獣神サンダー・ライガー

新日本プロレス・旗揚げ記念日@大田区総合体育館をNJPW WORLDにて。
興味深いカードが多々組まれたのだが、僕の興味は一点のみ。
リアル・リビング・レジェンド獣神サンダー・ライガーが、石森太二
持つIWGPジュニアヘビー級王座に挑戦したタイトルマッチがソレ。

入場から場内にこだまする大ライガーコール
平成時代の新日本をずっと引っ張ってきた選手は、もうライガーしか居ない。
観客もそのことをよ〜く解っている。


その存在自体が「日本の誇り」と言っても全く過言の無いプロレスラーは、
一回り以上若い王者を翻弄し、そして追い込んだ。試合の主導権の8割を握
りながらも、最後は石森のYESロックに無念のギブアップ・・・。

試合後にライガーは、
「石森が強くて、俺が弱かった。それだけ。俺なりにいろいろ考えることも
あって、近いうちにいろいろ語らせてもらう。ただ、俺が弱かった、これが
現実」、さらに「あれだけ応援してもらって、それに応えることができなか
った。ある意味、プロ失格だと思うし。口下手な俺が、あとでまた語らせて
もらいますので。今日はそれだけ。ごめん!」と語ったらしい。

・・・ライガーの凄いところは、新日ジュニアという世界で認められている場所
に、自らの後継者を多々創ったこと。いや、ジュニアだけではなく、例えば
現在WWEでトップを取っている殆どのレスラーが、スーパージュニア時代
ライガーに少なからず影響を受けている。一世代以上前のレスラーなのにも
かかわらず、現役でリングに上がり、世界中で尊敬を受けている。でも・・・。

ライガーも今年で55歳(な筈)。
だとするのなら、僕らもそろそろ覚悟した方がいいのかもしれない。その前に
もう一度だけ・・・。IWGPジュニアのベルトを巻く獣神サンダー・ライガーの姿
を観たい。

Please, One more Fight, LIGER!

虎の回顧録

▼虎の回顧録 昭和プロレス暗黒秘史 / タイガー戸口(Kindle版)

“野生の虎”こと、タイガー戸口の自伝。
御年71歳にして未だ現役。この間のジャイアント馬場没20年追善興行
バトルロイヤルにも出場し、元気なところを魅せてくれた、昭和を代表す
るプロレスラーの一人。

以前から著書熱望されていた戸口さん。
その理由は、Gスピリッツ等の雑誌で時折見掛けるインタビュー面白さ
にある。とんでもない毒舌に加え、ややヤバめの話題でもポンポン口に出
してしまう暴露癖(^^;)。コレを思いっきり楽しむには、何かを一冊仕上
げてもらうのが一番。ということで、期待大のまま読み始めた。

・・・いやぁ、どうだろ(^^;)?
これまで読んだ各種のインタビューに比べると、やや大人しい感否めず。
お得意の「他レスラーへの悪口」も若干歯切れが悪いのは、自分史という
性質上、一つのことに文章量を割けなかったのが原因なのだと思う。

それでも、日本プロレス時代から今に至るまで現役を続け、そのキャリア
の半分を海外で過ごした豪傑の語る自らの半生は本当に面白い。自分の
を隠そうともしない姿は潔くてカッコイイし、馬場猪木ですら一刀両
してしまう口の悪さもある意味ですばらしい。プロレスとは如何なる物
、が見えてくる佳作。プロレスファンならぜひ!

飯塚高史引退記念大会

昨夜、後楽園ホールで行われた新日本プロレス「NEW JAPAN ROAD」
サブタイトルは“飯塚高史引退記念大会”怨念坊主こと、飯塚高史
ラストマッチである。

自らのテーマ曲で南側客席から入場した飯塚は、狂乱のまま因縁の
テレ朝・野上アナいつものように暴行。野上アナは今回も上半身裸
の実況を余儀なくされる。いつも通りに・・・。


もちろんパフォーマンスもいつも通りだったが、ちょっと違ったのは
攻防の中でビクトル式の膝十字スリーパーを魅せたこと。かつての
新日本プロレスで“ポリスマン”の役割を務めた飯塚は、この技でヤバそ
うな相手を黙らせて見せた。この段階で、僕はもう感無量。後は好き
に暴れてくれればいい、と思った。

試合終盤から号泣する天山は、ムーンサルトプレスで飯塚をフォール。
涙ながらに飯塚に握手を求め、飯塚は一瞬天山の手を握ったのだが・・・。

直後に噛みつき。でも、コレでいいんだなぁ、と思った。
かつて新日本プロレスの「強さ」を体現してくれた男の狂乱ヒール転向
には、並々ならぬ覚悟があったハズ。ここで大団円を迎えてしまったら、
飯塚の創り上げた作品がメチャクチャになる。それだけは絶対にイヤだ
ったのだろうなぁ、と。

最後は代名詞でもあるアイアンフィンガーフロムヘルで天山を一撃。
この攻撃がプロレスラー・飯塚高史の最後となった。

この後、飯塚はいつものように狂乱のまま場内を徘徊し、何も言わずに
控室に戻った。リングサイドでは盟友・鈴木みのるがゴングを乱打。
ある意味で新日本を象徴するプロレスラーは、ヒールのまま消えた
リングに残されたアイアンフィンガーが、非常に印象的だった。

