JUMANJI

「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」をイクスピアリにて。
ロック様こと、ドウェイン・ジョンソン主演アクションファンタジーで、
いかにもアメリカで人気でそうな作品

正直、殆ど期待せずに観に行ったのだが、これがなかなか面白かった
予算は相当掛けているハズなのに、なんとも言えないB級感が漂いまくって
おり、そのおかげでハチャメチャな展開が全く気にならない。ストーリー
もそれなりに練り込まれており、2時間殆ど退屈しなかった。日本では
客入りが芳しくなく、どこの劇場でもまもなく公開終了となる模様。終わ
る前に観られて本当に良かった。

ロックも今や大物ハリウッド俳優であり、かつて当代一流のプロレスラー
であったことを知らない人も多くなったのだが、相変わらず鍛え上げられ
た肉体は健在。戦闘シーンはさすがの迫力で、もしかしたらロックボトム
とかピープルズ・エルボーとかが見られるかも!と期待したが、やっぱり
未遂(^^;)。まぁ、そりゃあそうだろうけど(^^;)。

ちなみに来月公開される巨大生物系の映画にも主役で登場するロック様。
個人的にはすっごく心が躍るのだけど、まぁ・・・きっと短いだろうなぁ、
公開期間(^^;)。

とにかく、派手なアクションが好きな人は終わらないうちに是非!

THE GREATEST SHOWMAN

ヒュー・ジャックマン「グレイテスト・ショーマン」をイクスピアリにて。
コッテコテミュージカル映画であり、ちょっと前にスマッシュヒットとな
った「ラ・ラ・ランド」のソングメイカーを再び起用。つまり、あからさま
“2匹目のドジョウ”を狙った映画、だと思ってたのだが・・・。

ヒュー演じる主人公のP.Tバーナムは、19世紀に実在したアメリカの興行師
で、いわゆるフリークショウの先駆けとして財をなした伝説の人物。氏の率
いた団体は後にリングリングサーカスと名前を変え、エンターテインメント
の世界でも超一流となっていくのだが、この映画はその「前夜」をハートフ
ルに描いたもの。

・・・泣いた(^^;)。
いや、はっきり言えば泣けるシーンなんて殆ど無いのだが・・・。
登場してくる小人・巨人などの、あまりに個性豊かな人たちの華麗な演技に
圧倒され、心の底から感動を覚えた。彼らが歌い踊る様を観ていたら、クソ
みたいな人権団体のクレームで自らの働く場所を奪われた日本の小人プロレ
スシーンを思い出してしまったのが原因なのかも。こういうのに本当に弱く
なった。年取ったんだろうなぁ、きっと・・・。

とにかく全般から感じるのは力強いビートの利いたロックン・ロール
ミュージカル映画は人によってかなり好みが別れるし、僕個人も心から楽し
めた作品はこれまで「ロッキーホラーショー」くらい。でもこの映画、下手
すれば今後の僕の“テーマ”になるくらい、衝撃度・感動度が高かった。

ただただ、お見事です!
ミュージカル映画にアレルギーのある人でも、騙されたと思って観てほしい。
胃がキリキリするくらい、感動出来ると思うので。

Star Wars / The Last Jedi

スターウォーズ「最後のジェダイ」、まずは通常の2D/4Kにて鑑賞。
エピソードナンバーとしては「8」に当たり、次回作がルーカスが構想した
SAGAの最終作となる筈。ということで、非常に重要な位置づけの作品。

・・・ただただ、凄い
キャストもSFXもCGも構成も、全てがゴージャスなスターウォーズの世界観
を外さず、更に進化した感じ。そして何よりもストーリーがあまりに深く、
ちょっとした社会派のドキュメントを見ているかのようなただならぬ緊張感
見たか、コレがSAGAだ!と声を大にして言いたいほどの、傑作であると思う。
ちょっとしばらく、他の映画は響かないかもしれない。

スターウォーズを最初に見たのは、もう40年以上前。人によっては、SAGA
の完結を目撃する前に亡くなってしまった人も多々居る。実際、最期をいち
ばん確認すべき重要な人が、昨年末にこの世を去っている・・・。
だからこそ、僕はSAGAのラストをキッチリ確認しておきたい。間に合うと
いいんだけどなぁ・・・。

永遠のレイア、キャリー・フィッシャーに感謝をこめて。

Stephen King’s 「IT」2017

舞浜シネマイクスピアリ、レイトショーにて「IT」を観た。
スティーブン・キングの同名小説が映画化されたモノで、映像になるのは
コレが初めてでは無い

1990年米ABCで短期のテレビシリーズとして制作され、その翌年くらい
に日本のレンタルビデオ店にも並んだ。当時、B級ホラーを好んで観ていた
僕はすぐに飛びつき、そこで衝撃を受ける。僕とスティーブン・キング作品
との付き合いは、実はこのTVドラマから始まっており、そういう意味でも
思い入れの強い作品

2017年版の「IT」、正直過度な期待を極力持たずに鑑賞した。
あれから30年近くが経過し、僕の中で「IT」は美化されまくっている(^^;)。
あるプロレスラーは「思い出と闘っても勝てねぇよ」と言い放ったが、正に
ソレと同じ心境。正直、ただガッカリするのがイヤだったのだけど・・・。

・・・2017年版、すげぇ!
極悪ピエロ・ペニーワイズが登場するシーンで何度後ろに仰け反ったか解ら
ないくらい怖かった。最近ホラーからかなり距離を置いていたから、こうい
う感覚が非常に新鮮。ちょっとホラー熱がぶり返してしまった程。

↑↑は1990年版2017年版のペニーワイズを並べたモノ。
・・・怖さの種類は違うけど、どちらもやたら怖いのは変わらない(^^;)。
しばらく夢に出るな、きっと・・・。

だから、やっぱり言い換えといた方がいいと思う。
過去と闘って、何が悪い!と。

Blade Runner 2049

「ブレードランナー 2049」、舞浜シネマイクスピアリ。
フィリップ・ディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を原作
に、リドリー・スコットがメガホンを取り、ハリソン・フォードが主演し
第一作の公開は1982年、もう35年も前。前作の設定、もうリアルで再
来年となる2019年から30年後の世界を描いたSF大作。

とにかく感心したのは、良い意味でも悪い意味でも映画史に確実に残るで
あろう古い作品「続編」が、きっちり成立する形で制作されていること。
特にストーリー世界観は新旧を2作品続けて見ても違和感が無い気がする
のだから、うるさ型の映画マニア・SFマニアも納得せざるを得ない筈。
ハリウッドの底力を見せつけられた気がした。

僕がブレードランナーを最初に見たのは、おそらく18〜19の頃。
当時通っていた学校の作品鑑賞で上映されたモノで、授業なのに度肝を抜
かれたことを鮮明に思い出す。そういう作品の続編はどうしても採点の辛
い見方になってしまうのだが、今回は及第点を完全にクリア。

ただ、ちょっと気になった点が無かったワケでも無い。
監督のドゥニ・ヴィルヌーヴ、リドリー・スコットの世界観を崩さなかっ
たのは見事なのだけど、ワンカットが非常に長いリドスコばりのカメラワ
ークがちょっとハナに付く。僕が現代映画に慣れてしまった所為かもしれ
ないのだが、ロング多用のシーンは明らかに無駄。そこは踏襲しなくても
良かった気がする。

しかし、前作同様のレンジが広くボリュームの大きい音響や、現代ならで
はのCGを駆使した画面造りはやはり秀逸。満足度はかなり高い方だと思う。
取り敢えず後ほど第一作をDVDで確認!その後、もう一度観てもいいかな?