ROPPONGI 3K

新日本プロレス「KING OF PRO-WRESTLING」両国国技館。
1.4東京ドーム前の最後のビッグマッチ、という位置づけなのだけど、今回は
カード的な魅力が正直乏しく、観戦しようとは思わず。結果だけを確認しよう、
ということでスポナビを覗いたら、第三試合に興味を惹かれる内容が。思わず
NJPW WORLDに接続してしまった。

IWGPジュニアタッグ選手権
王者リコシェ&田口隆祐に挑戦したロッキー・ロメロ率いる“ROPPONGI 3K”
の正体は、2年の海外遠征から帰国した田中翔&小松洋平。米国ROHではテン
プラ・ボーイズを名乗る、新日本のホープ。このタイミングで凱旋するとは・・・。

SHO&YOHを名乗ったこの2人、近年の新日本プロレスの中で一番と言って良
い程の逸材。どうみてもトレーニングをキッチリこなしているバキバキの身体
に加え、天性のプロレスセンスの良さ。そして両者共に今風のイケメンであり、
また新日本の会場に女性ファンが増えそう。

そして、結果はなんとROPPONGI 3Kタイトル一発奪取!
それも、ワールドフェイマスなリコシェから文句の無い3カウントを奪った、
というのが破格。そしてなにより試合内容がすばらしい。2人とも受けるとき
はガッチリ受け、攻めるときは気迫を全面に出す、という、ザ・新日本的な
ストロングスタイル。いやぁ、恐れ入りました!

こうなってくると期待してしまうのが新王者チームの東京ドームのカード
今のうちにヤングバックスにぶつけるべきだと思うんだけど、どうかなぁ・・・。
とにかくWelcome Back! 新日本のジュニア戦線、久々に熱いぞ!

「神様」の貴重な映像

▼G SPIRITS Vol.45

本日発売のG SPIRITS 45号、特集はなんと「カール・ゴッチ」
我々の年代のプロレスファンはほぼ全員がゴッチを「神様」として認識し、崇拝
の対象とする人。ここ最近、UWF回顧書籍を多々読んでいるのだけど、どうやら
このMOOKがトドメになりそうな気配。

まずは初来日時のエピソードを読みつつ、伝説となっているvs吉村道明のビデオ
をYouTubeで検索。↑↑が本当にアップされており、その試合内容に驚愕する。
こういう映像の存在をさりげなく教えてくれるのがG SPIRITSという雑誌の真骨頂
ではないかと。

・・・いやぁ、すばらしい。
初来日時の詳細なエピソードに加え、アントニオ猪木を始めとする関係者への
インタビュー。圧巻なのは、13ページに渡ってビッシリと書き込まれた「カレ
ル・イスターツ全試合記録」。これはもう、本気の永久保存版である。

とにかく、全盛期と目されるゴッチの試合映像を目撃できたことが嬉しい。
G SPIRITSを読んでなかったら、全く気付かずに終わるところ。本当に感謝だ!

KAIRI WIN!

WWE「MAY YOUNG CLASSIC」トーナメントファイナル。
決勝に上がってきたのはMMAをバックボーンとするシェイナ・ベイズラー
と、我らが日本のカイリ・セイン。大方の予想通りのマッチアップ。

既に大人気となっているカイリ、入場時にこの笑顔
大舞台なのに緊張する素振りが全く無い、というのがカイリらしい(^^;)。


ペースを握ったのはシェイナ。MMAファイターとは言え、スターダム
参戦経験もあるある種“日本向き”の選手。師匠のジョシュ・バーネット
ばりのアームロックスリーパーで攻勢に出るが、やや力が入りすぎ。


シェイナの技が尽きたところでカイリの時間に。
スターダム時代からの得意技、マリンスパイクを発射し、場内最高潮。
最後は完全無欠ダイビング・エルボーをズバリと決め、見事にMYC杯
を制して魅せた。

試合前から試合後まで、いろいろな表情が魅せられるのがカイリの強み。
この表情を見ていると、もしかしたら、今WWEに居る日本人の中でいち
ばん出世するのはカイリかも、とか思ってしまった。

カイリ・セイン、次は空位のNXT女子王座決定戦に挑むらしい。
すっかり手の届かないところに行っちゃった宝ちゃんだけど、このまま
行けるところまで一直線で! NXT、一発で取ってください!

フツーのプロレスラーだった僕がKOで大学非常勤講師になるまで

▼フツーのプロレスラーだった僕がKOで大学非常勤講師になるまで
/ ケンドー・カシン(Kindle版)

“悪魔仮面”こと、ケンドー・カシンの半生記。
カシン自身が執筆したワケでは無く、インタビュー集。幼少期→アマレス
時代→プロレス・格闘技時代→慶応大学非常勤講師時代(プロレスラー兼
務)までを、本人が丁寧に、そしてシニカルに語っている。

そもそもカシンのプロレスは完全に予測不能であり、すれっからしのファ
ンであることを自認している僕でさえ、いつも意表を突かれてしまう
IWGPジュニア王座を戴冠した時には勝手に自前のチャンピオンベルト
造ってしまったし、最近では意味なくパンダ(FMW参戦のパンディータ
という着ぐるみ系プロレスラー)を襲いワンマッチ興行までやってしま
う、という、理解不能ながら爆笑せざるを得ない行動を取ってしまう。

・・・無論この本も、まぁ、面白い(^^;)。
皆はカシンを「へそ曲がり」とするが、事実はきっと。あまりに自分に
正直に生きているが故に、その様がへそ曲がりに見えているだけかと。
そしてカシンが“発想の天才”であることがすぐさま解る、「カシン解読マ
ニュアル」的な非常に興味深い一冊になっちゃてるから、それがもう痛快

しかし、ニッチだなぁ、この本(^^;)。
さすがにカシンを知らない人は、読んでも意味が解らない可能性アリ。
もしかしたら、爆笑するかもしれないけど。

「怪物」の恐ろしいボクシング

米国・カリフォルニア州カーソンスタブハブ・センターで行われたボクシン
W世界戦セミファイナルに登場した日本井上尚弥は、米国・WBO7位の
アントニオ・ニエベスを相手に横綱相撲、自身の持つWB0世界スーパーフェザ
ー級王座を防衛、米マットで衝撃のデビューを果たした。

言ってしまえば、あまりに「恐ろしいボクシング」
中央に立つのは王者の井上で、ニエベスは足を使ってその周囲をサークリング
する、という展開が主なのだが、それほどフットワークを使用しているように
見えない井上の動きが鋭すぎる5ラウンドに炸裂したボディブローの印象は
かなり強烈。誰もがウゲェと思ったに違いない。

6ラウンド、王者のパンチを警戒した挑戦者が全く中に入って来ない。コレを
挑発する井上の姿はもう神懸かった格好良さ。ダウンこそ奪えなかったものの、
挑戦者に次のラウンドを闘う気力は無く、井上の6R終了TKO勝ち

山中の王座陥落以来、ちょっと寂しくなった感のある日本ボクシング界だが、
怪物感を増した若き王者のおかげで今後が俄然楽しみになってきた。惜しむら
くは、メインでリマッチに敗れたローマン・ゴンザレスとの試合が実現しなか
った(おそらく)ことくらい。

目指すのは三階級制覇でも、統一王者でも、どちらでもいい。
日本にはまだ、怪物・井上尚弥が居る!