FURY vs. USYK

#The Cat


サウジアラビアで行われたボクシング四団体世界ヘビー級王座統一戦
WBC王座を保持する英国のタイソン・フューリーと、WBO/IBF/WBA
スーパー王座を保持するウクライナのオレクサンドル・ウシクの対決。

今回はDAZNで独占配信が行われたため、ライブ観戦は出来ず。
夜になってからYouTubeのハイライトで確認したのだが・・・。

僕の予想はもちろんフューリー勝利
明らかにクルーザー級のウェイトだと思われるウシク、本当の意味で
スーパーヘビー級であるフューリーに勝ち目があるワケ無い、とまで
思っていたのだが、ハイライトを観ただけで目から鱗が落ちた思い

フューリーは見た目と違い、テクニックに溢れるボクシングを魅せて
くれるので好きなのだが、そのフューリーの内側から入る左右のフック
を被弾しながらも、しっかり前に出るウシク。柔よく剛を制す、を地で
行くようなスタイルで、9Rには明確なダウンを奪ってしまった。

結局最終12Rまで行き、2-1判定ウシクの勝利
ヘビー級の四団体統一はウシクが。しかもフューリーを破っての勝利。
・・・先日PFP1位に返り咲いた井上尚弥だが、残念ながら陥落しそう。

やっぱりヘビー級トップどころ同士の試合はおもしろい。
次にウシクにチャレンジするとすれば、誰になるのかなぁ・・・。

アパホテル新大阪駅前

#APA


今回の大阪出張、宿泊はアパホテル新大阪駅前
新大阪駅東口から徒歩3分くらい、新幹線を降りてすぐに宿に入れる、
というのはストレスが無くて非常に良い。

・・・ただまぁ、部屋は良くも悪くも普通のアパ(^^;)。
相変わらず巨大なベッドしか無い部屋はお世辞にも使い勝手が良いとは
言えない。が、今回宿泊したのは2Fフロア。同じ階に大浴場が配置され
ているため、部屋のシャワーを使用するくらいなら大きなお風呂に行っ
てしまった方が良い、と判断出来る。

そして新大阪駅前も以前に比較してご飯が食べられるところが増えた感
朝4時半集合じゃなければ、もっと楽しめたかも・・・。

ストラングラー 死刑囚の推理

#冤罪証明


ストラングラー 死刑囚の推理 / 佐藤青南(Kindle版)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

佐藤青南ミステリーシリーズ
昨年末のセール時にシリーズ3作品をまとめ買いし、正直すっかり忘れて
いたことはナイショ(^^;)で。

主人公は警視庁捜査一課に所属する刑事
大学生の頃、交際中の彼女が『ストラングラー事件』と称される連続殺人
事件に巻き込まれ死亡。逮捕されたのは元刑事風俗スカウトマンで、主
人公はこの事件で彼女が風俗で働いていたことを知ってしまう。犯人は一
貫して無罪を主張するが、判決は死刑。法廷で激高した主人公は犯人を罵
倒し、これをキッカケに刑事となるのだが、現代の日本でストラングラー
事件に酷似した殺人事件が頻発。主人公は関与を確認するため、自分の彼
女を「殺した男」面会を求める・・・という感じ。

恨み骨髄の死刑囚が、天才的なプロファイリング能力を持つ安楽椅子探偵
という構成がなかなか興味深い。この能力を見せ付けた死刑囚は捜査困難
な事件刑務所に居ながら解決し、結果的に主人公の手助けをする。同じ
様なシチュエーションとしては映画の「羊たちの沈黙」などを代表に幾つ
か見られるのだが、この作品もソレらと同系統。しかし死刑囚側が「サイ
アクなサイコパス」である、というありがちな設定が、若干マイルドにな
っているところがポイント。

コレのおかげで「もしかして冤罪?」という雰囲気がふんだんに流れ、逆
に主人公が苦悩する様が手に取るように解る。まぁ、冤罪であろうがなか
ろうが、スカウトマンをやっていた、というだけで死刑囚がクズであるこ
とは間違い無いのだが、それでもなんとなく死刑囚側に感情移入してしま
うのが不思議。

そして、死刑囚の支援者チームとして登場するサブキャラたちが個性豊か
で魅力に溢れ、ドリームチームのような息の合った動きを魅せる。冷静に
考えればいろいろ無理がある展開ではあるのだが、ソレをなんとなく納得
させてしまうところが、佐藤青南のテクニックな気がする。

物語の中盤から終盤にかけ、警察側死者連発
謎はどんどん深まっており、今後の展開がかなり気になる。ストラングラ
ーシリーズ、ちょっと追いかけるのが楽しみ!

