SHO THE MURDER MACHINE

#njbosj


新日本プロレス年末は、今年も【BEST OF THE SUPER Jr.】および
【WORLD TAG LEAGUE】の二本立て。交互にそれぞれの公式戦が行わ
れる形式なのだが、今年はBOSJの方がちょっとヘンな事になっている。

原因はバレットクラブ入りし、大ヒールと化したSHO
初戦にIWGPジュニア王者のエル・デスペラード、二戦目で前回BOSJ
覇者の高橋ヒロムを撃破。しかし、両試合ともにBC勢が介入した上で
の勝利。この状況に大ブーイングが起こっている。

この試合内容を観て、今年のリーグ戦への興味は消えた
BOSJはG1以上に過酷なリーグ戦でなければならない、という思いが
強く、フェアで無い試合が行われるBOSJは僕の中でBOSJでは無い。

リーグ戦への興味は失せたのだが、SHOの存在は非常に気になる。
やっていることはG1EVILがやったことと同じなのだが、コレをSHO
がやると逆にニヤッとする。装いだけ派手にして無理にヒールをやっ
ている・・・ように見える・・・EVILとは違い、SHOのヒールっぷりは既に
板に付いているし、やっつけ感が一切感じられない。プロレスラーと
しての資質の差なんだろうなぁ、コレが。

SHOがここまで開き直るのであるのなら、いっそ優勝して欲しい。
出来れば、全試合乱入・介入があった上での全勝で。そのあとはジュ
ニアに拘らず、ヘビーで悪逆の限りを尽くす、というのはどうかな?
ほっといてもあと5年以内新日本エースになれる素材なので、ここ
でのヒール経験は有意義かと。悪ければ悪いほどいいな、SHO。

昭和プロレステーマ曲大事典

#GATE MUSIC


▼昭和プロレステーマ曲大事典 / コブラ

もの凄くニッチなテーマのムック。いや、僕にとっては学術資料的な書籍。
著者のコブラ氏は僕がほぼ定期購読している「昭和プロレスマガジン」にて
毎号昭和プロレスの「入場テーマ曲」に関する記事を書いている人。この分
野では筋金入りの方。

プロレスラー名前で使っていたテーマ曲の検索が出来る、という辞書形式
1曲毎に深い内容の解説が記されており、年代ごとに違うテーマ曲を使用して
いる場合は複数曲がちゃんと掲載されている。

今はもう当たり前だが、「選手入場時に音楽を流す」ことが普通で無かった
時代があり、僕もその頃の記憶がしっかりある。アントニオ猪木「炎のフ
ァイター」で入場するのを初めて観た時は、身体に電流が走った覚えが(^^;)。
コレを思いついた・・・と言うより、「テーマミュージックに乗って入場」とい
うよりプロレスらしい風景を当たり前にしてくれた人に、本当に感謝したい。

しかし昔のプロレス界、「著作権」への配慮が全く無いのがある意味凄い。
今はしっかりオリジナル曲が作られるようになったが、こういう無法地帯も
それはそれで心地よい気も。

まとめてくれたコブラ氏に心からのリスペクトを。
この本のおかげでまたCDを数枚注文することになったのはナイショで。

昭和プロレス禁断の闘い

#全てのはじまり


▼昭和プロレス禁断の闘い / 福留崇広

「さよならムーンサルトプレス」の著者、福留崇広氏の作品。サブタイト
ルは『「アントニオ猪木 対 ストロング小林」が火をつけた日本人対決』

1974年3月19日、東京・蔵前国技館で行われたNWF世界ヘビー級選手権、
アントニオ猪木vsストロング小林の伝説の一戦を軸に、昭和の時代に展開
されたプロレスの【日本人対決】を描いた渾身のノンフィクション。

この作品が凄いのは、その猪木vs小林を全ての根源とし、その前後で話題
を呼んだ日本人対決を「一連の物語」として処理していること。個別に見
ればこの本に書かれていることは全て詳細まで知っており、今さら確認す
る必要は無いのだが、一連で描かれた所為で「壮大な物語」と化す。この
手法で作品を構成するのは、誰にでも出来る芸当ではない。

