アンタッチャブル

#これまでにない公安モノ


▼アンタッチャブル / 馳星周(Kindle版)

エンドレス状態となっている馳星周強化月間
今回は幾つかの候補の中からしっかり紹介文を読み込み、雰囲気的にハー
ドだと思われる作品をチョイスしてみた。のだが!

主人公は警視庁捜査一課から左遷され、どうしたワケか公安に入る羽目に
なった刑事・宮澤。捜一から見ればある意味で敵対組織、公安にもちろん
宮澤を歓迎する気配は無く、「公安のお荷物」とされている椿とのコンビ
を余儀なくされる。ところがこの椿がとんでもない人物で・・・という内容。

他の作家の作品で公安を題材にした作品は多々読んでいるのだが、ここま
「笑い」に寄せた内容の作品は初めて。精神破綻している椿の言動が
まず面白いし、それに付き合わされて右往左往する宮澤の様子がソレに和
を掛けて面白い。ただ面白おかしいだけではなく、ちょっとゾッとする
うな真実や人間関係のもつれが絶妙に描写されており、ミステリーとして
の完成度もかなり高い。

さらに、この小説にはいわゆる「濡れ場」が多々。その表現が妙に艶めか
しい。馳星周、以前は官能小説の書き手だったらしく、そのテクニックに
も注目しておいた方が良い。

何よりもこういうアプローチの公安モノ、というのが新鮮で、最初から最
後までとにかく読ませてくれる。どうやら続編があるようなので、アンリ
ミテッド探索が終わったらすぐ読めるように買っておいた。

恐ろしくハマってるなぁ、馳星周・・・。

AREA版「確定噛ませ犬という生き方」

#圧倒的な負け


先週日曜日、フジテレビで生中継されたRIZINのメイン、那須川天心vs皇治
K-1との契約を破棄してRIZINに参戦した皇治だが、いきなり引退試合のような
マッチメイク。

皇治の側から見れば、もし天心にKO負けすれば、そこで選手生命は終わる
「3Rを凌ぎ、終了後に立ってさえいればいい」しか、彼に選択肢は無かった。
問題は天心相手にそれが出来るのか?であったのだが、皇治は取り敢えずこの
難題やってのけた

結果を出したことは認める。
でも、試合後の「天心より武尊の方が強い」という発言を聞き、怒りと言うより
情けなさを大いに感じた。

機会があるのであれば、ぜひK-1で行われた武尊と皇治の一戦を確認して欲しい。
あの試合の時も皇治は武尊に殆ど何もさせて貰えず、レベルの違いを見せ付けら
れて完敗した。ただ、打たれても構わず前に出て一太刀を喰らわす、という気概
だけは感じた。でも・・・。

今回は違う。
天心とのレベルの差は悲しいまでに明白。相打ち覚悟で前に出ることすらさせて
貰えなかった、としか見えない試合内容。クリーンヒットはただの一つも無く、
ごく稀に振り回す手足は悉く宙を舞う。まるで大人と子どもが戦っているような
試合だった。

終盤にはドロップキックまで決め、フルマークの判定で完勝した天心だが、武尊
がダウンを奪った相手をKO出来なかったのは痛い。今後のキャリアに傷を付けか
ねない試合となってしまったワケだが、途中で闘うことすら放棄した相手を倒す
のは、さすがに難しかったのかも。

そして、皇治はこの試合できっと大事な何かを失ったハズ。
ある意味究極の選択で、「玉砕覚悟の討ち死に」より「お茶を濁す」を選んでし
まったのが今の皇治。KOされなかったことで首の皮一枚繋がった状態だが、そん
な選手の試合を、僕はもう一度観たいとは思わない

確定噛ませ犬はこんな生き方しか出来ないんだろうなぁ、と。
僕以外の多くの人も、きっとそう感じた気がする。天心が強すぎたのか、試合中
に皇治の心が弱くなったのか・・・。おそらく、後者な気がする。
ここからの巻き返しは大変だなぁ、きっと。

