WRESTLING REDZONE in HIROSHIMA

#njREDZONE


新日本プロレス『WRESTLING REDZONE in HIROSHIMA』広島サンプラザ。
現在、レスリングどんたく前哨戦シリーズの最中だが、今年は広島大会
佐賀大会別タイトル付きビッグマッチ。何よりも福岡大会の後に退団
が決まっている内藤哲也“準ホーム”広島。さすがにコレは確認すべき。

無論、注目はセミファイナルスペシャルタッグマッチ
元IWGPタッグ王者師弟コンビ、L.I.Jの内藤哲也&高橋ヒロム組が、本体
再編成でタッグを組んだ石井智宏&タイチ組と対戦。コレがとんでもなく
エモい試合になってしまった。

相変わらず内藤のコンディションはサイアク技の正確さはどんどん失わ
れており、今日に至っては得意技の類が一切キレイに決まっていない、と
いう事態に。もしかしたら内藤の「目」は思った以上に悪く、ほぼ見えな
い状態で試合をしているのではないか?と疑ってしまった。そうでないこ
とを願ってはいるが、如何せん内藤に休養は絶対に必要だと思う。

そんな内藤を負けさせるワケにはいかない、とばかりに、ヒロム鬼気迫
るレベルの好ファイト。しかし、相手の石井&タイチもソレを許すハズが
無く、こちらも凄まじい攻撃で対応。内藤も出来る限りのことはやった、
と思うのだが、残念ながら・・・

・・・コレもおそらく、だが、内藤哲也の中では今日の試合がラストマッチ
というつもりだったのではないか、と。思い入れのある広島で、今出来る
限りのファイトをした、と考えると、思わず涙腺が緩んでしまった

内藤の今後のスケジュールは、殆どがL.I.Jとしての10人ないしは8人タッ
。鹿児島大会で同じく退団するBUSHIとのタッグが組まれているが、こ
ちらはオンエア・配信共に無い大会。今日の内藤が、全力を出した最後の
試合だ、と思うと、やっぱり少しやるせない。

中邑真輔よりも、オカダ・カズチカよりも、内藤哲也の退団は痛い、と
個人的に。福岡大会、観るのが少し怖いなぁ・・・。

方舟の継承者

#IMMORTAL BIRD


方舟の継承者 / 丸藤正道(Kindle版)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「方舟の天才」ことNOAH丸藤正道が、2018年に行われた自身の20周年記念
興行にリリースした自伝。7年前はある事情(後述)で手に取るタイミング
が無かったのだけど、Unlimited扱いになっていたのでチェックしてみた。

丸藤正道という天才プロレスラー、我々新日本派のファンにとってある意味で
「目の上のタンコブ」(^^;)。運動能力が高くて出来ない事はほぼ無く、スタイ
リッシュな上にルックスも良い。さらにプロレスのセンスも抜群。文句の付け
ようの無い、本当の意味での“逸材”であり、丸藤が新日本を選ばなかった、と
いう事実に地団駄を踏んだほど。

実際、旗揚げしてから数年間、NOAH「国内プロレス団体の最高峰」であっ
た時期があったのは、認めざるを得ない。もちろん三沢光晴小橋建太と言っ
た名選手の存在が大きいのだが、NOAHをそこまで押し上げたいちばんの原因
は、丸藤KENTAが積極的に他団体の選手と闘い、その実力を認めさせてきた
のが大きい。コイツらさえ居なければ、と何度思ったか(^^;)。

そんな丸藤の半生が本人の口から語られているのだが、僕が感じたのは不思議
なことに“新日本的な感覚”だった。ライバルのKENTAと比較すれば、オトナに
見られがちな丸藤だが、実は丸藤の方がラジカル尖っていたのではないか?
とか思った。まぁ、そのくらいで無ければあの体格で20年以上NOAHのトップ
を張り続けることは出来なかったんだろうけど。

・・・しかし、丸藤の20周年記念興行納得出来るモノでは無かったのも事実。
もしあの試合が強烈な印象を残してくれれば、おそらくそのタイミングでこの
本も入手していたと思う。そのくらい、あの試合は残念だった。

あれから7年が過ぎ、さすがの丸藤正道にも「終わり」が見えて来た気が。
「天才」の最後は、それに相応しいモノでありますように。最後までしっかり
見届けるつもりなので。

ゼンハイザー・MM100イヤーパッド交換

#SENNHEISER


ここ一週間で4つヘッドフォンイヤーパッド交換を敢行。
一気に交換する必要があったのは、購入がどれも似たような時期で、一斉に経年
劣化が来た、というのが原因。で、トピックに書いたのはその全てが密閉型、俗
オーバーイヤーオンイヤーと呼ばれるモノ。だから、今は殆ど使用しなくな
ったオープンエアタイプのヘッドフォンはほったらかしになってたのだが・・・。

・・・ご覧の様に、かつてのメイン機ゼンハイザーMM100のイヤーパッドもボロ
ボロに(^^;)。MM100はあまりに音質・使い心地共に良く、死ぬほどセットアッ
プに苦労した1台目を入手後、予備用に2台目まで手に入れたほど。他にKOSS
Amazon Basicbluetoothタイプワイヤードのオープンエアタイプが2本ある
のだが、ほぼ全てのイヤーパッドが同じ様な状況

