ONE PIECE 112

#WANTED!


ONE PIECE 112 / 尾田栄一郎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワンピース・112巻、本日発売。
エルバフ篇序盤のハイライトに位置する重要な巻ではあるのだが、今回は各種
SNSで発売開始直後から話題になっているSBSをチェックしたかったので、日付
が変わった瞬間にコンビニで入手。

謎の種族『ドスンダダ族』正体や、ロジャー海賊団役職が判明したのも凄か
ったのだけど、個人的に呆気に取られたのは、ロックス海賊団メンバーとして
あのギル・バスターが名を連ねていたこと。ギルは短編集『WANTED!』に登場
した凄腕ながら卑怯ガンマン。ここに来てのこのリンク、妙にニヤッと出来る
ところがニクい。

今回も発売記念PVがすばらしかったので貼り付け。最近は新刊が出る度にコレ
があるのも楽しみなんだよなぁ、実は。

フジコの十ヶ条

#イヤミスの教祖 #原点


フジコの十ヶ条 / 真梨幸子(Kindle版)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真梨幸子新作は、彼女の原点である「殺人鬼フジコの衝動」シリーズ
「衝動」は、大きく言えば日本に“イヤミス”という概念定着させた大傑作
して大問題作。言ってしまえば、僕はこのシリーズで人生観が変わるくらいの
衝撃を受けたワケだが・・・。

今回の作品は、伝説の殺人鬼・フジコによる「少なくとも15人惨殺事件」が、
半ば都市伝説状態になった後に、それが原因でジワジワと大きくなっていく
新たな事件の顛末を追ったモノ。

『フジコの「十ヶ条」通りにすれば、誰もが成功し、幸せになれる』という
設定が、まぁまさしく都市伝説(^^;)。そもそもオリジナルのフジコが十カ条
を残すワケが無い、と思うのだが、その中身はまぁフジコが考えて実行してい
たのではないか?と信じ込ませてくれるから不思議。

それくらい僕はフジコに魅了されており、下手すれば“現実にフジコは存在す
る”と思い込んでいるフシがある(^^;)。おかげで説得力抜群で、この異様な
世界観にドップリと。フジコ以外にも他の真梨幸子作品のエッセンスが各所
に散りばめられており、幸子サマ信者狂喜するに違いない。無論、読後感
は本当にサイアクなのだけど、一周回ってむしろ清々しい気持ちにさせても
らった。

この作品、単体でもおもしろいと思うのだが、一応シリーズの前作、せめて
「衝動」だけは読んでおいた方がいいかもしれない。しかし、それが誰かの
新しい扉を開いてしまっても、僕は責任は取らない、ということで(^^;)。
・・・ああ、次が読みたい(^^;)。

マルチの子

#ネズミ講


マルチの子 / 西尾潤(Kindle版)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Kindle Unlimitedのリストを眺めていたら、ちょっと気になるワードを思いっき
タイトルに使っている作品(^^;)を発見。コレは読んでおくべき、と直感的に
判断して、約2日間で一気に読んだのだが・・・。

いわゆる“マルチ商法”に手を染め、ハマり捲って思いっきり怖い思いをしてし
まった女性が主人公。この主人公がまた非常に典型的なマルチ体質で、今風の
言葉で言うと承認欲求の塊。チヤホヤされたり持ち上げたりされることが大好
きな上に、その立ち位置を守る為ならほぼ何でもしてしまう、という、主人公
にはピッタリ(^^;)の性格。そういう人がマルチに出会い、ハマり、大失敗する
ところが描かれているのだが、最後にまたマルチを始めよう、として終わって
しまうところが正直いけ好かない(^^;)。まぁ、象徴的なラストを狙ってのこと
だとは思うのだけど・・・。

僕が思うに、マルチで成功・・・というか、儲けることの出来る人種とは、
「自分が悪人であることを理解し、コレが犯罪であることも理解した上で人を
動かすことが出来る人」に尽きる。

僕の経験則上、マルチにハマっている人たちはまぁだいたい皆アタマが悪い
普通の人が冷静になって考えれば、その仕組みや扱っている商品、販売方法等
に問題があるのはすぐに解るワケで、おおよその人たちはコレには乗らない。
要は考える能力に乏しいアタマの悪い人たちが集まってやっている商売こそが
マルチであり、そういう連中はそれこそネズミの様にウジャウジャ沸いてくる。
そんな人たちをギリギリまで引っ張り絶妙なタイミングで手を引くことので
きる人が、儲けることの出来る人種なんだろうなぁ、と思う。