2020・G1-30 at アオーレ長岡(08/19)

#G1 #アオーレ長岡


『G1 CLIMAX 30』、今日は新潟に飛んで、Bブロックの公式戦。
アオーレ長岡は仕事で一度行ったことがあり、その広さにビックリした覚え
がある。いつもなら満員になる会場なだけに、入場者数制限がちょっともっ
たいない気がする。今日の注目はセミメインで組まれている同一ユニット
対決だが、果たして・・・。


[本日の公式戦結果・Bブロック] ※左側が勝利予想選手


ジュース・ロビンソン<3勝1敗>【Quick(Ebi)】<3勝1敗>矢野通×
ザック・セイバーJr.<2勝2敗>【Europium Cratch】<1勝3敗>後藤洋央紀×
棚橋弘至<2勝2敗>【High Fly Flow】<1勝3敗>YOSHI-HASHI○
×KENTA<2勝2敗>【Evil】<2勝2敗>EVIL
SANADA<1勝3敗>【Rounding Body Press】<3勝1敗>内藤哲也×


[本日のピックアップ]


バレットクラブ対決ズンドコとなり、ロスインゴ対決が思った程でも無か
った今日、まさか2大会連続であの男をピックアップするとは・・・。

棚橋弘至vsYOSHI-HASHI
初戦のジュース戦はともかくとして、EVIL戦SANADA戦で評価の上がって
いるYOSHI-HASHI、今日の対戦相手はエース・棚橋。いくら調子が良いとは
いえ、どうしてもYOSHI-HASHIがどこまで出来るか?がポイントになる。

若い頃から風車の理論を実践している棚橋。相手がどんなにショッパくても、
それなりの内容を残す名人なのだが、今日のYOSHI-HASHIは棚橋の掌を一瞬
ハズレたかもしれない。

ゲームメイクはもちろん棚橋だと思うのだが、終盤のYOSHI-HASHIのたたみ
込みあわや!、という場面を幾つも作った。他の選手なら「なるほど!」
と思うところなのだが、なんといっても相手はあのどうしようもなくダメだ
ったYOSHI-HASHI。いや、申し訳ないんだけど。

しかし結果はこのG1で初めてハイフライフローを決めた棚橋の勝利
棚橋はおそらく世界王者時代のニック・ボックウィンクルリック・フレア
のようなスタイルを望んでいると思うのだが、ベビーフェイスでそれをや
るのはかなり困難。選手寿命を縮めないといいんだけど・・・。

棚橋が星を五分に戻し、2勝2敗につけている選手が4名となった。
が、あくまで僕の推しはSANADA。この後全勝すればブロック制覇もあり得
るんだけどなぁ・・・。


[本日までの星取表]


2020・G1-30 at 後楽園ホールvol.2(07/19)

#G1 #後楽園ホール(2)


『G1 CLIMAX 30』、後楽園ホール2日目。
今年のG1、決勝戦を除く日程は全18日、各ブロック9日ずつなので、今日か
中盤戦に突入することになる。2敗以上の選手はもう負けられない状況なの
だが、その中にオカダが入っているのがちょっと意外な感じ。さて今日は・・・。


[本日の公式戦結果・Aブロック] ※左側が勝利予想選手


鈴木みのる<3勝1敗>【Gotch Style Pile Driver】<4敗>高橋裕二郎×
飯伏幸太<3勝1敗>【Kamigoe】<1勝3敗>ジェフ・コブ×
オカダ・カズチカ<2勝2敗>【Money Clip】<3勝1敗>タイチ×
ウィル・オスプレイ<3勝1敗>【Storm Breaker】<3勝1敗>ジェイ・ホワイト×
石井智宏<1勝3敗>【Brain Buster】<1勝3敗>鷹木信悟×


[本日のピックアップ]


今日のメイン、リーグ戦の成績が振るわない鷹木石井の一騎打ち。
この試合をメインに持ってくる、という狙いは解らなくも無いのだけど、個人
的にはもう少しリーグ戦の星取を考慮した試合順の方がいいなぁ・・・。

