To Mr.JIN SASAKI

#ウェルター級


Leminoの生配信にて、WBO世界ウェルター級選手権をライブ観戦。
王者ブライアン・ノーマンJr.に挑戦したのは、日本・八王子佐々木尽
誤解を恐れずに言えば、ここ数ヶ月で断続的に行われているボクシングのビッ
グマッチで、僕がいちばん注目していた試合、である。

・・・結論から言えば、ノーマンは強すぎた
1R序盤、差し合いの中から見事な左フックをテンプルにヒットさせて尽から
ダウンを奪った段階で、明らかにレベルが違う、ということが解ってしまった。
そしてコレ以上無い、というくらいの鮮やかなKOで、ノーマンはベルトを防衛
完勝、という言葉では足りないくらい、凄まじい決着だった。

佐々木尽様
ウェルター級という世界でも最難関階級のトップレベルには、正直達していな
かった、と言わざるを得ません。仮に他の王者に挑戦したとしても、今の実力
では絶対に届かない、と思います。

だけど!
あなたには、僕を含めた多くの人間に「夢」を魅せた、という責任があります。
日本人初のウェルター級世界王者は、もう佐々木尽しかあり得ない、というと
ころまで来ています。だから、ここで諦めるのは許しません

待ってろ、世界!継続してください、絶対に!
あなたの夢が叶う時は、僕らの夢が叶う時でもあるのですから。大丈夫、まだ
時間はある。佐々木尽がウェルター級世界王者となる日を、いつまでも待って
います。

・・・頑張れ!!

Prime Video Boxing 13

#BIG BANG


Amazon Prime Video Boxing 13有明コロシアム大会。
セミファイナル那須川天心世界前哨戦10回戦メインイベントWBC世界
バンタム級王者中谷潤人と、IBF世界同級王者西田凌佑による統一王座戦
2025~2026のボクシング状況を考えると、非常に重要な大会である。

まず触れておきたいのが、第三試合で行われた日本バンタム級王者増田陸と、
世界ランカーミシェル・ハンゲスによるノンタイトル10回戦。サウスポーの
増田は「二代目ゴッドレフト」の異名を取るホープ。この試合に勝てば世界が
見えてくる、という位置づけの試合だったが、増田はコレを難なくクリア。お
よそ90秒左ストレート一発で試合を決めてしまったのだから凄い。もしかし
たら、来年の今頃は増田が世界のベルトを巻いているかも・・・。

そしてセミ那須川天心WBA6位ビクトル・サンティリャン10回戦
サンティリャンは二度目の来日で、2年前に石田匠と対戦し、判定で敗れている
選手。故に、天心は圧勝する必要のある試合だったが、見事にソレをやってのけ
た。特に中盤で魅せたカエルパンチはあまりに華麗。天心には相手をKO出来る
パンチ力が必要、と思っていたが、もう考えを改めた判定でもおもしろい試合
を何試合も連続で魅せてくれているのだから。次は遂に世界戦かな?期待大!

そしてとんでもない試合となったのがメイン中谷vs西田
あの中谷が初回から拳をブンブン振り回すパワーファイトを仕掛けたのだから、
マジで驚いた。そしてさらに驚いたのが、その中谷にしっかり対応した西田
大振りの中谷のパンチを見事にガードし、接近して強烈なボディを打つ。3Rま
での有効打は明らかに西田の方が多く、一瞬「もしかしたら・・・」とさえ思った。

しかし、中谷のパンチはガードの上からでも強烈なのは明白。4Rからは完全に
パワーだけで西田を圧倒してしまうのだから、やはりこの男は恐ろしい。偶然の
バッティングがあったとはいえ、西田の右目は倍以上に腫れ上がり無残な姿に。
それでも試合を続けようとした西田だが、なんと5R終盤に肩を脱臼した模様。
痛恨のTKO負けを喫してしまった西田。しかし、あまりにも天晴れな試合
出来れば次を魅せて欲しいのだが・・・。

中谷はIBF王座を奪取し、WBCとの統一王者に。
この試合を最後にスーパーバンタム転級し、来年ドームでの開催が予定されて
いる井上尚弥との一戦の準備に入る模様。井上はこのあとで2試合を行うことが
確定しているため、中谷もスーパーバンタムでの調整試合が可能。初戦の相手と
して、あのラモン・カルデナス戦が噂されているのだが、そうなったらマジで面
白いことになる。BIG BANG、どこまで行くのか!!

