オロロ畑でつかまえて

▼オロロ畑でつかまえて / 荻原浩(Kindle版)

久しぶりの萩原浩作品。
この作品、どうやら氏のデビュー作らしく、ユニバーサル広告社シリーズ
して全3冊がリリースされている模様。これは丁度良い物量、と判断し、この
シリーズを読破することを決意。まずは第一作目から。

弱小広告代理店、と言うより、広告制作プロダクションを舞台にしたコメディ。
弱小と言いながらも、中堅クラスの企業からプレゼン参加の依頼はあるようだ
し、ある程度定期的な仕事も入っているから、僕らにとっちゃ羨ましい限り
んだけど(^^;)、経営的には断末魔一歩手前の零細企業。そんな会社に突然降っ
て沸いた、超の付くど田舎の山村「村おこし」コピーライター杉山は、
とんでもない方法に手を染めて・・・、という内容。

作者はそもそも元広告マン。しかも独立してフリーのコピーライターとして
活躍していたらしいから、状況設定はかなり真に迫っている。内容はコメディ
で、基本的にかなり笑える内容なのだが、その「笑える」状況も含めて・・・、
あまりにリアル(^^;)なのがちょっとだけ怖かったりもする。

広告の世界に「確定したもの」は殆ど存在しない。これから世に出るモノだか
ら、可能性の大小こそあれ、売れる・売れない、人気が出る・出ないは蓋を開
けてみるまで正しいことは解らない。つまり、全ての仕事は必ず「嘘」から始
まるモノであることを、作者はきっと理解している。その部分を大胆にデフォ
ルメし、誰もが笑える内容に仕上げてしまうセンス。デビュー作でコレをやれ
るのだから、この人の才能は本当に大したモノだと思う。

これがまだあと2冊ある、というのは幸運かも。
年内はユニバーサル広告社シリーズでなんとか乗り越えられるかもしれない。
次はヤクザイメージアップ。かなり楽しみ!

PW・ケース

今や僕の中で生活必需品の位置まで上り詰めたKindle Paper White
だいたいいつでも持ち歩いているため、普段はケースに入れて使用している。
で、使っていたのがANKERのケース。合皮製で手の馴染みが良く、結構愛用し
ていたのだが、こないだ見事に階段上から落下し、ストッパーのプラスチック
割れた。しょうがないので新しいのを注文。

FintieのKindle Paper White専用ケース、オートスリープ機能付き・ネイビー。
標準的な薄型ケースなのだが、購入した時の価格はたった1,380円。何故だか
1日経過した今日、1,780円に値上げ。おそらく今日始まったアマゾンのサイ
バーマンデーセールでのまとめ買い需要を狙った、と思われる(^^;)。タイミ
ング良かったな、コレは。

開くとこんな感じ。
通常は前面のカバーをクルッと裏に回して使用する。最初は見開きの存在しな
い電子書籍に違和感があったのだが、今はこちらの方が完全にスタンダード
逆に文庫本を読んでいる時に違和感を感じるくらいまでになった(^^;)。

Kindle Paper White 32GBマンガモデル、当面製品に何の文句も無い。
初代のPWも4年近く使ったから、2016年購入のコレも五輪の年までは使える
と思われる。ケースは、あと2回くらい変えるだろうなぁ、きっと・・・。

Feedbro Reader

ちょっと前にFirefoxメジャーアップデートが。
このバージョン(57.0.1)から新たに「Firefox Quantum」という名称になり、
動作がサクサクになった。それは非常に喜ばしいのだが、困ったことが・・・。

これまで愛用していたAdd-onが、おおよそで動かない(^^;)、という事実。
Gmailマルチアカウントで管理してくれるX-notifierが動いてくれたから良か
ったけど、Tab-Mix PlusとかAll-in-one Sidebarみたいなツールが使えなくなっ
たのはちょっと辛い。しかしいちばん大きな問題は、RSSリーダーSage
使用出来なくなったこと。

もちろんRSSリーダーはSageだけでは無いので、代替になりそうなモノを検索
してみたのだが、どれもこれもワケが解らない(^^;)。それでもようやく辿り着
いたのが↓↓コレ。