今日のピックアップはウィル・オスプレイvsジェイ・ホワイト
すっかり大物感が漂って来たジェイだが、このG1で別人のような身体を作っ
てきたオスプレイも全く見劣りがしない。今の新日本の二大外国人エース
と言い切って問題無いと思われる。

態度は悪い(^^;)が、年の割にオーソドックスオールドスクールなレスリン
グを展開するジェイが試合をリード。緩急の付け方が絶妙な上に、観客をイラ
イラさせる才能に満ちているため、試合が妙に盛り上がるから凄い。

しかし、一回り大きくなりながらもスピードが全く衰えていないオスプレイ、
ノラリクラリのジェイを向こうに回して躍動。スピードはもちろん、全体的
パワーでもジェイを上回った。驚愕、と呼んで差し支えない。

外道の乱入をモノともせず、ヒドゥン・ブレイドからのストーム・ブレイカー
を決め、オスプレイが完勝。オスプレイ、とんでもない選手に育ってくれた。

出来ることなら、今年のG1はオスプレイに取って貰いたい、と思っている。
今のオスプレイはかつての外国人エース、プリンス・デヴィットAJスタイ
ルズケニー・オメガよりもポテンシャルは高い。早いうちにIWGP王者
なるべき。

・・・今日の大会で全勝は消え、全敗高橋裕二郎のみ。
腰の調子が悪そうなオカダはおそらく消えるから、ブロック突破候補はジェ
イ・飯伏・オスプレイの3人に絞られた感。タイチはどうだろうか・・・。


[本日までの星取表]


2020・G1-30 at 後楽園ホールvol.1(06/19)

#G1 #後楽園ホール(1)


『G1 CLIMAX 30』、今日は聖地、東京・後楽園ホール初日。
東京でのスケジュールが6戦目まで引っ張られるG1というのも珍しい感じ。
ホールでの初戦はBブロックで、ある意味「結果の見えるカード」ばかりだ
と思って油断していたら、番狂わせが起こってしまった。


[本日の公式戦結果・Bブロック] ※左側が勝利予想選手


×SANADA<3敗>【Karma】<1勝2敗>YOSHI-HASHI
×ザック・セイバーJr.<1勝2敗>【Go 2 Sleep】<2勝1敗>KENTA
棚橋弘至<1勝2敗>【Samson Cratch】<2勝1敗>ジュース・ロビンソン×
矢野通<3勝>【School Boy】<1勝2敗>EVIL×
内藤哲也<3勝>【Destino】<1勝2敗>後藤洋央紀×


[本日のピックアップ]


もしかしたらこのG1中、一切触れることはないと思っていた選手、それが
YOSHI-HASHI。前シリーズでチャンピオンになったとはいえ、6人タッグの
王者であり、リーグ戦もここまでもちろん二連敗。しかし・・・。

SANADAvsYOSHI-HASHI
共に二敗同士の3戦目だが、ここでSANADAに初日が出ないと、優勝候補
推した僕の立場が無い(^^;)。すっきりSANADAが勝つと思って観ていた。

しかし、EVIL戦で内容の濃い試合を魅せたYOSHI-HASHIは、今日も全力ファ
イト。試合中に客のボルテージを上げる、という、これまでのYOSHI-HASHI
には絶対出来なかったことが「出来ている」という驚き。

会場すら味方に付けたYOSHI-HASHIは、粘りに粘った上でSANADAを自分の
ペースに引き摺り込み、奥の手・カルマを決めて完勝。いやぁ・・・。

もし今回のG1でYOSHI-HASHIが五分以上の成績を残したなら、ようやく僕は
YOSHI-HASHIを認めることが出来るかも。厳しい試合が幾つか残っているが、
心から健闘を祈る次第。

棚橋にようやく初日が出て、なんと矢野が三連勝。Bブロックもようやく緊張
感が出てきたかも。


[本日までの星取表]