Konomama “Stalker” Ichikawa

#見事な攻撃だ、TARUちゃんマン


DRAGON GATE所属のプロレスラー、元ストーカー市川こと、このまま市川
が、本日の後楽園ホール大会の棚橋弘至戦を最後に現役を引退した。

1998年デビューだから、現役生活は26年にも及ぶ。
この男の何が凄いかと言えば、26年間全てを通じて一貫して「弱かった」
ということ。最初から最後まで『お笑いプロレス』を貫いた、強さを必要と
しないプロレスラー第一号だった、と思う。

そういうスタイルの選手であるからこそ、レジェンドレスラーたちとのシン
グルマッチ経験は多岐に及ぶ。藤波辰彌・天龍源一郎・藤原喜明・長州力・
鈴木みのる・川田利明ら全員と、シングルで闘ったことのあるプロレスラー
を、僕は市ちゃん以外に知らない

・・・寂しくなる
市ちゃんの後継者は当然現れていないし、他の誰かにあの世界観を創造出来
るとも思わない。唯一無二の存在は、永遠に唯一無二のままな気がする。

本当に、お疲れ様でした
最後の最後まで自分の仕事を貫いたこのまま・・・いや、ストーカー市川とい
うプロレスラーを、僕は心の底から尊敬しています。ありがとう!

「してはいけない」逆説ビジネス学

#麺ジャラスK


開業から3年以内に8割が潰れるラーメン屋を失敗を重ねながら10年も
 続けてきたプロレスラーが伝える 「してはいけない」逆説ビジネス学
/ 川田利明(Kindle版)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2019年に発売された川田利明ビジネス本
川田と言えば、全日本プロレス四天王一角であり、同団体の最盛期を創造
したメンバーの一人。それだけの名選手でありながら、引退を表明すること
なくリングから遠ざかり、2010年にラーメン店「麺ジャラスK」を開店。
2024年の現在もお店は健在

プロレスラーとしての川田は、正直苦手なタイプだった。と言うのも、古く
から新日派だった僕にとって、説得力しかないプロレスを体現する川田は
でしかなく、当時の新日本のエース級・・・橋本・武藤・蝶野など・・・の勝ち
目は薄い、とか思っていたから(^^;)。まぁ、後にハッスルに参戦し、その
懐の深さを魅せられた時には違う印象を持ったのだけど。

そんな川田が、自身の経営するお店が10周年を迎えたところで出版したのが
この作品。ラノベの如く「タイトルを読んだだけで内容が解ってしまう」系。
ほぼ何も考えず、居抜き物件でラーメン屋を始めてしまった自分の経験談
失敗談が記されているのだが、まぁ言葉のチカラがあまりに凄い。もしこれ
からラーメン屋を始めよう、と考えている人がコレを読めば、確実に考え直
すに違いない。

ちなみに、プロレスのことはほぼほぼ出て来ないので、その手の内容を期待
するファンは手を出さない方が吉。逆に言えば、プロレスファンでは無い人
にはやたら響きそう。こんなところでも“説得力”を発揮するのだから、やっ
ぱり凄いよな、デンジャラスK

闘魂と王道

#二団体時代


闘魂と王道 – 昭和プロレスの16年戦争 / 堀江ガンツ(Kindle版)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ライターの堀江ガンツ氏の著書。
新日本プロレス・全日本プロレスの両団体が旗揚げした1972年から、作者
「昭和プロレスの最終回」とした1988年までの、17年間に渡る両団体の
“攻防”が記されたノンフィクション。

数年前に刊行されたモノで、書店で見た折にその束の厚さに圧倒された覚え
がある。この手のプロレス本はおおよそで考え無しに購入してしまう僕なの
だが、どういうワケかこれまで手を出さず。最近になってUnlimitedに登録
されたので、これ幸いとばかりに読んでみた。

・・・正直、紙の書籍を購入しなくて良かったな、と。
いや、二団体時代に起こったトピックはしっかり押さえられており、それに
関係各位のインタビューを混ぜた構成と、その物量には感心したのだが、何
故だか食い足りない。おそらく、構成上時系列が若干曖昧になってしまって
いるのが原因だと思うのだが・・・。

