Finn Bálor “WWE UNIVERSAL CHAMPION”

3日間プロレスの話題連続。それもしょうがない。結構な“大番狂わせ”が起こ
ったのだから。ただし、この番狂わせは完全に「良い方」なのでご安心あれ。

WWEの4大PPVの一つ、WWE SUMMERSLAM 2016がニューヨーク州ブルッ
クリンで行われた。新設のWWEユニバーサル王座決定戦のリングに上がった
のは、昨年までWWE王者だったセス・ロリンズと、元NXT王者で先日のドラ
フトで昇格したばかりのフィン・ベイラーWWEでの実績から言って、セス
の勝利は動かないと思っていたのだが・・・。

大熱闘を征したのは、なんとフィン・ベイラー!!
つまり、元IWGPジュニアヘビー級王者にしてBULLET CLUBの創始者だった
我らがプリンス・デヴィットが、RAWNo.1になった、ということ。

前日の中邑真輔の快挙に続き、WWEの本枠でいきなりトップ。世界最大の
団体の3本の看板タイトルのうち、2本を元新日勢が持っている、っつーのは、
単純に嬉しい。

デヴィットなら、初代王者の重責を充分に果たせる筈。BULLET CLUBもオリ
ジナルで復活する可能性も。いやぁ、来週から久々にRAW毎週見ようかな!!

追記:
どうやらサマースラムのタイトルマッチでベイラーは左肩負傷・・・。
しかも、完治まで半年近くかかるらしく、せっかく取ったタイトルは返上・・・。
無念!

SHINSUKE GET THE NXT TITLE!

NXT TAKE OVER BROOKLYN II
WWEサマースラム前日に行われたNXTブランドのビッグマッチ、メインの
NXT選手権。王者のサモア・ジョーに挑戦したのは中邑真輔。結果は・・・。

真輔は当然のように王者のサモア・ジョーに勝利。
もちろん相手はあのジョー。苦しい試合だったのは間違い無く、カウンター
のニーからキン肉バスターが決まった場面では、真輔の負けを覚悟した。


しかし、日本の試合と同じように相手のフィニッシャーをなんとかキックア
ウトした真輔は、キンシャサの三連発で逆転。あのジョーから完全勝利を奪
ってしまった。

日本人初のNXT王者
試合後、ベルトを肩に勝ち誇る真輔の姿を見ていたら、あんなに強かった筈
の前王者を一瞬忘れた。つまりは、プロレスラーとしてのが、完全にジョー
より真輔の方が上だった、ということ。

会場の9割が真輔を支持。
テーマ曲の「Rising Sun」大合唱は途切れることなく、勝利の瞬間会場は
大爆発。現在の中邑真輔人気が、けっして一過性のモノで無いことを雄弁に
物語っていた。

正直、メチャクチャ嬉しい
でも、中邑真輔にはまだがある。NXTは通過点でなくてはならず、本命の
WWE王座、もしくはWWEユニバーサル王座を奪い、世界最大の団体でトッ
プを取る必要がある。

しばらくはNXT王者としての試合が続くと思うが、早い内にRAWSDへ。
日本の誇るKing of Strong Styleであれば、必ず王者になれると信じている
ので。

・・・でも、やっぱりすげぇ嬉しい!
オリンピックの金メダルと同等かそれ以上の価値があるな、この勝利は。

CWC #06

「WWE CRUISERWEIGHT CLASSIC」6週目
トーナメント二回戦が今週は3試合放送された。一回戦で実力不足を露呈しな
がらも勝ち上がってしまった「あの男」が登場(^^;)。
今回もオンエア順にレビュー。

▼ 〇戸澤陽(原爆固め)ジャック・ギャラガー×

ドラゴンゲート戸澤と、ZERO1に出ていたジャック・ギャラガーの二回戦。
一回戦の内容でいきなり人気者になったジャック出世試合となった。

二人ともジャパニーズスタイルを熟知しているが故に、試合展開の工夫が見事。
特にジャックの摩訶不思議なグラウンドは観客を魅了しまくり、場内からずっと
「Jack in the Box!(お前はびっくり箱だ!)」のチャントが鳴り止まない。
戸澤の受けも非常に良く、ジャックの良さが際立つ展開に終始。