今のプロレス界では普通に行われる日本人同士の試合だが、それが普通で
は無い時代は確かにあった。もしアントニオ猪木とストロング小林の試合
が成功しなければ、心を燃やした藤波vs長州の名勝負数え歌や天龍・鶴田
鶴龍対決三銃士四天王の時代は来なかった、と思うとゾッとする。

丁寧な取材とポイントをしっかり押さえたインタビュー、何よりも行間か
ら溢れる圧倒的な説得力は、感嘆のレベル。メチャクチャ束のある本だが、
マニアなら絶対に読んでおいて損は無い。

福留氏の次作、題材が本当に気になる。それが「プロレス」で無かったと
しても、きっと読んじゃうだろうなぁ・・・。

POWER STRUGGLE 2021

#njpst


新日本プロレス年内最後のビッグマッチはエディオンアリーナ大阪で
行われた『POWER STRUGGLE』全9試合、うちタイトルマッチが6つ
制限があるとはいえ、チケットはソールドアウト。プロレス界もようや
元の状態に戻りつつある。

今日は間違いなくメイン、IWGP世界ヘビー級選手権
王者鷹木信悟が、G1公式戦で敗れているザック・セイバーJr.の挑戦を
受けたのだが・・・。

・・・なんというか、非常に「好み」な試合。
鷹木もザックも自分のカラーがしっかりある選手だが、この試合はほぼ
ザックの世界。鷹木はそこにガッチリ踏み込み、これまでに観たことの
無いサブミッションマッチを繰り広げて魅せた。最先端のC.A.C.Cと言っ
たら褒めすぎだろうか?

ギリギリで勝利したのは鷹木だが、MVPは間違いなくザックだった。
新日本はこの2人の選手を、絶対に手放してはならない。こういう試合
がある限り、新日本はまだまだメジャーの座に居続けられるハズ。

これで1.4ドームのメインは鷹木信悟vsオカダ・カズチカに決定。
今は完全に鷹木に肩入れしている状態。観に行くかな、ドーム・・・。

2021・G1-31 at 日本武道館vol.2(19/19)

#G1 #G131 #日本武道館(2)


新日本プロレス『G1 CLIMAX 31』、日本武道館2日目は決勝戦

Aブロック1位飯伏幸太は勝てば前人未踏の三連覇Bブロック1位
オカダ・カズチカは、1年以上タイトルから遠ざかっており、コレ
に勝って新春ドームのメインに進みたいところ。単純に観ても現在の
新日本の黄金カードなのだけど・・・。

リーグ公式戦のルールは30分1本勝負だが、決勝は無制限
故に、いつも決勝は長時間の闘いとなる。序盤、突発的にハイスパー
トな展開にはなるが、基本はジックリした展開。お互いに長期戦を意
識していたことが解る。

しかし25分過ぎカミゴエをキックアウトされた飯伏が「ならば!」
という感じでフェニックス・スプラッシュを解禁。しかしオカダはこ
れを回避、逆襲に転じようとしたのだが・・・。

うめき声を上げる飯伏はリング中央で全く動けず。
何度かプレイバックを確認したのだが、どうやら着地時に右腕を変な
角度で強打した模様。脱臼骨折、もしかしたら両方かもしれない。

レフェリーストップオカダの勝利
このG1、実際オカダは強かったし、優勝に文句は無いのだけど、さす
がに釈然としないモノが残る。飯伏のケガが大したことないといいの
だが・・・。

ただ、今日はアンダーカードで嬉しいシーンもあった。
セミ前に行われたグラップリングエキシビションマッチに登場した
のは、なんと柴田勝頼。不覚にも、大泣きしてしまった。

本人は本格復帰を示唆するコメントを残したが、コレが本当ならこん
なに嬉しいことは無い。大歓迎だぜ、柴田!


[本日までの星取表]