Lemino BOXING PHOENIX BATTLE 116

#夢を託したくなる男


後楽園ホールで行われた『Lemino BOXING PHOENIX BATTLE 116』を、
Lemino中継にてライブ観戦。本日のお目当ては、メインの↓↓この試合。

WBOアジアパシフィックウェルター級王者佐々木尽が、負傷欠場から
約10ヶ月ぶりのリング。対戦相手はフィリピンジョー・ノイナイで、
この試合には空位のOPBF同級王座決定戦でもあった。

・・・いやぁ、心臓に悪い試合(^^;)。
曲者ノイナイ煽るように、ガードの上からとはいえ強烈なパンチ
わざと受ける尽。顔色は変わらず、確かに効いてはいないような気はした
のだが、左右ボディに関してはほぼノーガード。ラッキーパンチが一つ
当たれば、即負けに繋がるのがウェルター級であり、もうハラハラしっぱ
なしな状況。

しかし5R、連打を受けながらもベタ足でノイナイをコーナーに追い詰めた
尽は、鬼のような連打を展開。なんとかコーナーから逃れたノイナイだが、
最後はリング中央で強烈な左右のフックが決まり、佐々木尽のTKO勝ち!

・・・正直言えば、ディフェンスなどに不安はやたら残る(^^;)。
しかし、佐々木尽の持つスター性は凄まじく、とにかく応援したくなる
“華”に溢れた選手。

現在のウェルター級は、WBAスーパー/WBC/WBOを、前PFP1位テレ
ンス・クロフォードが保持している。佐々木尽、今のままでは三団体統一
王者であるテレンスには正直勝ち目は無い。・・・無いのだが、それでも
ンチが一発当たれば・・・というを見てしまう。

出来ればIBF王者シャロン・エニスWBAレギュラー王者エイマンタ
ス・スタニオニスWBC暫定王者マリオ・バリオスの3名のうち、誰か
と対戦してベルトを獲得し、テレンスに挑戦状を叩き付けて欲しいところ。

『待ってろ、世界!』
良い言葉だ! でも、待たされるくらいなら獲りに行け、世界を!

怪物に出会った日

#願掛け成功


怪物に出会った日 井上尚弥と闘うということ / 森合正範(Kindle版)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2023年10月末頃、井上尚弥マーロン・タパレスを破って自身2階級目
となるスーパーバンタム級四団体統一王者となる少し前にリリースされ
ノンフィクション

井上尚弥と闘い、敗れた選手へのインタビューで構成された作品。
コレが単行本になる前、どこかのウェブサイトにオマール・ナルバエス
章のみ掲載されており、ソレが非常におもしろかった。なので、発売日に
購入を、と考えていたのだが、状況を鑑みて自分で待ったをかけた

この段階で井上尚弥はまだWBC/WBOの王者。しかし、次戦がWBA/IBF
王者のマーロン・タパレス、と決まっており、その結果が出るまで待った
方がより楽しめる、と判断したため。もちろん尚弥は当然の様に四団体を
統一したので、その段階で購入しても良かった。しかし、あっという間に
次戦が決定。先週東京ドームで行われたルイス・ネリ戦である。

ここで、僕はかんたんな願を掛けた
この本を読むのは、尚弥がネリをボコボコにしてからだ、と(^^;)。この
願掛けが見事に成功したのは、こちらで報告した通りである。

そんなこんなでようやく読めたノンフィクションは、重厚にして切ない
内容。負けたボクサーにも、もちろんキャリアやビジョンがあった筈で、
ソレを粉々にされた、という事実を考えると、インタビューを行うのにも
勇気が必要だった筈。しかし、この作品に登場する殆どの選手が雄弁に負
け試合を語る様は皆一様に清々しく「”怪物”と拳を交える」という奇跡
を、武勇伝の様に語っているところがおもしろい。

特に印象に残ったのは、デビュー時の井上尚弥と真っ向勝負し、フルラウ
ンドを倒れずに闘い抜いた、後の世界王者である田口良一のインタビュー。
“男には負けると解っていても闘わなければならない時がある”という格言
を地で行くようなエピソードに、思わず胸が熱くなった

コレは本当にすばらしいノンフィクション
願わくば、井上尚弥が王者のうちにナルバエスJr.との試合が実現してくれ
たら嬉しい。そうなったら胸アツどころの話じゃ無いな、マジで。