猪木は馬場をなぜ潰せなかったのか

▼猪木は馬場をなぜ潰せなかったのか / 西花池湖南

プロレス「黄金時代」とされる1980年から89年までの10年間の解説本。
俗に新日本・全日本「二団体時代」とされる時期で、両団体の試合が地上波の
ゴールデンタイムで放映されていた、プロレスがいちばん熱かった時代。その頃
に選手としても経営者としても団体のトップを張っていた日本プロレス界の象徴
アントニオ猪木ジャイアント馬場対立と、両者の権力が衰えていく様子が時
系列で描かれている。

・・・この手のプロレス本に関してはかなりの数を読んでいるのだが、正直中途半
な印象。ディープなプロレスファンであればおおよそ知っている事実に対し、
主観を混ぜた状態で淡々と書かれているのだが、その肝心の「主観」があまりに
画一的。一冊の本としてまとめる場合、もう少し自分の考えが前面に出てきてく
れないと、すれっからしの我々は共感も批判も出来ない

そして、がっかりしたのはタイトルに対する明確なアンサーが記載されていない
こと。まぁ、文脈から察しろ、ということだとは思うのだが、だとするなら特に
必要の無い本(^^;)、ということになっちゃうと思う。

それなりに読める本ではあるが、良い意味でも悪い意味でも「問題作」では無い
そういうプロレス書籍ってインパクトも無いんだよなぁ、実は・・・。

G1 CLIMAX28

日本武道館3days、今日が本当の千秋楽
昨日「予想通り」と書いたカードが、超満員の武道館メインで実現した。

棚橋弘至vs飯伏幸太
・・・この試合、もしかしたらG1史上屈指の名勝負として語り継がれるかも
しれない。

キーマンはやはり棚橋。この決勝、飯伏は持ち味とも言える「危なさ」
前面に出し、必勝態勢を最後まで崩さなかった。試合時間も30分を軽く超
え、若い飯伏に有利な展開。ところが棚橋はこの危険極まりない男の攻撃
をほぼ全て受けきり、その上で前に出る、という更に恐ろしいファイトス
タイルで飯伏の「心」を打ち砕く戦法をチョイス。今日の棚橋には、おそ
らく誰も勝てない。逆を言えば、そんな「強い棚橋弘至」を引き出したの
は間違い無く飯伏幸太その人。こんな、恐ろしいまでの相乗効果をこれま
で観た事があったかどうか・・・。

優勝棚橋弘至。僕の予想は残念ながら当たらなかったが、「希望」は叶
った。新日本プロレスの主役の一角には、必ずタナが居るべきなのだから。

久しぶりの「愛してま〜す!」で、ちょっと涙腺が崩壊してしまったほど。
そしてかつてないくらい激戦の続いた今年のG1には、本当に「神」が宿っ
ている、と思った。

次はドームケニーvs棚橋がどんな試合になるのか、年内ずっとドキドキ
出来ることが本当に幸せである。完全復活した逸材に、拍手を!

G1・飯伏幸太vsケニー・オメガ

G1 CLIMAX28・Bブロック最終戦
セミファイナルで内藤哲也ザック・セイバーJr.に負けたため、メインイベ
ントで勝利した選手が明日の決勝戦に進出することに。

飯伏幸太vsケニー・オメガ。それも、日本武道館のメイン。
6年前、DDTの武道館大会のメインでとんでもない試合をした2人は、しば
らく同会場から出入り禁止を喰らった、などという噂も。あの頃とは年齢
も立場も違う2人が、果たしてどんな試合をするのか、ドキドキしながら観
ていたのだが・・・。

6年前に感じた、この2人どこまで行っちゃうんだろう?という「恐ろしさ」
は薄れていた。しかし、トータルの満足度は間違い無く今回の方が高い。
危険過ぎる攻防を繰り返さなくとも観客を満足させられる何かを、今の2人
は確実に持っている。今のゴールデン・ラヴァーズ対決は、胸を張って世界
に誇れる作品だと思う。

もし明日、飯伏が棚橋に勝利し、G1覇者となった場合、今日と同じカード
1.4東京ドームで実現する可能性が高い。インディから一緒に上り詰めて
来た2人が、ドームのメインを張る、というのは本当に夢がある。

