Hiroaki “EL GRAN” Hamada

#Mariposa


本日飛び込んできた訃報。
プロレスラーのグラン浜田氏が、2月15日(現地時間)、メキシコにて逝去
死因の詳細は明らかになっていないが、長い間闘病を続けていた。今年の始め
に回復が伝えられたが、残念ながら力尽きた模様。享年74
※以下、生涯現役であった故人に敬意を表し、敬称を略させていただきます。

日本にメキシコ流のプロレス「LUCHA LIBRE」を本格的に持ち込んだ偉人
若くしてメキシコに遠征し、そのまま当時の新興団体UWAに定着、三階級
世界王座を獲得。新日本プロレスには年に数回“来日”し、ペロ・アグアヨ
ベビー・フェイスらと熱闘を展開。初代タイガーマスクが出現するまでは、
日本で最高の立体殺法の使い手とされていた。

新日本退団後、旧UWF全日本で活躍した後、一時引退しジャパン女子プロ
レスコーチに。そこで何故か大仁田厚との因縁が勃発し、以降はユニバー
サルみちのくプロレスなど、団体の規模を問わずに参戦、長年活躍した。

UWA世界ミドル・ライトヘビー・ジュニアヘビー級三階級制覇王者。
他にNWA世界ミドルWWA世界ジュニアライトヘビーアメリカスヘビー
BJWヘビーなど、数々のタイトルを奪取。最後の試合は2018年の「昭和プロ
レスフェ
スタ in 仙台」6人タッグマッチとなってしまった。

・・・↑↑、僕が人生でいちばん最初に観た新日本プロレスの興行で行われたの
がこのベビー・フェイスとのタイトルマッチ。テレビでは何度か観ていたが、
実際の浜田の動きはあまりにダイナミックで、呆気に取られたことを昨日の
ことのように覚えている。

後年はよくない話も耳にしたが、彼もまた昭和プロレス重要人物の一人。
これまでの実績をリスペクトしつつ、プロレスラーとして存在してくれたこ
とを心から感謝します。だからまた必ず、どこかで。

UWFの記憶

#UWF


旗揚げ40年 UWFの記憶

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

久々に書店に行った折、思わず購入してしまったA4サイズMOOK
この手の雑誌やムックに関しては、Gスピリッツ以外はもう購入しない、と
決めていた。判型が大きいから保管に困るし、だいたい電子版が同時に発売
されるし(^^;)。しかし、コレは表紙を見ただけで手に取ってしまった・・・。

第一次UWF旗揚げから、もう40年が経過したのか、と。
このムックで取り上げられているのは、第一次UWF・新生UWF・プロフェ
ッショナルレスリング藤原組・UWFインターナショナル・リングス・パン
クラス6団体で、僕はこの全団体を複数回観戦している。僕らの世代にと
って『UWF』の三文字は良い意味でも悪い意味でも特別で、コレに関わっ
てしまったが故に“格闘技”見方を理解した。まぁ「そうでないもの」
見分けることが出来てしまう、という弊害もあったのだが・・・。

そういうワケで、僕はUWFという言葉に弱い(^^;)。
改めて考えれば、結局いちばん好きなのはアントニオ猪木・藤波辰爾であり、
新日本プロレスなのは明白なのだが、だからこそその“鬼っ子”であるUWFが
気になり続けている。なので、これまで数多く出版されたUWF検証本の殆ど
を読んでしまっている。

もちろんこのムックもその中の一つ、ではあるのだが、漂ってくる雰囲気
違う意味で懐かしい。なんというか・・・あの我が世の春を謳歌していた頃
「週刊プロレス」の匂いが随所に感じられた。奥付があるワケでは無いのだ
が、編集長はおそらく鈴木健.txt。・・・うん、妙に納得が行った。

読み物としても、資料としてもすばらしい価値があると思う。
ちなみに後で調べたところ、電子版は販売されていない模様。購入しといて
良かったかも。

THE NEW BEGINNING in OSAKA

#njnbg


新日本プロレス「THE NEW BEGINNING in OSAKA」エディオンアリーナ。
年始の東京ドームから様々なストーリーを進行させていた新日本だが、この
ビッグマッチで全ての伏線が回収される仕組み。さて・・・。

第1試合・棚橋弘至ファイナルロード〜縁(えにし)棚橋弘至vs真壁刀義
この組み合わせはもう何度となく観て来たが、コレが最後だと思うと、妙に
ウェットな気分に。正直、棚橋のコンディションは良くなく、試合の組み立
てもボロボロ。それでも感動させてしまうのだから、既に棚橋は“アチラ側”
のプロレスラーなのかもしれない。

第6試合・NEVER無差別級選手権王者KONOSUKE TAKESHITAに挑戦し
たのは、恐らく今の新日本で「最強の実力者」である、ボルチン・オレッグ
・・・いや、この二人は単純に凄い。フィジカルに優れ、真っ向勝負でぶつかり
合って壊れない。かつての全日・四天王プロレスに似た趣だが、一発々々の
インパクトはアレを上回っていたかもしれない。来年の今頃、ボルチンはき
っと新日本のエースの一角を張っている、と信じられる。竹下はAEWの頂点
だろうな、おそらく。