Feedbroというリーダー。
英語版しか出ておらず、設定にちょっと手間取ったのだけど、ようやく使える
状態に持ってきた。FirefoxのブックマークをHTMLで書き出し、必要な部分だ
け抜き出して編集し読み込む、というちょっと面倒な行程が必須。まぁ、Sage
のフィード集もかなりとっちらかっちゃってたので、整理には良い機会だった
かもしれない。一度設定してしまえば、使い勝手はそれほど悪くは無い。

しかし、出来ることなら早くSage環境に戻りたい、というのが本音。
Tab-MixやAll in Oneも含め、早いところQuantum対応してくれるといいんだ
けどなぁ・・・。

絶望の記憶

Amazonプライムにて本日配信の「有田と週刊プロレスと」
先週に引き続き、テーマは「高田延彦vsヒクソン・グレイシー」、その後編。

・・・このテーマ、本当に観るのが辛かった
もう何年も経過しているのに、あの時に感じた絶望感は昨日のことのように
思い出せる。あの日からおよそ2週間の間、僕は全く使い物にならなかった。
それ以降はなんとか持ち直したものの、心の枷は全く取れず。この重りはわ
りと長く僕の心に居座り続け、やや楽になったのはアレクサンダー大塚
マルコ・ファスに快勝した時。さらに完全復活は桜庭和志ホイス・グレイ
シー狩り達成まで待たなければならなかった。

番組で有田や大木が言ったように、あの日、試合終了後の東京ドーム近辺に
は、夢遊病者のような人たちが本当にたくさん居た。もちろん僕もその1人
であり、自分の感情をどう制御したらいいか解らなかった。覚えているのは、
水道橋-飯田橋間のたった一駅区間の総武線内で、ガマン出来ずに嗚咽を漏ら
して泣いたこと。同じく水道橋から電車に乗った人たちの殆どが、そんな僕
をチラッと見て、すぐに視線を外し、自らも天井を見つめていた。

あの時のことを、否応なく思い出す。
正直、途中でちょっと泣いてしまった(^^;)かもしれない。
まさかこの番組で泣かされるとは、思いもしなかったんだけど・・・。

実録・国際プロレス

▼実録・国際プロレス / Gスピリッツ編集部

今や「プロレス史研究家のバイブル」とも言える雑誌・Gスピリッツ
その人気連載「実録・国際プロレス」を一冊にまとめたもの。基本、創刊号
からGスピリッツを愛読している僕であり、バックナンバーも(珍しく)全て
所持している。つまり、本当は必要の無い書籍なのだけど・・・。

↑↑まぁ、このを見て欲しい。
ちょっとした国語辞典を凌ぎ、さながら広辞苑のごとき厚さ。考えてみれば
Gスピリッツの創刊は2007年、連載はほぼ同時に始まった筈だから、物量は
確かにこのくらいは間違い無い。さらに言うのなら、いくつか掲載されてい
ないインタビューもある筈。にも関わらず、ということ。

昭和からのプロレスファンにとって、国際プロレスは忘れ得ぬ存在。
新日本・全日本メジャーとするのなら、国際は間違い無くマイナーであっ
たのだが、であるが故のワクワク感は凄かった。来日する外人のニックネー
ムは「放浪の殺し屋」(ジプシー・ジョー)、「気狂い犬」(マッドドッグ
・バジョン)、「流血大王」(トーア・カマタ)など、ちびっ子ファンを震
え上がらせるものばかり。これを迎え撃つのが我らのラッシャー木村であり、
アニマル浜口マイティ井上猪木鶴田に比べれば華が無く、派手さには
欠けるが、その泥臭い男らしさが我々を魅了。グレート草津のような、若干
思い入れを持ちづらい(^^;)選手も居たが、国際の所属選手は全員が「哀愁」
を漂わせており、そこになんとも言えない愛着を感じていた。

そんな哀愁の第三団体・国際プロレスの元所属選手団体関係者雑誌・新
聞記者カメラマンまで、23名に渡る人物に深く切り込んだ、とにかく濃い
ンタビュー集

内容が内容な上に、価格もかなりのモノなので、プロレス史に興味のある人
にしか勧められない本だが、我々のような輩にはある意味で「聖典」国際
の歴史は、昭和プロレスの歴史そのものだと思う。

・・・ただ一つ。
残念なのは、大エースであり後期国際の象徴であった「金網の鬼」、最後の
IWA王者だったラッシャー木村の「声」が聞けなかったこと。それがあったら
完璧だったなぁ、この本・・・。