Mystery Clock

▼ミステリークロック / 貴志祐介(Kindle版)

気が付いてみたら実に5年ぶりに読む貴志祐介作品。
メジャーな作家なのに、ここまで空いた、というのが不思議。今のところ読み逃し
は無い筈なんだけどなぁ・・・。

ということで久しぶりの貴志ワールドは、僕がハマるきっかけになった防犯探偵・
鍵のかかった部屋シリーズ第四弾。今回も短編集で、全四編「密室ミステリー」
が収録されている。ところが今回の密室、それらしいのは最初の1エピソードのみ。
残り3つがどれもこれも通常の密室とは違う異様な状況の中での物語となっている。

印象深いのはラストの「コロッサスの鉤爪」
海洋上で起こった殺人事件を密室と見立てるセンスがすばらしく、手がかりが一つ
出てくるたびに「おお!」と唸るような展開。物語を破綻させずに謎解きまで持っ
いく手法はこのシリーズの真骨頂なのだが、特異と言って良い環境でも無理なくそ
の状況を構築しているのは実に見事。この一遍だけでも読む価値大、と思います!

他の篇も基本的には面白いのだが、2本目「鏡の国の殺人」に関しては、正直苦手
“見取り図”的なグラフィックが無いと厳しい内容であることに加え、いわゆる芸術
的な造形物の想像が追いつかないのが原因。コレについては、映像もしくはマンガ
の方がいいかもしれない。

とにかく、大好きなシリーズに最新作が出てきてくれたのは非常に嬉しい。
そして、この作品はあのメンバー映像化されるべきだと思う。視聴率稼げるだろ
うなぁ、きっと♪

羽生結弦、最高にして最強!

平昌五輪・フィギュアスケート男子
羽生結弦、大方の予想を大きく覆し、66年ぶりに五輪連覇金メダルを獲得。

正直、他の選手たちと全くレベルが違った
高難易度のジャンプを次々に決めたのは当然として、技術を魅せつけた後の
シークエンス躍動感。あれこそが、羽生結弦を単なるスポーツ選手に止ま
らせない、大きな魅力だと思う。

↑↑は、演技直後の王者の姿。
驚くほどカッコ良く時間差で両手を開き、満面の笑顔で観客に応えた後、感極
まったかのようなシャウト。こういう姿が一々絵になる。選ばれし神の子、と
言っても、誰からも文句は出ない筈。

今後、フィギュアスケートにどんなに凄い選手が出てきたとしても、羽生結弦
の存在感を超えることはほぼ不可能な気がする。フィギュアに全く興味の無い
層をテレビに釘付けにし、結果日本中を味方に付ける。そんなことが出来てし
まうスポーツ選手を、僕は彼の他に知らない。

事前「メダルを期待していない」と書き続けていたことを、まずは謝罪します。
そんなクソみたいな予想を軽々と裏切り、下手すれば沈滞したままで終わった
筈の平昌五輪を日本国民レベルまで盛り上げてくれた「天才」の存在に、大き
く感謝を。羽生結弦、掛け値なしで最高!、そして最強!

名刺ゲーム

名刺ゲーム」。
昨年11月頃、WOWOW連続ドラマW枠でオンエアされたドラマ。
原作は放送作家鈴木おさむ、本人曰く「映像化は無理だと思っていた」作品。

連続ドラマWは取り敢えず録画してあり、昨日今日で一気にまとめて全4話鑑賞。
何が凄いか?って言うと、やっぱりオチ。これはもう、驚愕に近いレベル。

・・・さすがにココでオチの内容を詳しく書くワケにはいかないけど、まさしく
“地上波では不可能”ブラックな内容がグロテスクにまで昇華し、更に清涼感
まで醸し出しちゃうのだから、ドラマそのもののレベルが異様に高い、という
ことで間違い無いと思う。

僕は堤真一という俳優を「万能」と思っているのだが、今回もシーン毎にまる
で別人のような演技を展開。人間が調子に乗って行く様を見事に演じきってし
まう実力は、やっぱり並の俳優の数段上を行っている。さすが!

そして、謎の司会者を怪演した岡田将生もすばらしい。
あの堤真一を向こうに回し、最後までイッちゃってる演技を続けられる、とい
う事実だけでも凄いし、そういう姿がやたらカッコイイのも魅力。今風のイケ
メン俳優としてデビューしてるのに、最近は個性的な役ばかり演ってるのがち
ょっと気になる(^^;)けど、個人的にはこのまま突っ走って欲しいと思います!

今のところ再放送の予定が無いのが残念だけど、もしかしたら再放送が躊躇さ
れてるのかも。だって、下手すれば“BSでも不可能”、それどころか“配信でも
不可能”とされても全くおかしくないのだから。

なので、もし再放送にリストされたら間違いなく押さえるべし!
問題作ではあるけど、間違い無く傑作なので。

ちりめん亭・極みラーメンwithチャーシュー

所用につき、近所を自転車で走り回った日。
おおよその用事が終わった後、ちょっとラーメンが食べたくなってめぼしい
お店を当たったのだけど、15時過ぎという時間があまりに中途半端(^^;)。
どこもやってなかったので、ちょっと懐かしいこのお店に。

中華そば ちりめん亭・中葛西店極みラーメンwithチャーシュー
昔はいろんなところに在ったチェーン店系のお店で、運営母体はモスバーガー
と同じ会社だとか。昔は普通のラーメンが食べたい時に良く行っていた場所。

・・・相変わらず、良い意味で「普通」(^^;)。
飛び抜けて美味しいワケではないけど、素直な醤油味に太めで歯ごたえ抜群の
麺は、「ああ、ラーメン食ってるなぁ・・・」という気になるから不思議。最後に
行ったのはもう5〜6年前だけど、雰囲気から内装から味から、なぁんにも変わ
っていないのも印象が良い。

必要だなぁ、こういうお店。
足繁く通ってるワケじゃないから申し訳無いんだけど、出来るだけ長く営業し
て欲しいところ。近いうちにまた行こう!

参考:中華そば ちりめん亭 中葛西店(RDB)

What’s Smart Speaker?

基本、新しいモノにはおおよそ興味を持つ僕なのだけど、登場以来全くピン
と来ないのがいわゆるスマートスピーカー。↑↑はAmazonEcho Dotだが、
GoogleからもAppleからも同系統の製品が続々リリースされている。が・・・。

・・・やっぱりあんまり欲しくないんだよなぁ、コレ(^^;)。
原因を解析すると、いくつか理由があるのは間違い無い。

1)音楽鑑賞には向かない気がする
5,000円程度のスピーカーの音が良いワケ無いんじゃねぇか?と(^^;)。
さらにスペックから読むと、出力される音が下手すればステレオですら無い
という疑いが拭えず。そもそもそういう用途がメインじゃないんだろうけど。

2)「音声」よりも「表示」が重要
例えばこのスピーカーにクックパッドのレシピを聞いて答えてもらったとし
ても、声だけで指示されてもなんか困る(^^;)。やっぱり画面「表示」して
くれないと、結局使えないと思うなぁ・・・。

リビングのデスクにあっても場所を取らない、と思われがちだが、結局電源
は取らなきゃならないし、結果かなりのスペースを取る気が。う〜ん・・・。
実際、使ってみたら凄い便利なのかもしれないけど・・・。

取り敢えずAmazon Echo Dotは招待制販売
一応招待状を申し込んではいるのだけど、なんか買わない気がするなぁ・・・。