TAKUMA vs TENSHIN

#Prime Video Boxing 14


11月24日、新設の有明・TOYOTAアリーナで行われたPrime Video Boxing 14
メインイベントWBC世界バンタム級王座決定戦ランキング1位那須川天心が、
元WBA同級王者井上拓真雌雄を決した。天心は国際式ボクシング転向後、初の
メイン。拓真はとの世界戦に敗れて以来、約1年ぶりの復帰戦だった。

・・・名勝負、だった。
12ラウンドに渡る攻防は“変則”“本格”が織りなす壮絶なせめぎ合いで、今のと
ころ年間ベストバウト、と言っても良いくらいの最高の内容。アチラで書いた予想
通り、1〜2R天心のトリッキーな攻めが冴えたが、その後は拓真がしっかり取り
返す展開。珍しく予想は当たったのだけど・・・。

判定結果が読まれた瞬間、涙が出た
RIZINで初めて観た頃からずっと僕を魅了し続けてきた格闘家明確な「負け」は、
やはりかなりショックで、あまりの悔しさ一瞬何も考えられなくなった
ちょっと時間が経ってから改めて考えれば、転向後わずか8戦で世界に挑戦し、二度
も世界を取った男と12ラウンドを闘い抜いただけで凄い、というのは解る。でも・・・。

これで那須川天心は『神童』から『(極めて近い)将来有望なボクサー』に変わっ
てしまった。天心を応援する気持ちは変わらないし、これからもずっと見続けるつ
もりではあるが、これまで彼に対して持っていた感情大きく変化してしまう気が
する。それでも、リベンジは必須世界のベルトを巻く天心の姿を観るまでは、僕
死ぬに死ねないので・・・。

もう一つ、コレも正直な気持ち
井上拓真というボクサーのキャリアが、今日で終わらなくて本当に良かった
そして、本当に強い拓真を魅せてくれたことにも感謝。今後も期待してるぞ!!

CASIMERO vs KAMEDA

#完全終了(^^;)


一昨日の25日キルギスで開催されたボクシング『SAIKOU×LUSH Vol.2』
にて行われた試合が、なんとも言えないアレな結果(^^;)に。

契約体重超過者が続出(^^;)し、メインイベントに繰り上がったのは“58kg”
契約10回戦。カードは、三階級制覇王者(^^;)、フィリピンのジョンリール
・カシメロに、ノーランカー(^^;)の亀田京之介が挑んだ。

・・・下馬評完全にカシメロ(^^;)。
適正体重フライ級、頑張ってバンタム級のカシメロに対し、普段からフェザ
ー級で闘っている京之介。体格差を考えれば圧倒的に京之介が有利なのだけど、
それでも亀田は亀田(^^;)、という世間の印象。もちろん僕も、よっぽどのこと
が起こらない限りカシメロの勝利だと思っていたのだが・・・。

起こってしまった、よっぽどのことが(^^;)。
おそらくカシメロは、しっかりした準備をしていなかった。普通ならボクサー
にあるまじき行いだが、何と言っても相手が亀田(^^;)。そうなってしまって
も仕方無い、と思うし、練習なんてしなくても京之介くらいKO出来なければ、
今後の展開など皆無、まで。いやまぁ、みんなそう思ったよね、多分(^^;)。

結果から言えば、10R判定3-0勝者亀田京之介
基本的に打ち合わずにを使い、カシメロが入って来たところでカウンター
合わせる、という作戦を、10Rに渡って実行し続けた。試合内容は勿論大凡戦
だったのだが、ポイントアウトを重ねて8Rあたりまで来た時に、もしかしたら
コレって・・・と思わせたのも事実。同じ展開のまま10Rのゴングが鳴った時には、
思わず拍手してしまった程(^^;)。

思いの外京之介が良かった、というのは事実として認めよう。試合内容は
も、結果を出す、ということでおもしろい試合だった、と思わされたことも認
める。おそらくコレは京之介のベストマッチ。素直に拍手を贈りたい。

で、問題なのは・・・。
カシメロだ、カシメロ(–X)。これまでいろいろなビッグマウスでコチラをカチ
ンとさせてきたボクサーだが、亀田に負けた、という事実は死刑宣告に近い。
最早カシメロに再起の道は無い、と思う。仮に次の試合以降で心を入れ替えて、
全盛期に近い頃までコンディションを戻したとしても、所詮は亀田に負けた男
対戦相手は勝っても全く自慢にならない

安くないであろうファイトマネーでカシメロと契約した亀田興毅が気の毒にす
ら思える(^^;)。ここで無難に勝っておけば、もう2〜3試合で元は取れたかも
しれない、と考えると、ホントに(^^;)。

ともかくジョンリール・カシメロ、これにて完全終了確定
・・・あの格闘ショー団体が、手を延ばしそうだなぁ(^^;)。

井上拓真 vs 那須川天心

#WBC世界バンタム級王座決定戦


少し前の話題で恐縮なのだけど・・・。
11月24日、TOYOTA ARENA TOKYOで行われる『Prime Video Boxing 14』
にて、中谷潤人が返上したWBC世界バンタム級王座決定戦が行われる。
対戦カードは・・・。

