ONE PIECE magazine Vol.13

#ONEPIECE1000LOGS


▼ONE PIECE magazine Vol.13

ONEPIECE1000LOGSの最後を飾るのが、ONE PIECE magazine13号
連載1,000話コミックス100巻記念号となっており、コレに関する
記念企画をまとめた構成になっている。

今年のワンピース、個人的にやたら盛り上がった。
昨年からワンピース考察系YouTubeを多々見るようになったのも大きいが、
ソレを見始めたのと同じタイミングでやってきた1000LOGS。マンガでこ
ういう盛り上がりを見せるのは、おそらく日本マンガ史上初めてのことだ
と思う。

今回は付録のピンナップ2種が目玉。
単行本99巻・100巻・101巻の表紙を繋げたイラストと、連載1,000話の
時の扉絵の双方が付属。これだけの為に2冊購入する可能性が(^^;)。

次の盛り上がりはワノ国篇終了時かな?
いろいろなことがあり過ぎてクラクラしたワノ国篇だけど、そろそろ決着
を付けて欲しい。最後は泣きそうだな、ワノ国は。

OP / 101 & 13

#ワンピース2021


12月3日に発売された単行本ムック、両方今日やっと入手した。

ONE PIECE 101巻ONE PIECE Magazine 13号
2021年のワンピース連載1,000話・単行本100巻・アニメ1,000話
いう大きな話題が続き、新年からパーティーモードだったのだけど、この
2冊の刊行はその総決算。ワクワクし続けた1年もようやく終わる。

とにかく尾田栄一郎先生には感謝しか無いのだが、気になるのは年をまた
ごうとしているこの時期に、まだ「ワノ国篇」が終わる気配が無いこと。
読み応えは充分なのだけど、「あと5年で終わる」という問題発言(^^;)が
あるので、この進みの遅さにヤキモキしてしまう。

・・・絶対終わんねぇよなぁ、あと5年じゃ(^^;)。
そろそろ訂正発言してくれれば心が落ち着くんだけど(^^;)。

※追記:OPマガジン、号数13号でした・・・。訂正済みです。

婚活中毒

#Marriage Black


▼婚活中毒 / 秋吉理香子 (Kindle版)

前からちょっと引っかかりを覚えていたタイトルの本。
僕のリコメンドの表示頻度が高い、ということは、やっぱりイヤミスの流れ
を汲んでいる、と思われますが、さて・・・。

全四編短編集で、共通するのはもちろん「婚活」
いろいろなカタチで【結婚】を切望する男女を題材としたサスペンスなのだ
が、四編全ての状況がバラエティに富んでいるところがポイント。

やはり女性目線で描かれているからなのか、どの篇も最終的にかなりヘビー
なドロドロさを醸し出しているのは見事。それなりに伏線も用意されており、
コンパクトなミステリーにまとめているのも好感が持てる。秋吉理香子とい
う作家の作品を読むのは初めてだが、この「読みやすさ」は大きなアドバン
テージ。コレは他の作品も読んじゃいそう。

・・・しかし、婚活って必要な行為なのかねぇ?とか思う(^^;)。
好きな人とするのが結婚だと思うし、そういう人が居ないのに結婚はしたい、
と思う感覚が全く理解出来ない、というのが正直なところ。その辺りを改め
て考えるきっかけにはなったかもしれない。

ちなみに、イヤミスの香りこそするものの、この作品はそのジャンルに該当
しない気がするので念の為。今度はそっち系の別作品を読んでみようかな?

残照の頂

#Forever Young


▼残照の頂 続・山女日記 / 湊かなえ(Kindle版)

湊かなえの新作は2014年にリリースされた『山女日記』続編
今回も連作短編の体を取っており、それぞれの【事情】を抱えながら登山を
する様々な女性たちのエピソードが描かれている。

以前の湊かなえであればこの【事情】の部分に居たたまれなさを感じる作品
が多かったのだけど、今回は考えさせられなかがらもちょっとした清涼感
味わえる作品にまとまっている。湊かなえがイヤミスだけに頼らない作風に
なってから随分時間が経ったが、この作品でそれが一番良い形に昇華した気
がする。いや、お見事です。

心に残ったのは最後の2篇。
大学時代の親友同士の往復書簡の内容は、現実世界で実際に起こった災害
ポイントになっており、共感度が半端ではない。僕自身も彼女たちの「山」
別の何かに置き換えて読んでしまい、途中心が苦しくなったほど。しかし、
物語の落とし処が本当に絶妙で、読後は気持ちがやや前向きになったかも。

湊かなえ・熟練期の傑作、と評価します。
もちろん登山好きな人もぜひ!

元彼の遺言状

#このミス


▼元彼の遺言状 / 新川帆立(Kindle版)

第19回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作
敏腕だが金に目が無い主人公の女性弁護士が、学生時代に3ヶ月だけ付き合
っていた大手製薬会社の御曹司が残した奇妙な遺言に翻弄されるお話。

著者の新川帆立はこの作品でデビュー。東大卒のリアルな弁護士さんらしく、
さすがに法曹用語のディテールは細かく、解りやすく書かれている。そのへ
んのリアリティはさすがに凄いのだけど・・・。

・・・なんというか、あまりに現実離れした荒唐無稽な話なので、起きている
事象の方に全くリアリティが感じられないのが惜しい。更に主人公を「傲慢」
にキャラ設定するのは好き嫌いはともかくとしてアリなのだが、それに対す
る落としどころ・・・例えば「実はツンデレ」とか・・・が用意されておらず、単
にクソ生意気な姉ちゃん、で終わっちゃってるのはいただけないかも。
遺言に纏わるあれこれも、正直とっちらかり具合が激しく、全体として頭に
入ってこないのが致命的。う〜ん・・・。

ただ、そういう部分は今後の修練でいくらでも払拭出来る要素。コンセプト
アイデアはけして悪く無いので、何年か後には人気作家になる可能性があ
るかもしれない。

今後に期待しつつ、間を置いて既にリリースされている次作を読んでみよう
かと。そっちの方が惹かれるタイトルなんだよね、実は(^^;)。