Lemino BOXING THE WORLD DOUBLE TITLE MATCH

#Lemino


ド平日なのにも関わらず、今日はボクシングビッグマッチ生配信
セミ・メイン世界タイトルマッチ2試合組まれており、大橋ジムに移籍した
力石政法メキシコエドアルド・ヌニェスIBF世界スーパーフェザー級王座
決定戦に挑み、メインWBO世界バンタム級王者武居由樹が、元ラジャダ
ムナン王者ユッタポン・トンデイと防衛戦。

まずは力石、結果から言えばヌニェス完敗、王座奪取に失敗・・・。
いや、力石に問題があったワケでは無い。それどころか、今までの力石の試合
の中でも屈指の緊張感を醸し出しており、力石のベストバウト、と言っても過
言は無い。残念ながら、ヌニェスが強すぎた。井上・中谷以外に、これだけの
“完璧さ”を持っているボクサーがまだ存在した、という事実に驚愕した。おそ
らく、ヌニェスは今後とんでもないチャンピオンとして活躍しそう。そんな恐
ろしい選手に対し、一度もダウンを喫することなく闘った力石は、誇っていい
間違っても引退なんてしないで欲しいなぁ・・・。

そして武居、これも結果から言えば、なんと1R・TKO二度目王座防衛
ムエタイ出身のボクサーは得てして打たれ強く、よっぽどの事が無い限りは
ダウンしない場合が多い。さらにユッタポンはラジャを制した男。そんな選手
に、1ラウンド中に3つのダウンを奪った上で完勝したのだから、やはり武居
只者では無い。4人の日本人バンタム級世界王者の中では最弱、とか言われ
ているらしいが、僕はそう思ったことは一度も無い。最強中谷なのは間違い
無いのだけど・・・。

さて、この大会に合わせて再びLeminoセットアップ完了。今後、Leminoの
有料会員で無いと観られないビッグマッチも多々あるらしい。いや、ハッキリ
言えば、6月19日のため、か。結果によっては継続もあり得るぞ、マジで。

MARTINEZ vs IOKA

#LIFETIME BOXING FIGHTS27


ボクシング・WBA世界スーパーフライ級選手権
王者・アルゼンチンのフェルナンド・マルティネスに挑んだのは、前王者
井岡一翔。いわゆるダイレクトリマッチで、もしかしたらコレが井岡の
最後の試合になるかも、と思い、Abemaの生中継を確認した。

正直、井岡がタイトルを落とした前試合でのマルティネスの印象があまり
強烈だったため、井岡の勝ち目は薄い、と思っていたのは間違い無い。
実際試合の殆どをマルティネスが支配し、井岡が立っているのが不思議だ
ったほど。KOされるのも時間の問題、と思われたのだが・・・。

10ラウンド、ダウンを奪ったのは井岡の方だった。
それまで我慢に我慢を重ねた9ラウンドを立ち続け、見事すぎる左フック
を当てて見せた井岡。強いことは認めるが、あまり好きにはなれなかった
井岡一翔というボクサーを、この一発で完全に認めた。以降の3ラウンド
は紛れもない名勝負。もし井岡がもう一つダウンを奪っていたら、判定は
違うモノになった気がする。

いやぁ、井岡の試合中に大声を出すことになるとは・・・。
井岡のキャリアから考えると、この試合が最後になってもおかしくない。
だけどもし可能なら、寺地拳四朗との勝負が観てみたい。引退なんてし
ないで欲しいなぁ、本当に。

INOUE vs CARDENAS

#Prime Video Boxing 12


ボクシング・スーパーバンタム級四団体統一世界王者井上尚弥の統一
王座四度目防衛戦は、米国ネバダ州ラスベガス・T-Mobileアリーナ
行われた。挑戦者はWBA1位にランクされているラモン・カルデナス
ランキング1位とはいえ、コチラは尚弥が苦戦することなど一切考えず
どちらかと言えば「役不足」くらいに思っていたのだが・・・。

メキシカン・アメリカンラモン・カルデナス、おそらく「井上尚弥を
最も苦しめた選手」として歴史に残ることになる、と思う。2Rタイミ
ングドンピシャ左フックを当て、尚弥から明らかに深刻なダウンを奪
い、前半は完全にペースを握った。何よりも、尚弥の強打に対し、真正
面から勇敢に立ち向かったボクサーは、カルデナスが初めてだと思う。

これまでに尚弥が明確に苦戦した試合として思い当たるのは、新人時代
田口良一戦、1回目のノニト・ドネア戦、そして生涯初のダウンを奪
われたルイス・ネリ戦の3試合くらい。ネリとの試合はタイミングでの
ダウンで、試合全体を通せば「苦戦」ではなかった気もする。しかし、
この試合は明らかに尚弥の「大苦戦」。試合が決するまで、生きた心地
がしなかったのは初めてかもしれない。

最終的には7Rダウンを奪い返した尚弥が、8R連打をまとめて強引
TKO勝ち。結果的に世界戦KO勝利の記録を作ったが、今回ばかりは
素直に喜ぶことが出来なかった。

カルデナス予想以上に強かったのは間違い無い。まがりなりにもラン
キング1位の選手であり、強くて当然ではあるのだが、数年前の尚弥が
このクラスに苦戦したのか?と考えてしまう。尚弥にが今後予定してい
3つ大きな試合・・・MJ戦、ニック・ボール戦、中谷潤人戦・・・を考え
ると、一抹の・・・いや、大きな不安を感じる。

・・・ハッキリ言おう。井上尚弥は、衰えている
いや、衰えた今でも世界トップクラスで強いのだけど、MJあたりに足を
救われる井上尚弥なんて想像もしたくない。願わくば、来年実現するで
あろう、もう一人の“怪物”との試合までは勝ち続けて欲しい。
お願いだから・・・。