元WBA同級王者、WBCランキング2位井上拓真と、WBCランキング1位
那須川天心による決定戦。少し前から噂はあったのだが、まさか本当に実現
するとは・・・。

正直言うと、実現して欲しくなかったカード
心情的にはもちろん天心肩入れしてしまうのだが、僕は拓真への評価も高い
もし井上拓真がこの試合に敗れるようなことがあれば・・・と考えると、真っ暗
な気持ちになってしまう。

そういう感情を捨てて冷製に分析すると・・・。
現段階では、6-4で拓真が有利だと思う。ただし、コレは打ち合いの展開
なった場合。天心も基本は打ち合いが好きなタイプだし、そういう展開は充
分にあり得る。そうなると、平均的なパンチ力が天心より強いであろう拓真
にアドバンテージがありそう。

しかし、天心が確実なタイトル奪取を狙い、出入りの激しいアウトボクシング
に徹した場合は、違う結果になると思う。天心のスピードはバンタムでもトッ
プクラスだし、遠くからのパンチも(効く・効かないは別として)当たる。
判定まで行けば、天心が取ってしまうかも。

・・・どうなってもイヤだなぁ、この試合。
相手が誰であろうと、天心が負けるところは観たくないし、拓真がボクシング
を諦めてしまうような事態が起こったらこんなに悲しいことは無い。

少なくとも天心にとって、拓真はロッタン武尊よりよっぽど厄介な相手かも。
初の世界戦、出来れば武居との一騎打ちがよかったなぁ、本当のところは。

CANELO vs CRAWFORD

#判定の日


昨日、世界スーパーバンタム級統一王座防衛に成功した井上尚弥
もちろん日本中で話題になったのだけど、遡ること約6時間前世界中で話題
を振りまいたもう一つの統一王座戦が。

ラスベガス・T-Mobileアリーナで行われた世界スーパーミドル級統一王座戦
王者の“カネロ”こと、サウル・アルバレスに挑戦したのは、スーパーライト級
ウェルター級四団体統一王座を獲得し、計4階級世界王座を獲得してい
テレンス・クロフォード。テレンスがもの凄ぇボクサーなのは周知の事実だ
が、カネロもそれに負けないもの凄ぇボクサー。同じもの凄ぇボクサーなら、
ウェイトのあるカネロ絶対有利、と思っていたのだが・・・。

この試合はNETFLIXにて全世界に生中継
中重量級のトップを走る二人が直接闘う試合の注目度は高く、KO必至の試合
になるかと思いきや、フルラウンドで高度に「ボクシング」を展開する両者。
井上とMJの試合もフルラウンド判定決着であったが、昨日のエントリで書い
た通り、両者のレベルに大きな差があった。しかし、このビッグマッチで闘
った二人の実力は拮抗しており、最後まで気が抜けない消耗戦。勝利したの
はなんとテレンス!!心情的にはカネロを応援していたのだが、この結果は
納得せざるを得ないほど、テレンス・クロフォードは凄かった

さすがに次のPFP1位テレンスだろうなぁ・・・。
尚弥の偉業は、いつもテレンスに邪魔されている気が(^^;)。もしかしたら、
井上尚弥の天敵は、BIG BANGではなくて、BUDなのかも・・・。

INOUE vs AKHMADALIEV

#THE BOXER


名古屋・IGアリーナで行われた世界スーパーバンタム級四団体統一王座戦
王者井上尚弥に挑んだのは、ムロジョン・アフマダリエフ。井上尚弥自身が
「キャリア最強の難敵」とし、「確実に勝ちに行く」と事前に宣言を出してし
まった程の挑戦者。僕自身もこの王者の発言を受け、予習をしてしまうくらい
緊張していた試合なのだが・・・。

今回は仕事が入っていたため、打ち合わせをしながらタブレットで観戦(^^;)。
1Rから3Rまでは、打ち合わせをしながらもかなり気にして観ていたのだけど、
4R以降は正直流し見状態に。何故ならば・・・。

レベルが、違いすぎる
いつもよりややガードを固め、アウトボクシングヒット&アウェイを繰り返
すモンスターに対し、殆ど何もさせて貰えない五輪メダリスト。ここまで尚弥
は常に相手を倒しに行くボクシングを心がけ、派手なKOを多々魅せてくれてい
たのだが、それはあくまでファンサービスだったのでは?とすら思った。

井上尚弥がKOを狙わず、テクニカルなボクシングに徹すれば、それは本当の
意味で「無敵」となることが証明された。そして、そういう玄人好みのファイ
トですら、モンスターの試合はおもしろい、ということも・・・。

12月のアラン・ピカソ戦調整試合に近い内容で尚弥の勝利はほぼ確実、と
見ていい。そして、来年5月に予定される“ビッグバン”とのメガマッチに関し
ても、僕の予想を大幅に変える必要がありそう

まさか、ここに来て新しいモンスターの可能性を知るとは・・・。
井上尚弥、恐るべし・・・。