今は懐かしい思い出だが、僕の知っているとあるマルチ企業、上位者とされる
幹部が数名逮捕されて話題になった。しかし、当時社長を勤めていた人物が捕
まった、という話題はその後になっても聞こえてこなかった。組織をある程度
まで育てて、限界のところで身を引く、という見事(?)な判断悪人である
ことは間違い無いが、少なくともあの社長はバカではなかった、ということ。

ともかく、今現在マルチの勧誘を受けている人とか、既に始めちゃってる人と
かは、ハマる前に読んだ方がいいかもしれない。人を騙すことって、結構難し
いんだぜ、というのが解ると思うので。

プロレス深夜特急

#Japanese Buzzsaw


プロレス深夜特急 プロレスラーは世界をめぐる旅芸人 / TAJIRI(Kindle版)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リアルワールドフェイマス元WWEスーパースターTAJIRIの著作。
携帯サイト『プロレス/格闘技DX』での連載をまとめたモノで、4年前にリリー
スされた作品だが、Unlimitedに登録されていたので読んでみた。

TAJIRIの「文才」に関しては、WWE在籍時週刊プロレスで持っていた連載
で既に明らかになっている。読みやすく、解りやすい文章に加え、読む側に対
して“伝えたい事象”明確。そこらへんのエッセイストを軽く上回る“作家”
あり、この才能はもっと一般に認知されても良いと思うのだが・・・。

そんなTAJIRIが、プロレスラーとして呼ばれた世界各国を巡った経験を記した
紀行文。各国の状況はもちろんのこと、すれっからしファンの僕でも想像する
ことの難しい国の“プロレス状況”が手に取るように解る。特にイタリア・ポル
トガル・オランダなどの欧州でのエピソードはおもしろく、思わず行ってみた
い!と思ってしまったほど。この人、プロレスだけでなくエッセイストとして
超一流だ、と改めて思った。

そして、巻末書き下ろしで描かれたスターダム・朱里との特別対談が絶妙
今改めて思い出してみると、TAJIRIや朱里、KANAKUSHIDAで構成されてい
た団体・SMASHは、本当にすばらしいプロレス団体だった、と改めて。
もしSMASHが今も続いていたら、日本のプロレスは今とちょっと違った方向
に進んでいたかもしれない。

コレ、当然手に取るのはプロレスファンだけだと思うが、可能ならそうでない
一般の人にぜひ読んで欲しい。エッセイのなんたるか?が、全て詰まっている
作品だと思うので。

方舟の継承者

#IMMORTAL BIRD


方舟の継承者 / 丸藤正道(Kindle版)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「方舟の天才」ことNOAH丸藤正道が、2018年に行われた自身の20周年記念
興行にリリースした自伝。7年前はある事情(後述)で手に取るタイミング
が無かったのだけど、Unlimited扱いになっていたのでチェックしてみた。

丸藤正道という天才プロレスラー、我々新日本派のファンにとってある意味で
「目の上のタンコブ」(^^;)。運動能力が高くて出来ない事はほぼ無く、スタイ
リッシュな上にルックスも良い。さらにプロレスのセンスも抜群。文句の付け
ようの無い、本当の意味での“逸材”であり、丸藤が新日本を選ばなかった、と
いう事実に地団駄を踏んだほど。

実際、旗揚げしてから数年間、NOAH「国内プロレス団体の最高峰」であっ
た時期があったのは、認めざるを得ない。もちろん三沢光晴小橋建太と言っ
た名選手の存在が大きいのだが、NOAHをそこまで押し上げたいちばんの原因
は、丸藤KENTAが積極的に他団体の選手と闘い、その実力を認めさせてきた
のが大きい。コイツらさえ居なければ、と何度思ったか(^^;)。

そんな丸藤の半生が本人の口から語られているのだが、僕が感じたのは不思議
なことに“新日本的な感覚”だった。ライバルのKENTAと比較すれば、オトナに
見られがちな丸藤だが、実は丸藤の方がラジカル尖っていたのではないか?
とか思った。まぁ、そのくらいで無ければあの体格で20年以上NOAHのトップ
を張り続けることは出来なかったんだろうけど。

・・・しかし、丸藤の20周年記念興行納得出来るモノでは無かったのも事実。
もしあの試合が強烈な印象を残してくれれば、おそらくそのタイミングでこの
本も入手していたと思う。そのくらい、あの試合は残念だった。

あれから7年が過ぎ、さすがの丸藤正道にも「終わり」が見えて来た気が。
「天才」の最後は、それに相応しいモノでありますように。最後までしっかり
見届けるつもりなので。