あまりに見事なラストマッチ
驚いたのは、試合終了がアナウンスされたにも関わらず、客が全く帰ろ
うとせずに飯塚コールを贈っていたこと。やっぱり新日ファンは、飯塚
がどんな男だったのかを、よく解っているんだな、と思った。

飯塚高史・本名:飯塚孝之。
元IWGPタッグ王者、元GHCタッグ王者。2019年2月21日、後楽園ホー
ルに於ける記念大会にて、現役引退・・・。

ジャイアント馬場没20年追善興行

「ジャイアント馬場没20年追善興行 – 王者の魂 -」、本日は試合の件。
平成最後のオールスター戦と銘打たれ、大々的に報道された時にはかなり
心が躍ったのだが、発表されたカードを見た時には正直「?」マークが。
ところが実際に試合の映像を確認したところ、ここ数年でもかなりレベル
の高い興行であった、と実感。全部は書けないので、セミメインを。

マスカラス・ブラザーズとしての試合はコレが最後、と言われていたが、
さすがに今回は実感した。御年76歳仮面貴族は、もう完全に老人だった。
5年前に来た時はまだ辛うじて動けていたのだが、今回は正直ボロボロ。
フライングクロスチョップで殆どジャンプさえ出来なかったマスカラス。
でも・・・贅沢は言えない。

逆にコンディションの良いドス・カラスが見事なゲームメイク。最後は
兄に代名詞でもあるコーナーからのフライングボディアタックを促した。
お世辞にもキレイな技とは言えなかったが、観客は皆感無量。もしかした
らこれがミル・マスカラス最後の試合になってもおかしくないのだから。

そしてメインは棚橋弘至&ヨシタツvs宮原健斗&関本大介のタッグマッチ。
やっぱり軸になるのは棚橋で、初対決の宮原・関本とどう絡んで行くのか
が最大の焦点。


宮原も関本も日本を代表するプロレスラーなのは間違い無いが、やっぱり
役者は棚橋が一枚上、と感じた。両者の良いところを最大限に引き出し、
熱狂を生んでいく。もしかしたら宮原が「次の棚橋」になるのでは?と思
わせてくれたのだから、棚橋の懐の深さは凄い。そして、関本に関しては
近々のうちに新日本に参戦すべき。オカダ内藤はもちろん、石井との真
っ向勝負が観てみたい。

は宮原と棚橋の「プロレスを最高に愛してま〜す」
この興行に相応しい最高の締めは、観客を絶対に幸福にしたと思う。

ただ。
今のままでは「オールスター戦」は成立しない、と思う。
何故ならば、現状「スター」とされるプロレスラーは新日本プロレスが
寡占状態。新日本以外の団体が大きく飛躍しない限り、オールスター戦
はあり得ない、ということになる。

宮原健斗を有する今の全日本には、大いに可能性がある。どうしようも
なく新日派の僕だが、やっぱり二団体が覇を競う状況の方が熱くなれる。
宮原にはかつての全日本やNOAHくらいの規模まで、全日本を引っ張っ
て欲しい。その上で棚橋との再戦があったら・・・泣くな、きっと。

とにかく、すばらしいイベントを与えてくれた天国のジャイアント馬場
さんに感謝。そして、この素敵なイベントに僕を関わらせてくれた全て
の皆様に、改めて感謝したい。

・・・大変だったけど(^^;)。

仰天の新IWGPヘビー級王者

祝日の月曜日、エディオンアリーナ大阪で開催された新日本プロレス
新春シリーズ最終戦「THE NEW BEGINNING in OSAKA」
正直、例年ならここで何かが起こる、ということは無いのだが、今年は
違った。思わず二度見してしまうような大事件

メインイベント・IWGPヘビー級選手権
ドームケニー・オメガを破り、IWGP王者に返り咲いた棚橋弘至が、
ジェイ・ホワイトの挑戦を受ける初防衛戦。これが30分を超えるロング
マッチとなり、棚橋のハイフライフロー狙いをダイレクトキャッチした
ジェイが、必殺のブレードランナーを決めて勝利。棚橋、初防衛失敗・・・。

この勝利、実は重要な意味を持つ。
次のIWGP王座戦は次期シリーズ「NEW JAPAN CUP」優勝者と現王者
の間で行われるのが通例。今年の場合、NJC後のビッグマッチとは、新日
初となる米N.Y・マジソンスクウェアガーデン大会。つまり、棚橋は王者
としてMSGのメインに出る機会を失った、ということ。

ジェイはすばらしい選手だと思うのだが、現時点でMSGのメインに相応し
いか、と問われるとやっぱり?マークが点く。挑戦者次第では興行自体が
大失敗に終わる可能性が。いやぁ・・・。

今のところの候補はオカダ内藤棚橋、そしてこの日に復活をアピール
した飯伏。個人的には飯伏に上がって欲しいが、安全なのは内藤か・・・。
そして、結局短命で終わってしまった棚橋の今後も非常に気になる。
どうなるのかな、2019年の新日本は・・・。