ただ、大いに共感出来るのは1988年「最終回」としたこと。
アントニオ猪木“実質の引退試合”が、あの横浜文体で行われた藤波辰爾
であったことは全面的に同意する。その後がボーナストラックだったことを
改めて理解出来ただけでも、コレを読んだ甲斐はあったのかも。

・・・堀江氏の著作はもっとポップなモノの方が良い気がする。
下手にマジメなモノを書くと、ちょっと違和感があるので(^^;)。

WORLD TAG LEAGUE 2024・最終戦

#njwtl


新日本プロレス『WORLD TAG LEAGUE 2024』最終日
会場はグランメッセ熊本、NJPW World + abemaTVの二元生中継。大きめ
の会場がしっかり埋まっている様子は壮観。ちなみに今日は芝居を観に行っ
ていたので、帰宅してからWorldのアーカイブをチェックした。

Aブロック1位ゲイブ・キッド&SANADA【BULLET CLUB WAR DOGS】
Bブロック1位内藤哲也&高橋ヒロム【Los Ingobernables de Japón】

20日間15興行という過密日程で怪我人も多数出た。ドーム前にこの状況、
というのはちょっと考えモノだが、ココを勝ち上がった両チームは、どち
らも1.4・東京ドーム大会のスケジュールが白紙。斜に考えると、どちら
が勝利してもおかしくないカードであり、好勝負必至

ゲイブ・キッドはこのシリーズで完全に覚醒した感。基本がしっかりして
いる上に、不貞不貞しい態度を崩さないプロ根性会場人気が高いのも頷
ける。ようやく現れたダイナマイト・キッドの後継者、新日本は大事にし
て欲しいところ。

そのゲイブを向こうに回し、圧倒的に「主役」だったのが高橋ヒロム
4人のうち一人だけジュニアなのにも関わらず、体格的なハンデを殆ど感じ
させない。プロレスセンスは4人の中でもアタマ一つ抜けており、試合は
ヒロムがその殆どを組み立てたのだから凄い。

実際に試合が終わるまでに、勝負が決まった!と思わせる瞬間が2回あった
ほどのスリリングな名勝負。試合を決めたのはなんとヒロム!フィニッシュ
名も無きヒロムロールという丸め込み系の技だが、決まり具合がエグいく
らいガッチリで、説得力満点だった。

タッグリーグとはいえ、遂にヘビー級のタイトルを奪取したヒロム。
試合後のマイクで内藤は、1.4東京ドームヒロムとのシングルを示唆。
内藤がヒロムをパートナーに選んだのはこのためだったのか、と感心した。

結局全戦レビューしてしまったが、終わってみたら大満足WTL2024
だけど・・・。IWGPタッグ挑戦とか、そういうのはどうなっちゃうのかな?
という疑問が無いワケでは無い(^^;)。まぁ、深く考えるのは・・・。

WORLD TAG LEAGUE 2024・第14戦

#njwtl


新日本プロレス『WORLD TAG LEAGUE 2024』14日目
今日は九州最南端鹿児島県薩摩川内市・サンアリーナせんだいでの興行。
実はここ、親の実家付近。いつか行ってみたいと思っているのだけど・・・。

Bブロックトップを走っていたグレート・O・カーン&HENAREだが、や
はり昨日のHENAREの怪我は深刻だったらしく、欠場が確定。そうなると
今日の公式戦各試合の結果如何で、決勝進出決定戦が行われることになる。
もしかしたら、と思っていたら・・・。

案の定、勝ち点10で並び、直接対決の結果が三者三様になってしまった、
内藤哲也&高橋ヒロム矢野通&ボルチン・オレッグEVIL&成田蓮
3チームでトルネード3wayマッチを行うことに。アクシデントをしっかり
逆手に取るのだから、やっぱり新日本のセンスは凄い。

何よりも目立ったのはボルチン「強さ」HOT手錠を使った撹乱もな
かなか良かったのだが、逆にボルチンの強さが際立つ結果に。この男、マ
ジで来年の今頃には世界王者になっているかもしれない。

いろいろあったのだけど、勝ったのは内藤&ヒロムLIJ
決勝の相手はゲイブ・キッド&SANADAだが、ココはLIJに勝ってもらい、
ドームでヒロムにヘビー級のIWGPタッグベルトを巻いて欲しいところ。
・・・イケる気がするのだが。