MARZIPAN

GIZMODO JAPANのニュース。
「MacでiOSアプリが動く機能、年内にもリリースか」・・・。

・・・ふむ。
こういうクロスプラットフォームって結構試したい派な僕なのだけど、コレ
は果たして有益なのかどうかが非常に微妙(^^;)。

僕がiOSで使用しているアプリは、各種のゲームの他には電子書籍リーダー
やDTM系などが殆ど。それも殆どがMac版もリリースされているモノばかり
だから、「Mac上で動作したからなに?」という感じになっちゃうかも。

どうせなら、があってくれればいいなぁ、と思う。
つまり、iPad Proなどのハイエンドなマシンで、MacOSが走る、みたいな
ニュースだったら、狂喜したかもしれない。いや、そこまで喜ばないかも
しれないけど(^^;)。

・・・そういう面でも年取ったなぁ、オレ(^^;)。

参考:MacでiOSアプリが動く機能、年内にもリリースか(GIZMODO)

静かな炎天

▼静かな炎天 / 若竹七海(Kindle版)

若竹七海女探偵・葉村晶シリーズ第四弾
どうやらこの作品がいまのところの最新作であることは間違い無い模様。

体は連作短編集。先頃レビューした「さよならの手口」以降の年代の話で、
“不幸を呼び込む女探偵”にして“こき使われる書店アルバイト”でもある我ら
のヒロイン、葉村晶四十肩に悩まされる世代となっている。

今現在、五十肩らしき疾患を患っている僕は本当に彼女の辛さが手に取るよ
うに解る(^^;)。体調折り合いを付けながら相変わらずの災難に巻き込ま
れる葉村晶、ちょっと他人と思えなくなってきました(^^;)。

しかし、四十代に突入した葉村晶の周辺には、これまでのクールビューティ
ーさに加え、「笑い」という要素が重要なアイテムに進化しているのが大き
なポイント。これまでもテンポの良い会話の妙、という流れはキッチリあっ
たのだが、毒気の強い書店スタッフのキャラが確立されたおかげか、主人公
・晶との会話に見事なキャッチボールが成立。普通に笑える「楽しい作品」
に仕上がっていると思う。

もちろん、これまで通り随所に散りばめられた伏線とその回収劇も相変わら
ずお見事。新たな作品が出る度に、その精度は確実に上がっているのだから、
ミステリー好きにはたまらない。最高のシリーズだと思います、ええ。

このシリーズ、残りは第0作のアーリーストーリー「プレゼント」のみ。
ソレを読んじゃったらもう終わりなのかぁ・・・。ちょっと寂しいかも。

ご用命とあらば、ゆりかごからお墓まで

▼ご用命とあらば、ゆりかごからお墓まで / 真梨幸子(Kindle版)

真梨幸子・およそ半年ぶり新作
コレ、最初にちゃんと言っておきたいのだけど、この作家のリリースペース
は本当に優秀。年に2冊、確実に新作を楽しませてくれる。僕の好きな作家
さんはこういうペースを守れない人8割を占めちゃってるから、「定期的」
がキッチリしている作家さんは無条件で最高。さすが我が神。

今回のアイテムは「百貨店の外商」
前々作の「カウントダウン」で登場した知ってるようで全く知らないお仕事
に従事する人たちが主役を張る、ある意味でビジネス小説である。

ただ当然、十把一絡げのビジネス小説ではなく、やっぱり最強のイヤミス
どのくらい最強なのかと言うと、リアルに外商の仕事をしている人たちから
大クレームが殺到しそうなくらい最強(^^;)。なんつったって僕自身、今後
“外商”というタイトルで仕事をしてる人たちをそういう目で見そう。っつー
か、既にそういう人種だと思っちゃってるし(^^;)。

正直言えば、カウントダウンで「外商の人」が出てきた段階で、こういう人
たちを主役にした作品もアリなんじゃねぇか?と思っていた。ただ、ここま
で早く期待を作品化してくれるとは思わなかったし、さらにそれがここまで
凄まじい作品になったいるのは予想できなかった。ただただ凄い

おそらく幸子サマ、今現在で僕のいちばん好きな作家で間違い無いかも。
誰にも負けない必殺技を持ち、読み手の期待に応える作品を書く。そして、
コンスタントに新作を提供してくれる。プロレスラーに例えれば、全盛期
藤波辰爾「攻め」「受け」が絶妙のバランスなのだから。

この人の作品、もう滅多矢鱈に誰にでも読んで欲しい
この感情を分かち合いたいなぁ、いろんな人と。