死神

▼死神 / 篠田節子(Kindle版)

取り敢えず篠田節子強化月間。
今回のチョイスはタイトルがあまりにストレートな連作短編集で、舞台は
東京都下・ある市の福祉事務所。こちらに勤務するケースワーカーたちが
各章の主人公となり、呆れるほど現実離れしながらも妙に生々しい相談者
たちと対峙して行く物語。

存在を知りながら、個人的には長らく謎だったケースワーカーという職業
の一端が垣間見られる作品。そして、福祉事務所というのは、わりと最悪
の状態になった人たちを結構助けてくれるもんなんだなぁ、と感心した。

そして当然のようにドロドロした人間ドラマの中にちょっとした恋愛モノ
心霊モノの要素を入れてくるあたりに作者のセンスを感じる。それでな
くとも重たい素材を、重たいだけの話に終わらせないのはさすがである。

篠田節子、Kindle版で著作まだまだ多数の著作アリ。
しばらく退屈しないで済みそう。

フリーのインターネットFAX「myfax」を使ってみた

会社のFAX回線がちょっと不調。
TAを変えたりしてなんとか整備し復旧したのだが、テストしよう、とい
う段階でちょっと困った。今どきFAXなんて使ってる会社は殆ど無いし、
どこかに電話して「試しにFAX送って」というのも・・・。

で、見つけたのが↑↑のmyfaxなるフリーのサービス。
24時間につき2枚までのFAXを無料送信出来るサービスで、今どき珍しく
会員登録すら要らない。

こちらのSend a Free Faxのページにアクセスし、送り先のFAX番号
自分のメールアドレスを入力、後はインターフェースから原稿となる
データをアップロードしてあげればOK。PDFとかが無難だと思う。

作業が終わると登録したメールアドレスに確認メールが届くので、そこの
リンクをクリックし、適当なパスワードを入れて完了。数分後、無事に
テスト送信したFAXが届いた。

このサービス、ちょっと便利かも。
出先でちょっとFAXが送りたい時に、ネット環境さえあれば完結出来る。
24時間で2枚という制限こそあるけど、連続で送りたい場合はメアドを
変えれば良い(と思う)。

FAXがビジネス必携ツールではなくなってから久しいが、未だにFAXで
ないと通用しない用事も極少数ながらある。
知ってると便利なサービスだな、きっと。

琴奨菊、優勝!

大相撲初場所、大関琴奨菊が初優勝。
日本出身の力士としては2006年栃東以来、なんと10年ぶりの賜杯獲得。
すっかり沈滞気味だった国技・大相撲に、久々に明るい光が刺した。

平幕の豊ノ島に不覚こそ取ったものの、白鵬・日馬富士・鶴竜の3横綱を
下しての優勝は見事。そして、↑↑の取り組み前のパフォーマンスである
琴バウアーが話題を呼び、会場人気を独占した上での優勝。インタビュー
時のはにかんだ笑顔も含め、楽しみな力士が飛び出して来た。

次の場所に優勝したら、久々の日本人横綱が誕生するかもしれない。
こうなったらぜひ、二場所連続優勝を果たして欲しい。

そしてNHK、琴バウアーの瞬間にスッとカメラを引き、土俵全体を映す、
という、思わずニヤリとする絵作りがイカしてる。
間違い無くコレはオカダ・カズチカレインメーカーポーズ時のカメラ
ワークをパクったと思われるのだけど(^^;)。

↓↓でご確認を!

かつお拳・濃厚ぶっつぶしらーめん

AREAもせっかくAREA TWOになったので、あっちではやってなかった
部門もカテゴリ追加でやって行こうかと。新ジャンルは「食べ物一般」
まぁ美味しかったモノと、逆に驚くほど不味かったモノを写真入りで
レポしようかと。一発目は僕のソウルフード・ラーメンで。

最近ちょっとハマり気味なのが浅草橋・かつお拳
昨年オープンしたお店だが、「軒」ではなく「拳」というのが面白い。
蒲田から越してきたお店だそうな。

通常のラーメンも美味く、近いうちにレビューするつもり。
しかし、先に↓↓コレをオススメしときます。

濃厚ぶっつぶしらーめん(チャーシュー増し)。
鶏・豚・かつお・煮干しを極限までぶっ潰したドロドロ魚介系。
クリーミーなスープだが、魚介系のいやらしさを殆ど感じ無いところ
が素敵。これは限定品らしいので、食べたい人は早めに行くべし!
現状、個人的ラーメンランキングベスト10入りしてます、ココ。

参考:らーめん かつお拳(RDB)

女たちの殺意

▼女たちの殺意 / 松村比呂美(Kindle版)

Kindleストアのリコメンドに出て来た作品を何も考えずに購入。
こちらもタイトル通りのドロドロ系短編集。全5話に共通しているのは、
“基本普通の女性が誰かに殺意を抱き、殺人を実行する”までの心模様が
かなり詳細に描き込まれていること。従って負のオーラ満載・情念の渦
巻く作品集ながら、かなり読みやすいタイプ。

そして、どの話もアイデアが実に秀逸
特に2話目「茶箱」。語り部は被害者であり、読者が徐々に理解出来る
ように結末へと向かう。しかし最後には仰天する、という見事な構成。
松村比呂美、もちろん初めてだが、篠田節子とはまた一味違う読ませる
タイプの作家さんの模様。

これはどこかで他の作品も読まなければ・・・。
読書に関しては勘が冴えてるな、最近。