セミファイナル・IWGPグローバル選手権王者辻陽太STRONG無差別級
王者ゲイブ・キッドが挑戦。『今の新日本』主役を自負する両名は、期
待通りのとんでもない試合を展開。言ってしまえば単なる”意地の張り合い”
なのだが、そのレベルが究極の粋まで達している。両者KOの引き分けに終わ
った試合後、会場から「新日本」コールが響いたが、僕が会場に居たら同じ
く声を挙げていた。この試合が実質のメインになる、と思ったが・・・。

メイン・IWGP世界ヘビー級選手権、もはや安定政権に入った感のある王者
ザック・セイバーJr.に挑んだのは、後藤洋央紀。後藤は1.4ドームのランブ
ル戦優勝で挑戦権をゲット、というトホホ状態。コレは後藤の引退前記念挑
であり、普通にザックが防衛する、と思っていた。ところが・・・。

なんと、後藤終始試合をリードした上で、世界王座奪取快挙
いや、不謹慎だがメタ的に考えると、コレはアリな状況。今のザックは負け
るべき選手が皆無な無双状態だが、後藤だけは唯一の例外。ザックから見れ
ば、ここで不覚を取っておけば、下半期で充分に挽回出来るのだから。

館内は大感動後藤コール(^^;)。
いろんなとこで何度も書いて来たが、僕は後藤洋央紀というプロレスラー
認めていないし、IWGPヘビー級王者には相応しくない、と今でも思っている。
しかし、これまで新日本一筋で頑張ってきた功労者であることは間違い無い。
だから『IWGP”世界”ヘビー級王者』としてなら認めよう。不覚にもちょっとだ
感動しちゃったことだし(^^;)。

触れなかった試合も含め、今日の興行は捨て試合が一切無い、最高の大会
った。今後の展開も、復帰した上村EVILの動向を含めて期待出来るモノば
かり。やっぱり新日本って凄ぇな・・・。

FIGUEROE vs FULTON 2

#BOX


ラスベガスで行われたボクシングビッグマッチ
メインはWBA世界ライトヘビー級選手権だったのだが、アンダーカード
日本のボクシングファンが凄く気になる試合が組まれていた。

WBC世界フェザー級タイトルマッチ
王者ブランドン・フィゲロアに挑戦するのは、スティーブン・フルトン
フルトンは井上尚弥生け贄になった元スーパーバンタム級二団体王者で、
フィゲロアはあのルイス・ネリを初めてKOしてくれた偉大な選手。僕は
尊敬を込めて、普段は「フィゲロアさん」と呼んでいるほど。実はこの2人、
以前スーパーバンタム級で対戦しており、僅差の判定でフルトンが勝利し
ている。今回、下馬評ではフィゲロアさんが有利だったのだが・・・。

↑↑ハイライトが上がっていたので観て欲しい。
両者共にテクニカルアウトボクサーだが、フィゲロアさんのアドバンテ
ージは「一発」があること。フルトンはおそらくそれを解っており、まず
防御、という戦法を選択したのだと思う。で、コレが正に大当たり
どのレンジでも距離を制覇したフルトンがフィゲロアさんの強打を許さず、
さらに有効打を随所でお見舞い。判定だが、フルトンは完勝した、と言っ
てよい。

もし井上尚弥がフェザー級に行くのなら、王者の一人はフルトン、という
こと。コレはかなりのドラマだし、試合内容も保証出来そう。フィゲロア
さんは個人的に残念だったけど、まだまだ再起出来る。両選手共に頑張っ
て欲しいなぁ・・・。

INOUE vs KIM

#初見殺


有明アリーナ『Lemino BOXING 世界タイトルマッチ』、Lemino生中継。
グッドマン問題で試合2週間前対戦相手が変更となった四団体統一世界
スーパーバンタム王者・井上尚弥。ある意味非常に難しい試合。

Leminoからハイライト動画が上がっていたのでご参照の程を。
挑戦者のキム・イェジュンWBO11位、一応世界ランカー。なかなか引き
締まった表情で入場、「あ、コイツ強いかも?」と思わず感じた次第。

実際、2Rまでのキムは頑張ったと思う。
トリッキーな動きであの井上尚弥に左を被弾させたし、少なくとも意地
根性は感じた。アチラでもちょっと書いたが、もしかしたらグッドマン戦
よりもよっぽどおもしろい試合展開になったのかも。

しかし、井上尚弥はやっぱりモンスター
対策が不完全だった相手に対して全く慌てず、3Rをしっかり使って様子観、
そして完璧なKO。グッドマンやMJを含め、もうスーパーバンタム級に敵は
居ないんじゃないか?という気さえする。

可能性があるとすれば、もうしか居ないかな、やっぱり。