#G1 #G131 #大田区総合体育館(1)
東京に戻ってきた新日本プロレス『G1 CLIMAX 31』だが、アチラで報告
した通り内藤哲也が早々に負傷欠場確定。正直、Aブロックへの興味はか
なり薄れてしまったかも。以降、Aブロックの興行は全5試合になるのも、
ちょっと納得が行かないのだが・・・。
[本日の公式戦結果・Aブロック] ※左側が勝利予想選手
○グレート・O・カーン<3勝>【Eliminator】<2勝1敗>矢野通×
○KENTA<2勝1敗>【Game Over】<2勝1敗>高橋裕二郎×
×石井智宏<1勝2敗>【Kamigoe】<2勝1敗>飯伏幸太○
○ザック・セイバーJr.<2勝>【Arm Bar】<2勝1敗>鷹木信悟
(○タンガ・ロア<1勝1敗>【Get a Bye】<9敗>内藤哲也×)
[本日のピックアップ]
さすがに内藤不在をカバーしようと、各選手が必死。特にセミ・メイン
はあまりに充実しており、甲乙付けがたい内容。ということで、今日は
双方の試合を。
まずはセミ、飯伏幸太vs石井智宏。
石井の真骨頂である【ゴツゴツ】に対し、真っ向から上から目線で立ち
向かう飯伏、という図が非常に面白い。石井の打つ強烈なエルボーに対
し、掌底のコンビネーションをやり返す飯伏の大人げなさ(^^;)。僕が
飯伏に感じる「特別感」は、彼のこういう部分。
恐ろしいレベルの消耗戦を制したのは飯伏。
初戦はコンディションに不安を残した飯伏だが、石井との「意地の張り
合い」に負けるワケに行かない、という意地かと。対する石井は2連敗。
試合内容がすばらしいだけに、負けが続くのは惜しい。1勝出来れば流
れは変わる気がするのだが・・・。
メイン、鷹木信悟vsザック・セイバーJr.。
解りやすい【柔と剛】の対決だが、こうなるとやはり柔側に思い入れを
持ちたくなるのが日本人。ということで、今日はなんとなくザックに肩
入れ。これが、とんでもない試合になった。
基本はテクニカルな”切り返し合い”なのだが、その過程が凄い。
ザックは鷹木のパワーに対して玉砕覚悟で切り返しを挑むし、鷹木はし
っかり極まっているように見えるザックの関節技をパワーで無理矢理押
しつぶす。観てるコチラの方が痛い、という展開。
競り勝ったのはザック。それもシンプルな腕ひしぎ逆十字をスルッと極
め、鷹木は反射的にタップ。この二人の試合、いつまでも観ていられそ
うなくらいレベルが高い。
終わってから気付いたのだが、セミ・メインに新日本の「生え抜き」が
一人も居ない、という事実。コレは団体としての進化と取るべきなんだ
けど、ちょっと悔しい気がしないでも無い。内藤の不在、やっぱり辛い
のかなぁ・・・。
[本日までの星取表]