・・・なんと、ミラノコレクションA.Tの得意技、パラダイスロックまで。
こんな技を魅せられたら、そりゃあ観客はたまんないと思う。そして、技以外の
ムーブでイヤミな英国紳士を気取り続ける徹底ぶりも凄い。

試合は攻めるだけ攻めさせた戸澤が説得力満点のジャーマンを強引に決め逆転勝利
しかし、この試合でジャックは完璧に自分をプレゼンテーション契約するなぁ、
きっと。

▼ 〇ノーム・ダー(膝固め)ホーホー・ルン×

CWCにノミネートした32名のうち、「おそらく最低」とされている問題児、香港の
ホーホー・ルンがスコットランドのノーム・ダーと二回戦(^^;)。双方共に一回戦の
評判はすこぶる悪い(^^;)のだが、ルンとダーの実力差天と地ほどある。それが
結果に顕著に出た試合。

・・・スナップメイヤーもロクに出来ず、ドロップキックすらままならないルン(^^;)。
実力を見抜いた客が途中で明らかに飽きており、全員でダースベイダーのテーマ
合唱する始末。結局ダーがショーンキャプチャー式の膝固めで勝利。予想したこと
とはいえ、やっぱりつまらなかった(^^;)・・・。

▼ 〇ブライアン・ケンドリック(フェイスロック)トニー・ニース×

ベテランケンドリックが売り出し中の若手、トニー・ニースと闘った二回戦が
今日のメインイベント。ニースの肉体の充実度と、ケンドリックのやさぐれ感が
絶妙に対比した好勝負となる。

ニースは今風立体的なパワーファイトを展開。フィジカルの良さと天性の勘に
関しては、先週のセドリック・アレキサンダーとかリッチ・スワンなどに全く劣
らない。あのケンドリックを相手に試合の殆どを支配したのだから凄い。

しかし、最後はケンドリックのフェイスロックがガッチリ決まり、ニースのタップ
アウト負け。さすがにベテラン、ここぞという時のインサイドワークはお見事。
ケンドリックはこれで準々決勝進出。次の対戦相手は・・・飯伏幸太である。

・・・といった内容で、二回戦8試合のうち5試合分のオンエアが完了。
来週もどうやら三本立てらしく、リッチ・スワンやザック・セイバーJr.が登場。
そして、ジョニー・ガルガノvsTJパーキンスという見逃せない試合も・・・。

やっぱり楽しいな、CWC♪ 残りはあと4週!

CWC #05

「WWE CRUISERWEIGHT CLASSIC」5週目よりトーナメント二回戦へ。
今週から1エピソード4試合ではなく、試合時間によって構成が変わる模様。
2nd Roundの一発目は、日本勢の試合が2試合。今日はオンエア順にレビュー。

▼ 〇グラン・メタリック(ドラダスクリュードライバー)TAJIRI×


“ザ・ジャパニーズ・ルチャ”
と形容するのがいちばん良いと思う。
共にジャパニーズスタイルルチャリブレの両方をベースに持っているため、歯車
のカッチリ合ったスイングする闘いに終始。米国のファンには新鮮だったのでは?

WWEマットでの経験が豊富なTAJIRIが試合の主導権を握る。
しかし、グラウンドの攻防でもしっかりTAJIRIに付いていくドラダ(メタリック)
の実力もかなりのモノ。新日本への1年間の移籍は無駄ではなかった!!

最後は得意技のドラダスクリュードライバーを決めたドラダの快勝
負けたTAJIRIも相当納得が行ったのであろう、試合後には満足そうな表情を魅せて
くれたのが印象的。ドラダは見事にベスト8へコマを進める!!

