#遭遇
毎年恒例になりつつあるNOAHの元旦武道館興行を昨日ABEMAにて観戦。
武道館は全盛期のようにほぼソールドアウト、観客の反応も良い。しかし、
今年の元旦興行はやっぱりいつもと様子が違う。
ダブルメインの第一試合、つまり事実上のセミファイナルが、GHCヘビー
級選手権。屈辱に燃えた清宮と拳王は、とんでもないくらい激しい試合を
魅せてくれた。この試合を超えるのは辛いかな、とか思っていたが・・・。
ダブルメイン第二試合、グレート・ムタとシンスケ・ナカムラのスペシャ
ルマッチ。この試合の二人が、文字通り『役者』が違った。
前半はジックリした立ち上がり。ムタもナカムラも自分の色を出しつつ、
「新日本流ストロングスタイル」の攻防を展開。武藤ならともかく、ムタ
でこのスタイルをチョイスするところが武藤敬司のセンス。
一方、現役のWWEスーパースターもダテでは無く、ムタは何度も窮地に
陥るが、その度に毒霧を噴射して逆転。ここまで観て、この試合でもゲー
ムメイクしていたのは武藤だ、という事実を理解。こういうプロレスラー
がいなくなってしまって大丈夫なんだろか?と切実に思った。
しかし、ナカムラも非凡なセンスを発揮。ムタの毒霧をキスで吸い取り、
逆にムタの顔面目がけて噴射。すかさず必殺のキンシャサを決め、見事な
スリーカウントを奪って魅せた。
日本でグレート・ムタがデビューしてから今日まで、ここまでの「完敗」
を喫した事実は無い。おそらくムタは自分を打ち負かす相手を探しており、
その眼鏡に適ったのがナカムラ・・・いや、中邑真輔だった気がする。
こういう試合は、やっぱりメインになるべきだった、と改めて思った。
さて、NOAHは今後どうなるのか?
ナカムラはこの一試合で米国へ帰還するし、武藤も2月にはいなくなる。
そいうなると、やっぱりGHC王者が絶対的なブランドになるべきで、ソレ
が出来るのはもう清宮海人しか居ない気が。
ここ1年で清宮が本物になれるかどうか、にかかっている気がするなぁ・・・。