福家警部補の再訪

▼福家警部補の再訪  / 大倉崇裕(Kindle版)

大倉崇裕福家警部補シリーズ第二弾
こないだ読んだシリーズ第一作が非常に面白く、続編にすぐ手を出した次第。

この第二弾もテレビドラマで既に観ているエピソードが殆どだったのだが、
相変わらず漂いまくる緊迫感。文章で改めて読むと実に良く出来たミステリー
であり、オチが解っていても興味が全く途切れない。ハッキリ言って凄いです、
コレ。

今作品も収録は4篇
豪華客船内での警備会社社長との対決を描いた「マックス号事件」、過去に後
ろ暗い事実を持つ売れっ子脚本家の計略「失われた灯」、落ち目になりつつあ
る漫才コンビの悲哀を描いた「相棒」、そしてフィギュア造型家の秘密を暴く
「プロジェクトブルー」
個人的には犯人の最後の台詞が印象的な「プロジェクトブルー」がお気に入り
だが、全ての作品で極めて”特殊”な世界が描かれており、その手のマニアも充分
に納得出来るハズ。カッチリとしたミステリーが読みたい人は是非!

そして、「Unlimitedでシリーズ第一作が無料」というのは非常に良いかも。
まずは無料(※定額だけど)で世界観を知り、気に入れば以降を有料で購入、
という流れは合理的だし、素直に課金出来る。同じ様なスタイルで読書出来る
作品を望む!

・・・すげぇな、Amazon(^^;)。いや、凄いのは出版社か(^^;)。