東京貧困女子。

#明日は我が身


▼東京貧困女子。 / 中村淳彦(Kindle版)

Kindle Unlimitedのリコメンドに出て来た作品を本当になんとなく。
東洋経済オンライン1億2千万PVを稼いだ人気連載に加筆・修正を施
し、一冊にまとめたドキュメンタリー。そのボリュームは相当なモノ。
サブタイトルは『彼女たちはなぜ躓いたのか』

いわゆる『貧困層』に落ちてしまった女性たちのケーススタディ集
昔の常識で考えると「どうしてこんな人が?」と疑問に思ってしまう
くらい、高学歴キャリアのある人たちが墜ちて行く、という事実に
呆然としてしまった。

もちろんドキュメンタリーなので、どのケースにもラストシーンが無い
何が辛いかと言うと、ハッピーエンドで終われそうなトピックが一切
存在しないことで、一章を読む毎に思わず考え込んでしまう。そうい
う意味で、読むのが本当に辛い作品である。

タイトルは『東京貧困「女子」。』だが、果たしてコレに当てはまる
のは女性だけなのだろうか? 正直、どのケースも自分に当てはめる事
が出来てしまう上に、思い当たる状況も経験している。故に、どうし
ても他人事と思えなくなっている自分が居る。

・・・守るべきモノが少なくて本当に良かった、と思う。
僕にはまだ奥の手が、ある。

“THE KING” Nefeltari Cobra

#名君


週刊少年ジャンプ・27号
休載明けのONE PIECE・1085話、ここ数年で最高レベルのインパクトを醸し
出してしまった。

この先ネタバレあり!なので、コミック派とかアニメ派の人たちはここから
先を読まないでくださいませ。

▼週刊少年ジャンプ(27) 2023年 6/19号

タイトルは「ネフェルタリ・コブラ死す」
麦わらの一味の初期メンバーであるビビにして、砂の国・アラバスタ
名君であるコブラ王に、“何か”があったことは既に匂わされていたのだが、
このタイトルで事実が明確となってしまう。正直、呆然とした。

・・・これまでずっと黙っていたのに、雄弁に喋り出しやがった↑↑コイツ
そりゃあいろいろあったのは解るが、よく考えてみればコイツやコイツの周
りに居る5人のジジイたちが、単に無能であっただけのこと。そんなくだら
ない連中に、最高の王様であるコブラが殺されるなんて・・・。

コブラ王はサボ重要なメッセージを残した。
もしサボやビビに何かがあったら、このクソジジイ(クソババア?)たちを
マジで許さない。そうは言ってもそりゃあ許さないだけなんだけど(^^;)。

最期まで、最高の王で居てくれたネフェルタリ”D”コブラに感謝。
また必ず、どこかで。

変な絵

#イラストミステリー


▼変な絵 / 雨穴

前作『変な家』に続き、またも家人が図書館で借りてきた本を又借り(^^;)。
今回は約3時間で一気に読み切った。メチャクチャ早い(^^;)。

『変な家』の重要なアイテムが“平面図”であったのに対し、今回のソレは
“絵”。13年前、とあるブログにアップロードされていた数枚の絵から、
んでもない事件が発覚していく・・・という感じ。

驚いたのは、今作がなんと連関型連作短編であり、中山七里もビックリ
どんでん返しを魅せてくれたこと。ミスリードを誘いまくる文章もすば
らしく、前半から張り巡らされた伏線はラスト付近まででその全てが回収
される。まるで本格ミステリーを読んでいるような感覚。読み応えは満点
で、雨穴という作家のポテンシャルを大いに感じた。

こちらももちろんYouTubeに動画がアップされているので、まずはそちら
をチェックして欲しい。このYouTuber作家注目に値するな、マジで。

4月1日のマイホーム

#イヤミスの教祖


▼4月1日のマイホーム / 真梨幸子(Kindle版)

真梨幸子の新作。
キャッチコピーは『イエミス×イヤミス』。イエミスのイエは、「家」とい
う漢字が充てられている事からも解るように、今回のテーマは新築一戸建て
「家」

東京23区でも屈指の人気を誇るS区(まぁ、世田谷だよな、コレ^^;)で、
売りに出された6棟の新築分譲物件。価格帯は平均5,500万円と、この区にし
ては手頃であり、あっという間に全ての家に買い手が付く。ややワケアリ
人たちが意気揚々と引っ越してくるのだが、この一帯は駅からも遠く、近隣
にコンビニも無いロストスポット。さらに、以前この場所で大量殺人があっ
た、という都市伝説までが流布されており・・・という状況。

今作に関しては、本格ミステリーを一旦お休みし、イヤミス完全回帰
た模様。見栄っ張りな上にセコく、妙なプライドに取り憑かれている登場
人物たちの心情描写はいつものように悪意に溢れており、まぁ読むのが止
められない(^^;)。この分野で、真梨幸子の右に立てる作家は当分出て来
ない気がする。

やや懐かしい感じの展開で楽しかったのだが、本格ミステリー作家として
の真梨幸子に慣れてしまっている僕が居るのも隠せない事実。次回はぜひ、
真梨幸子全部入りを堪能させてくださいませ!

ドーミーインPREMIUM名古屋栄

#繊維街


GWが明けてから、毎週どこかに宿泊している状態。
今日は久しぶりの名古屋、繁華街のにある↓↓ココに宿泊。

ドーミーインPREMIUM名古屋栄
天然温泉「錦鯱の湯」なる大浴場と、サウナのあるホテル。Iさんとの
出張はサウナ必須なんだよね、うん(^^;)。

ドーミーインは他の地域で何度か宿泊しているのだが、サービスが非常に
良いのがポイント。風呂上がりにアイスのサービスがあるし、夜には夜鳴
きそばならぬ夜鳴きラーメンもふるまってくれる。部屋の居心地もベッド
の使い勝手も良い。なんなら、全ての出張でドーミーインに泊まりたい
とすら思う。

残念ながらサウナは1Rしか出来なかった(^^;)し、水風呂がやや狭かった
けど、満足度は高い。次に名古屋で仕事があったら、まだドーミーインが
いいんだけどなぁ・・・。