今回購入したのは上記の2種類
左側はいわゆるスポンジタイプの一般的なヤツで、50mm径右側合皮イヤ
ーパッドタイプでサイズは60mm。MM100は以前からデフォルトのスポンジと、
合皮イヤーパッドを取り付けた2種類を用意し、気分で使い分けていた。

ということで、無事に交換完了
久しぶりのMM100だが、やっぱり音質に関してはかなり良い。以前この機種を
“ネックバンドの最高峰”と表現したことがあったのだが、今もその気持ちは揺る
がない。中古とかで見掛けることがあれば、ぜひ入手しておくことをオススメ。

ちなみに僕が密閉型に乗り換えたのは、電車内で使っている時に音漏れを指摘
されたことがあるから(^^;)。MM100にイヤーパッドを取り付けてみたのは、
少しでも音漏れを抑えたい、という狙いがあった。焼け石に水だったけど。

・・・しかし、屋外を散歩する時くらいは音漏れを気にしなくていいかな、とちょ
っとだけ思った(^^;)。MM100、また眠らせちゃうのはちょっと惜しいので。

CONCLAVE

#根比べ


教皇選挙』at シネマイクスピアリ。

何かの折に↑↑この予告編を観て、出来れば観たいなぁ、と思っていた映画。
たまたま時間が空いたので、イクスピアリのレイトショーにて鑑賞。平日の
この時間、公開直後作品以外は殆ど客が居ないのだが、今日はかなりの大入り
前評判も良かったので、期待して鑑賞したのだけど・・・。

・・・う〜ん、いや、予想されたこととはいえ、全体的に「重い」気が(^^;)。
カトリック教会の頂点に立つ教皇急逝し、その後釜を決めるための「選挙」
の様子を描いている作品だから、それも当たり前なのだが、場所がバチカン
の教会の中のみで、基本的に画面の雰囲気に一切変化が無い。正直、導入の
部分では眠気を堪えるのに必死になってしまった。

まぁ中盤以降で候補者どんどん脱落して行く流れは興味深く、サスペンス
・ミステリーとしての骨子はかなりキチンとしていた。ラストは結構などん
でん返しもあり、ハードボイルド系が好きな人には刺さる気がする。

けしてつまらないワケでは無いのだが、強烈に印象に残ったのが主役を張っ
レイフ・ファインズ「最晩年のハリソン・フォード」的な雰囲気を醸し
出していることと、枢機卿の皆様が被っている帽子(?)のデザインがヘン
だった、ということくらいなのはちょっと(^^;)。この映画、日本語吹替
もう一度観たいかも・・・。

王道ブルース

#Taking Bump


王道ブルース / 渕正信(Kindle版)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2025年現在71歳の今も現役としてリングに上がり続けるいぶし銀プロレス
ラー『赤鬼』こと渕正信の自伝。渕のキャリアは既に50年を超えているのだ
が、凄いのは一貫して「全日本プロレス所属」であること。おそらく全世界の
プロレスラーで、50年以上単一団体に上がり続けたプロレスラーは、渕正信し
か居ない、と思われる。

そんな渕が、自分のキャリアを振り返りながら「全日本プロレス」歴史を語
る、という内容。全日本はライバルの新日本プロレスと比較し、波風があまり
立っていない雰囲気。実際、ジャイアント馬場さんが亡くなるまでの間に起こ
ったスキャンダルらしいスキャンダルと言えばSWS騒動程度。この本の中にも
“クツワダクーデター騒動”などの些事(^^;)に関する記述があるが、やはり
全日本は概ね平和だったんだなぁ、と。これがプロレス団体として良いのか悪
いのか、僕には判断が難しいところ。

そして、いちばん印象深かったのが「道場」での練習内容
やっぱり全日本のトレーニングの中心は「受身」であり、それが全日本プロレ
スのスタイルを構成していた、という事実。確かにこのおかげで全日本のリン
グは“堅実”ではあったのだが、前座戦線に一切派手さがなく、地味に感じたの
も事実(^^;)。猪木信者の僕としては、派手な技こそ無いモノの、感情剥き出
しで意地を張り合う新日本の前座の方がおもしろかった。受身の交換、となっ
てしまうと、やっぱり・・・。

その中でもいちばん地味だったのが、だった気がする。
もちろん渕にも輝かしい実績・・・インタージュニア・世界ジュニア奪取など・・・
もあるのだが、ソレが目立ったかどうか?と考えると・・・。

しかし渕が凄いのは「地味」なまま存在確立し、現在に至っていること。
本人はソレを幸運と感じていそうだが、渕のキャリアの殆どは馬場の意向に沿
ったモノで、我が儘な動きは一切無かった。しかしソレを貫き、気が付いたら
ファンが渕正信というプロレスラーを「特別」としたのだから凄い。

どんな世界でも、「継続」は実は誰にでも出来ることではない。
それを成し遂げた男が語る半生、共感する・しないはともかくとして説得力
あることは間違い無い、と思う。

こちらはUnlimitedで読むことが出来るので、馬場派のプロレスファンは必読
猪木派もかなり楽しめたけど。