▼ 〇飯伏幸太(シットダウン式ラストライド)セドリック・アレキサンダー×

両者の一回戦の試合内容から、二回戦屈指の好カードと目されたマッチアップ。
とにかく元ROHセドリックの動きが単純に“凄い”。日本の団体はどうして今まで
この選手に触手を伸ばさなかったのか、本当に不思議。っつーか、ちゃんと見ろよ、
と(^^;)。

セドリックの身体能力の高さ“驚異”のレベル。昔こういう選手が居たなぁ、と感
じながら見ていたのだが、すぐに気付いた。難易度の高い空中技こそやらないが、
雰囲気はデビュー2〜3年頃の飯伏にソックリ。そりゃあ、面白い試合の筈である。

期待に違わぬ大熱戦となったが、最後はキャリアとパワーに勝る飯伏高速ジャー
マン→ラストライドという黄金フィニッシュを決め激勝。しかし、負けたセドリック
もここで消えてしまうのがあまりに惜しい選手なのだが・・・。

なんと、退場するセドリックに大歓声。「Please sign Cedric(セドリックと契約
せよ!)」のチャントが鳴り止まず、ゲートにHHHが出迎えに来る程。
極く近い将来、NXTのリングでファイトするセドリックの姿が見られそう。

・・・まずは元新日本勢が順当にベスト8進出。ここから先は誰と誰が闘っても興味深
い組み合わせばかり・・・と思ったら、ホーホー・ルンの試合があったか(^^;)。ソレ
以外はきっとどれもこれも面白い気がする。次回に注目!

 

CWC #04

「WWE CRUISERWEIGHT CLASSIC」、4週目。
トーナメント一回戦最後の4試合、アメリカのインディー系有名どころが多数出場。
今週も印象に残った試合順にて。

▼ 〇ジョニー・ガルガノ(横入り式十字架固め)トーマソ・シャンパ×

この試合のみ妙に因縁めいた雰囲気ガルガノシャンパNXTレギュラー組であ
り、更にタッグチームパートナーでもある。まさかこの試合が一回戦屈指の好カー
になるとは、ちょっと予想が付かなかった。
正しく「ザ・現代プロレス」。丁寧なチェーンレスリングの攻防から、当たりの強
すぎる打撃戦、そして最後は説得力抜群クイック系で決着。昨年サンノゼで目撃
したガルガノは既に一流の風格。シャンパの打撃もかなり良く、試合後に座り込ん
だまま抱き合う二人の姿に感動を覚えた。This is Awsome!

▼ 〇ジャック・ギャラガー(ドロップキック→体固め)ファビアン・アイクナー×

ギャラガーZERO1に来日したジャック・アンソニー。アナウンスでは同じ英国出
身のビル・ロビンソンの名前が連呼されていたが、ファイトスタイルはやはり英国
のレジェンド、ジョニー・セイントの戦法に近い。グラウンドレスリングが面白い
選手は観てて本当に飽きない。イタリアのアイクナーも奮闘したが、一歩及ばず。
ギャラガーの次戦は戸澤。果たして・・・。

▼ 〇リッチ・スワン(その場跳び450°スプラッシュ)ジェイソン・リー×

今週のお目当ては“ザ・オールナイト・ロング”ことリッチ・スワン。優勝候補に
挙げられている名選手であり、日本での知名度も高い。対戦相手は長くZERO1の
リングに上がっていたジェイソン・リーであり、好勝負は必須と思われたのだが、
イマイチ盛り上がらず・・・。ただ、ジェイソンはホーホーの10倍は良かった(^^;)。
順当にリッチ勝利。しかし、その場跳びの450°ってすげぇな・・・。

▼ 〇ノーム・ダー(レッグロック)ガーフ・シーラ×

スコットランドノーム・ダーはちょっと注目していたのだが、技の繋ぎが少し
ばかりチグハグだったかも。インドガーフ・シーラとはリズムも合わず、バタ
バタした感は否めず。ただし、フィニッシュのレッグロックの極め方はなかなか
良かった気が。全然悪い試合じゃないんだけど、今週は他が良すぎたな、うん。

4週目で一回戦全試合終了。
日本勢は全員残っているのだが、優勝候補筆頭とされる飯伏幸太がピンチかも。
相手はあのセドリック・アレキサンダー・・・。まさか負けないとは思うけど・・・。