X年、日本政府が「絶滅危機にある、クロ
マグロを始めとする全種類のマグロを完全禁漁にせよ」との全世界からの
要求を受け入れてしまう。これに怒った『世界で一番おとなしい国民』の
日本人暴動を起こす。それも、かなり個人的な闘いを!
・・・それが、タイトルの「ツナウォーズ」である(^^;)。

この作品は、ツナウォーズに参戦した10人の戦士たちの回顧録。
あと、マグロに関する蘊蓄。というか、ほぼ(^^;)。戦士たちは職業も
年齢もバラバラ、さらに言えばマグロの好み(^^;)までバラバラ。ツナ缶
をこよなく愛する女子高生やら、鉄火巻に尋常なる思い入れのあるIT企業
オーナーやら、大トロで憂さを晴らす超高級ソープ嬢やら、もう出てくる
出てくる(^^;)。全般的に爆笑の話なのだが、ちょっといい話クズ話
が非常に良いバランスで散りばめられており、場合によってはホロッとし
たり、下手すれば唸ってしまう場面も。
この作家、結構只者では無い気がする。

ちょっとだけ期待した(^^;)東スポ“官能”小説大賞の部分はほぼ無い(^^;)。
そういうのを期待する人は、アダルトカテゴリで“菅原裕一”を検索すべし。

とにかく・・・。マグロを食べたい、と心から思った(^^;)。
そう思わせただけで大拍手。おもしろいぞ、コレ♪