棚橋弘至という生き方

#njpw53rd


新日本プロレス『旗揚げ記念日』・大田区総合体育館大会。
すっかり恒例化したビッグマッチで、毎年楽しみにしているのだが、今日はそこ
までのれない状況NJPW WORLDの生中継を確認した。

メインイベント、IWGP世界ヘビー級タイトルマッチ
王者後藤洋央紀に挑んだのは、なんと新日本プロレスリング(株)代表取締役
社長・棚橋弘至。来年1月4日・東京ドームでの引退を表明している棚橋にとって、
おそらく“最後”IWGP世界戦となる。

・・・棚橋は、踏ん張ったと思う。
満身創痍な上に、多忙なデスクワークでまともに練習も出来ていないハズ。
そんな状態でも“勝ってしまう”選手は存在するのだが、そういう説得力の無さ
いちばん嫌うのが棚橋弘至というプロレスラー。この試合で棚橋が勝ってはなら
ない、というのは、ファンなら皆解っていた。

今出来ることを全てやり、見事に敗北して魅せた棚橋。
おそらく今後はタイトルマッチに絡むことも、そしてメインに登場することも
無い気がする。

通常オンエアには乗せない、敗者へのバックステージインタビュー
ここでの棚橋のコメントを聞いていたら、本当に涙が止まらなくなった
あと約9ヶ月で、本当に棚橋弘至はリングから消える。その事実を突きつけられ
たようで、胸が痛くなった。この痛みに耐えながら、最後まで棚橋弘至の生き方
を見つめなければならない。それが、棚橋弘至に対する礼儀だと思うので。