暴走王・小川直也がプロレス・格闘技の引退を発表。
今後は柔道界へ復帰、指導者の資格を取得した上で、東京五輪有力候補とされる
自らの息子・小川雄勢のコーチとなる模様。
小川の凄いところは、プロレス及びプロ格闘技のキャリアの中で、「名勝負」と
定義される試合が殆ど無い、ということ。にも関わらず、やたら印象に残ってい
るのは、彼がいつも「事件」の渦中に居たから。そのタイミングは絶妙、そして
強運であり、結果プロレス史に名を残す選手となったのだから凄い。
プロレスに「強さ」が必要だった最後の時代の象徴だった、と僕は思う。
願わくば、PRIDEのリングでヒョードルに勝つ、みたいな明確な実績が欲しかっ
たところだが、危険な場面に躊躇なく踏み込む姿勢は立派。小川のおかげで溜飲
が下がった場面がいくつあったかしれない。
逆に、小川直也という劇薬が投入されなければ、プロレスと格闘技が良い意味で
明確に分断された今の時代は来なかった気がする。
引退かぁ・・・。
思い出が多すぎてちょっと整理が付かないけど、今のプロレス界に小川直也のニ
ーズが無いのも事実。だけど僕の中では橋本と並ぶ、愛すべき名選手だった。
お疲れ様でした!
息子さんが東京五輪で金を取れるよう、ガシガシ指導してください。
マジで期待しております!