戦争とプロレス

#Japanese Buzzsaw


戦争とプロレス / TAJIRI(Kindle版)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワールドフェイマスプロレスラーにして、“文豪”でもあるTAJIRIの著作。
サブタイトルは『プロレス深夜特急「それぞれの闘いの場所で」・篇』となって
いることからも解る通り、プロレス深夜特急シリーズ第二作である。

僕が前作の『プロレス深夜特急』を読んだのはホンの2ヶ月前だから、凄く良い
タイミングで続編を読めたことになる。前作同様、プロレスラー・TAJIRIが世界
を巡った“記録(ログ)”なのだが、前作と状況が違うのは、このログが残された
時期がコロナ禍、そしてウクライナとロシアの間で戦争が勃発した段階である、
ということ。おかげで軽妙な文体なのに妙に深い、という、これまで読んだこと
の無いタイプのエッセイに。

正直、コレはプロレス本の範疇に納まらない極上のエッセイ
いや、もしかしたらこれを自己啓発本と捉える人も多数出てくるのではないか?
という予測さえ生まれる。

そして、現在九州プロレスに定着しているTAJIRIを考えると、その生き方全く
ブレが無いことも理解出来る。プロレスラーとしてはもちろんだけど、人間とし
ても凄いんだよなぁ、この人・・・。

本当に、プロレスファン以外の人に是非読んで欲しい。この才能万人が知るべ
きすばらしいモノだと思うので。

能面検事の死闘

#無表情


能面検事の死闘 / 中山七里(Kindle版)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中山七里「能面検事シリーズ」3作目
いつリリースされたか定かでは無いのだけど、Unlimitedリコメンドに出て
来た、ということは、文庫化されてからかなり時間が経っている、ということ。
結局4年に一作読むペースになっちゃってるんだよなぁ、このシリーズ・・・。

今や大阪地検大エースとなった「能面」、一級検事の不破俊太郎が今回挑む
のは、無差別殺人事件からのテロ騒動。双方共に尋常では無いレベル醜悪な
事件であり、これを早期完全解決するために不破が送り込まれたワケだが、頻
発するテロ行為に巻き込まれる形で、不破自身が重傷を負ってしまう・・・といっ
た感じの内容。

テロリズム臨場感が凄まじく、シリーズの過去作品と比較してアクション感
3倍増し。この辺りの描写もしっかり解りやすく記述してしまう氏のテクニ
ックに感服するしか無い。お得意の“どんでん返し”に関しては、正直今回は
かった気がするが、それが気にならないレベルでおもしろかった

読書に困った時の中山七里、というジンクスは健在。
能面検事シリーズ全3作は現在全てUnlimited扱いになっているので、サブスク
利用の方はこのチャンスに是非。もちろん、普通に金払う価値もあります!

AUKEY・BTヘッドフォンの延命

#AUKEY #bluetooth


大量手持ちヘッドフォン一挙補修がほぼほぼ終了・・・したと思ったのだけど、
思わぬ場所からかつて愛用していたbluetoothヘッドフォンが1台、追加で発掘
れてしまった。このブログに記録があったので、↓↓購入当初の写真をば。

AUKEYのbluetoothヘッドフォン。いわゆる薄型軽量タイプで、持ち運び
ただし、音質に関してはそこそこな上に、大音量で聴くと音漏れも凄い。そうい
うワケで出番は殆ど無く、倉庫に置きっぱなしに(^^;)。
で、↓↓こういうことになった。

まず、ご多分に漏れず合皮ヘッドバンドボロボロ。そしてこのヘッドフォン、
耳に当たる部分も同じ材質の穴あき合皮で処理されていたのだが、そこも同じよ
うにボロボロに。その段階でもう捨てちゃおう、とすら思ったのだが、取り敢え
ずはボロボロ部分を削ぎ落として↑↑この状態(^^;)に。

耳回りのメカニズムは、4つのツメでプラスチックをカチカチ止めるタイプ。
ということは、耳に当たる部分を何かで覆ってあげれば、取り敢えず普通に使え
るようになる、と判断。ココをジャージ素材の布を切ってくるんで貼る、という
方法を考慮こそしたのだが、絶対に失敗しそう(^^;)。で、結局・・・。

直径65mmスポンジタイプイヤーパッドを購入し、バランスよく延ばしながら
セッティング。カッコイイとは言えないが、取り敢えず普通に使用出来るように
はなった。心なしか、元より音質が良くなったような・・・。

後はヘッドバンドをなんとかしたいのだが、この部分に手を入れるとなるとヘッ
ドバンド部分のメカを分解しなければならない。復旧できる自信も無い(^^;)。
このまま騙し欺し使うのがいいんだろうけど・・・。

NEW JAPAN SOUL 2025・後楽園ホール

#njSOUL


新日本プロレス『NEW JAPAN SOUL 2025』、本日は後楽園ホール大会。
今日のメインはエル・デスペラード藤田晃生の挑戦を受けるIWGP Jr.ヘビー級選
手権だし、他にも興味深いカードが組まれていたのだが、僕の興味は第四試合で組
まれた『G1 CLIMAX 35 Aブロック出場者決定ガントレットマッチ』一択。

前世界王者の後藤洋央紀がタイトルマッチで負傷し、G1出場絶望的に。コレを
受けて、G1出場権争奪マッチに敗れた4名が、ガントレット形式で1枠を争う、と
いう、本当の意味でのラストチャンス

・・・タイチが、やってくれた!
タイチはこれまで本当にいろいろあった苦労人で、実力は認められながらも脇役を
余儀なくされていた選手。しかし、ここ2〜3年のタイチは試合内容がすばらしく、
もう一花咲かせるべき人材だと思っていただけに、ここでの勝利は嬉しすぎる。

なんなら、G1制覇してくれても全然構わない。あの後藤が世界を取ったんだから、
タイチがG1覇者になるのだって全然アリ。いや、マジで期待してるぞ、タイチ!

NEW JAPAN SOUL 2025・東京武道館

#njSOUL


昨日、綾瀬東京武道館で行われた新日本プロレス『NEW JAPAN SOUL 2025』
おそらく昨日が、棚橋弘至がメジャータイトルに挑む最後の日。日をまたいでしま
ったのだが、NJPW WORLDでメインのみ確認してみた。

・・・試合時間、23分58秒
全盛期をとうに過ぎているハズの棚橋は、24分に渡って若き外国人エースの実力を
引き出すことに専念した。考えてみれば、オカダ台頭以降の棚橋はずっとこのスタ
イルを貫いている。正直、誰にでも出来ることでは無い。

まだ棚橋・中邑の時代だった頃、何かのインタビューで棚橋はこう言った。
「踏み台になりたいと思う」・・・。こういう発言、プロレスに限らずいろんな場面
で見受けられるモノだが、確実に一度トップを極めた男が、コレを実践している例
を見ることはほぼ無い。本当にカッコイイ男とは、棚橋弘至のことを言うのではな
いか?

そして、その棚橋に引き出されまくったグローバル王者ゲイブ・キッドの試合後
の態度もすばらしかった。この試合を経たことで、ゲイブの価値はこれまでの数倍
以上に跳ね上がった。このまま、誰もが認める選手になるんだろうな、きっと。

だけど、正直言えば最後に『輝く』エースの姿を、もう一度だけ観たい、というの
も紛れもない本音。タイトル奪取やG1制覇はもう望めない、だとするなら、どんな
カードが考えられるのか?・・・あの男しか居ないのかな、やっぱり。