・・・僕の予想通りのカードとなった今年のG1決勝。
こうなったらもう、棚橋・飯伏のどちらが優勝しても構わない。だから、
G1史上最高の闘いを! わざわざ書かなくても、そうなると思うけど。

G1・棚橋弘至vsオカダ・カズチカ

今年のG1も遂に終盤戦に突入。
両国ならぬ武道館三連戦初日メイン棚橋vsオカダの黄金カード。セミ
で両者に勝利しているジェイ・ホワイトがEVILに負けたため、このメイン
Aブロック代表決定戦。棚橋は引き分け勝ちで決勝進出、対するオカダ
勝利が絶対条件となる。

・・・結果は、30分時間切れ引き分け
これにより、G1 CLIMAX28のAブロック代表は、棚橋弘至に決定した。

・・・いや、これは棚橋の「完勝」と言って良いかも。
派手な技を殆ど使わず、レスリングの攻防で魅せる試合をする「今の」棚橋
は本当に魅力的。試合の全てをコントロールした上で、危険な技に頼らずに
大観衆を沸かせる。全盛期のリック・フレアーショーン・マイケルズを思
わせる棚橋の「地力」が炸裂した一戦。時間切れ引き分けなのに、正直棚橋
のインパクトしか残らない。試合後はおそらく、誰もオカダの事を覚えてい
ないんじゃないか?と思ったくらい。

こうなったらもう、棚橋の優勝する姿が観たい。
Bブロックはケニー・飯伏・内藤の3人に可能性があるが、正直今は内藤に
出てきて貰いたいところ。棚橋vs内藤で棚橋が勝利し、来年の東京ドームで
ケニーと一騎打ちが僕の最高の希望かも・・・。

やっぱ只者じゃ無いな、100年に一人の逸材は。

G1・ここに来て決勝を予想!

本日の大阪大会を終え、G1 CLIMAX28も完全に終盤
今年は星取り状況が全く読めず、かなり予想外の展開となっているのだが、
まずは今日現在の星取り表を確認してみる。

まず、残りが1試合となったAブロック
現状1位は8戦7勝1敗14点棚橋弘至。コレを追うのが6勝2敗で並ぶ
オカダ・カズチカジェイ・ホワイトの2人。普通に考えれば、最終戦
棚橋vsオカダの勝者が決勝に行くのが望ましい状況なのだが、これがすん
なり行かない気配濃厚。

まず、ジェイが最終戦でEVILに負けた場合、すんなり棚橋vsオカダの勝者
が決勝へ。問題はジェイがEVILに勝利して14点でリーグ戦を終えた場合
棚橋vsオカダでオカダが勝利しても14点で並び、直接対決で勝利している
ジェイが決勝へ進出することに。ジェイは良い選手だとは思うけど、まだ
G1の決勝に出るべき選手じゃ無い気がするんだよなぁ・・・。とにかく、注
目はジェイがEVILに勝つか負けるか。ちなみにジェイが勝つと同時に消滅
するのがオカダの決勝進出、というのもなんかねぇ(^^;)。ちなみに僕の希
望は棚橋の決勝進出引き分け以上でいいんだけど、どうかなぁ・・・。

そしてBブロック、残り2試合だけど決勝進出の可能性があるのはケニー・
オメガ飯伏幸太、そして内藤哲也の3名に絞られた感。ケニーは7戦6勝1
で、横浜の矢野戦に負けても6勝2敗。現在5勝2敗飯伏は横浜のタマ戦
に勝利することが絶対条件だが、おそらく6勝2敗でケニーとの直接対決
なる。ということは、この試合の勝者が決勝へ行くハズなのだが・・・。

普通に考えれば内藤決勝進出の確率は低い。横浜・武道館と2連勝し、
勝ち点14としても、直接対決でケニー・飯伏の両者に負けているから、ど
ちらが勝っても得点で並んでしまい落選となる。しかし・・・。

引き分けそうなんだよなぁ、飯伏とケニー(^^;)。
かつて武道館で日本プロレス史に残る名勝負を演じた2人の勝負が、30分
で終わるワケが無い。もしかしたら「漁夫の利」内藤かも・・・。

いやぁ、凄いね、今年のG1も。
僕の「予想」棚橋vs飯伏の決勝、そして飯伏の初優勝。でも、「希望」
棚橋vs内藤、そして棚橋久々の優勝・・・なんだけどなぁ・・・。